ノニト・ドネア VS ウィルフレド・バスケスJr
ドネア 判定勝ち
考察 ~ドネア~
前戦に続き世界レベルのコンテンダーがKOされないことを一義に戦ったわけで、
これはパッキャオにおけるvsコットやvsクロッティと同じ構図。
ここまで積み上げてきた旋律のKOシーンを思えば、それもある意味当然。
カウンターの左フックが持ち味であることは言うまでもないが、
対オーソドックスにおけるリードたる左ジャブも冴えわたる。
中間距離での主導権争いはジャブで決まるが、
ドネアのジャブはそのスピードと初動モーションの小ささ、
だらりと下げた位置からビシッと鞭のごとくしなる。
もしこれを間断なく撃たれたら、バンタム、Sバンタムでは
全選手が完封されてしまうのではないかと思わせる。
ただしドネア本人の哲学は判定ではなくノックアウト。
決め手は言わずもがなの左フックで、そのことはなにより対戦相手が分かっている。
実際に左フックを狙う局面は多かったが、相手があれだけ右グローブを
顔面から離さなければ、一発KOは難しい。
しかし、左アッパーは中間距離からスマッシュ的な角度でアゴにカツーンとヒットし、
実際にそこからの左フックでダウンも奪った。
barrage of punchesで決めきれなかったのは、敢えてそうしなかったから。
ドネア自身がカウンターの怖さを誰よりも知っているのだ。
最終ラウンドは倒しきれなかったことを観客に詫びるかのように
ロープアドープで華麗に捌き、避け、的確に打った。
ショーマンシップも旺盛だ。
試合後のバンデージの血の滲み方と人差し指の腫れからして、
骨折している可能性が高いと思ったが、皮膚が裂けただけらしい。
ただ今春の西岡戦がずれこむ可能性はある。
考察 ~バスケスJr~
下から上がってきたものの、自分よりも大きい相手。
パンチもスピードも上と考えられる相手に対して、
まず取るべき戦略が、倒されないこととなると、
これはO・ナルバエスと同じ心理。
おそらくシドレンコもそうだったが、
対策不十分でなぎ倒されてしまった。
アルセ戦よりもさらに高く、さらにアゴにピタリとついたグローブを見ると、
以下のことが考えられる。
1.ドネアのパンチへの警戒
2.自分のアゴの弱さの自覚
1への対策はガードの高さと位置。
2は悪夢のアルセ戦の大逆転KO負け。
アゴが弱いというよりも、ダメージがなかなか抜けないというか
効いてしまった時に心理的なダメージが尾を引くというか、
試合終了のゴングと同時に万歳していたが、
勝利がテーマだったのではなく倒されないことがテーマだったようだ。
もともと左フックに強さもスピードも宿り、自信も抱いていたようだが、
左を交錯させる場面もなく、またフックで展開を作るでもなかった。
ジャブが意外にもヒットし、中盤はそこから盛り返せるかもという期待が生じたが、
やはりディフェンス一義で練習してきたのだろうか、
ボディワークの冴えを随所に見せ、特にドネアの隠れたサンデーパンチである
右ストレートに対して細やかなスリッピングアウェイで対応した。
負けはしたものの善戦したと言っていい内容。
ただ下落した商品価値は上がっていない。
ドネア 判定勝ち
考察 ~ドネア~
前戦に続き世界レベルのコンテンダーがKOされないことを一義に戦ったわけで、
これはパッキャオにおけるvsコットやvsクロッティと同じ構図。
ここまで積み上げてきた旋律のKOシーンを思えば、それもある意味当然。
カウンターの左フックが持ち味であることは言うまでもないが、
対オーソドックスにおけるリードたる左ジャブも冴えわたる。
中間距離での主導権争いはジャブで決まるが、
ドネアのジャブはそのスピードと初動モーションの小ささ、
だらりと下げた位置からビシッと鞭のごとくしなる。
もしこれを間断なく撃たれたら、バンタム、Sバンタムでは
全選手が完封されてしまうのではないかと思わせる。
ただしドネア本人の哲学は判定ではなくノックアウト。
決め手は言わずもがなの左フックで、そのことはなにより対戦相手が分かっている。
実際に左フックを狙う局面は多かったが、相手があれだけ右グローブを
顔面から離さなければ、一発KOは難しい。
しかし、左アッパーは中間距離からスマッシュ的な角度でアゴにカツーンとヒットし、
実際にそこからの左フックでダウンも奪った。
barrage of punchesで決めきれなかったのは、敢えてそうしなかったから。
ドネア自身がカウンターの怖さを誰よりも知っているのだ。
最終ラウンドは倒しきれなかったことを観客に詫びるかのように
ロープアドープで華麗に捌き、避け、的確に打った。
ショーマンシップも旺盛だ。
試合後のバンデージの血の滲み方と人差し指の腫れからして、
骨折している可能性が高いと思ったが、皮膚が裂けただけらしい。
ただ今春の西岡戦がずれこむ可能性はある。
考察 ~バスケスJr~
下から上がってきたものの、自分よりも大きい相手。
パンチもスピードも上と考えられる相手に対して、
まず取るべき戦略が、倒されないこととなると、
これはO・ナルバエスと同じ心理。
おそらくシドレンコもそうだったが、
対策不十分でなぎ倒されてしまった。
アルセ戦よりもさらに高く、さらにアゴにピタリとついたグローブを見ると、
以下のことが考えられる。
1.ドネアのパンチへの警戒
2.自分のアゴの弱さの自覚
1への対策はガードの高さと位置。
2は悪夢のアルセ戦の大逆転KO負け。
アゴが弱いというよりも、ダメージがなかなか抜けないというか
効いてしまった時に心理的なダメージが尾を引くというか、
試合終了のゴングと同時に万歳していたが、
勝利がテーマだったのではなく倒されないことがテーマだったようだ。
もともと左フックに強さもスピードも宿り、自信も抱いていたようだが、
左を交錯させる場面もなく、またフックで展開を作るでもなかった。
ジャブが意外にもヒットし、中盤はそこから盛り返せるかもという期待が生じたが、
やはりディフェンス一義で練習してきたのだろうか、
ボディワークの冴えを随所に見せ、特にドネアの隠れたサンデーパンチである
右ストレートに対して細やかなスリッピングアウェイで対応した。
負けはしたものの善戦したと言っていい内容。
ただ下落した商品価値は上がっていない。
なんか最近無線LANの調子が思わしくなく、接続がブツブツ切れてしまい、ネット自体がなかなか難しいです。返事が遅くなって申し訳ないです。