BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

IBF世界ヘビー級挑戦者決定戦 クリス・アレオーラVSトラビス・ウォーカー

2009-02-10 18:48:45 | Boxing
アレオーラ 3ラウンドTKO勝利

おいおい、この男がアメリカヘビー級の最終兵器だって?
ダウンを喫したからといって即評価までダウンするわけではないが、
この試合運びの拙さはいただけない。
一昔前のヘビー級を彷彿とさせる顔と体型に文句はないが、
現在のヘビー級のtop contentionではこういう選手が真っ先に駆逐されてきた。
O・マスカエフ、S・ピーターなどがそれに当てはまる。
クリチコ兄弟やワルーエフのような規格外の体格を誇るなら話は別だが、
ヘビーといえどもジャブ、フットワーク、カウンター能力をバランスよく備え、
リズミカルに戦うことが要請される時代だ(それが望ましいかどうかは別)。
またはガチガチにブロックを固めて、射程が定まって初めて打つ、
というスタイルを採用するならA・アブラハム並みの当て勘が欲しいところ。
この試合ではリズムと当て勘の両方を欠いているとしか思えなかった。
20戦以上を全勝でKO率が9割に迫ろうかというレコードは文句なし。
だが、過去の試合は未見なのでアレオーラの真の実力までは判断できない。
どうにもガチャガチャの中の運の良さだけで構築された好成績に感じられてならない。

敗れたウォーカーには運とパンチ力が足りなかった。
opening bellからの奇襲で奪ったダウンは自身の攻撃力よりも
相手のアゴの弱さに帰せられる結果で、いやしくもヘビー級のeliminatorに出てくる選手なら
フラフラの相手のガードごとブチ壊すパンチ力が欲しい。
豪腕ではないが、連打力はかなりあり、レフェリーストップ寸前までは持って行けた。
あとはガードの隙間、急所へ焦らず的確にパンチを浴びせること・・・って、
挑戦者決定戦に出てくる選手がこんなことを指摘されてどうする。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿