BOXING観戦日記

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OPBF・日本Sフライ級タイトルマッチ 河野公平VS相澤国之

2008-02-16 21:35:20 | Boxing
河野 ユナニマスディシジョンで勝利

河野の場合、相手との距離を詰めていくなかで繰り出す連打に見るべきものはあるものの、
額と額をこすりあわせての近距離、あるいはリング中央での中間距離でのパンチの応酬がやや弱い。
この部分はソンソナ戦から特に改善されてはいない。
まあ、でもこれはこれでいいのだろう。
河野みたいなタイプは何かひとつ手を加えると全体のバランスが崩れる恐れがある。
手数の多さは一発の弱さを補うためのもので、攻撃力自体はかなりのものだ。
ただ、punches thrownとpunches landedの割合で見てみるとどうか。
それでも世界は・・・うーん、狙ってもいいとは思うが、では誰に挑戦するのか?
リング中央で、あるいはコーナー、ロープに押し込んでガチャガチャ打ち合うのはいいが、
上下の打ち分け、パンチの緩急という点ではミハレスには数段劣る。
ボディワークの無さも致命的とまでは言わないが、思わぬpitfallになる可能性がある。
本人が公言しているように、ムニョスに挑むのなら、川嶋がヒントをくれたように、
強いパンチをボディに叩き込む必要がある。
この試合ではクロスレンジで肘を折りたたんで左右フックを連打するところを見せたが、
これの威力と精度を高めることが課題になる。

相澤はさすがにあの世界戦で晒した醜態の汚名返上を期してきたが、
相変わらずメリハリが無い。
中盤はカウンターを効果的にヒットさせていたが、なぜガムシャラに詰めていかなかったのか。
自分のボクシングに酔うタイプのボクサーとは考えられないが、一瞬一瞬の攻防で
どこか満足していないか。
もう一度世界戦をしたいなら、一回死んで生まれ変わりましたと姿を見せないと駄目。
今日の試合では「河野、恐るるに足らず」という気概は感じ取れなかった。

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