王者 ポンサクレック・ウォンジョンカム VS 挑戦者 升田貴久
ポンサクレック TKO勝利
考察 ~ポンサクレック~
初回に升田の左のフェイントから右のボディへのスイングを敢えて受けてみせたが、
あまりのパンチの無さに拍子抜けしたのではないか。
慣れたリング、気候、時間帯、声援とあらゆる要素が味方したが、
それを抜きに考えても無慈悲なアッパーのコンビネーション、
右フックと槍さながらの左ストレートボディは健在だった。
ポンサクレックで最も印象的なのは静と動の間。
コンビネーションは練習通りのものしか試合で出せないが、
それを当てる下準備は間合い、踏み込み、フェイントと色々とある。
ポンサクレックは目のフェイントと動体視力に優れ、
懐に飛び込む、あるいは呼び込めば面白いように手数が出せる。
今回の相手の不調を差し引いても、世界トップクラスの力量はあると見て間違いなかろう。
考察 ~升田~
試合背景は当ブログのリンクの一つ、バンコク愚連隊氏のブログに詳しい。
そちらの当該エントリのコメント欄でも私見を述べさせて頂いたので
敢えて繰り返さないが、試合を観た今思うことは、なぜ升田陣営は
2ラウンドでタオルをしなかったのかということだ。
ボクサーの調子の良し悪しを見分けるポイントはパンチの振り抜きまたは引きの速さ、
腰と肩のリズム、パンチへの反応、表情、肌の色つやなど無数にあり、
またボクサーごとのタイプ、対戦相手との相性などもあって一定の基準はないが、
この日の升田の腰の軽さは尋常ではなかった。
2ラウンドのクリンチで前に出ながら引きずられるような足運び、
繰り返すスリップダウン、戻りのバネに欠けるダッキング、
さらに4ラウンド終了時に帰るコーナーを一瞬間違えたが、
なぜこの状態で戦わせ続けるのか。
世界のチャンスまであと一歩まで迫り、それを逃した。
そこに舞い込んできた暫定への誘い。
喰らいつきたくなるのは理解できるが、ボクシングは命懸けの競技なのだ。
「死んでも戦う」などというのは力石で終わりにしてもらいたい。
ポンサクレック TKO勝利
考察 ~ポンサクレック~
初回に升田の左のフェイントから右のボディへのスイングを敢えて受けてみせたが、
あまりのパンチの無さに拍子抜けしたのではないか。
慣れたリング、気候、時間帯、声援とあらゆる要素が味方したが、
それを抜きに考えても無慈悲なアッパーのコンビネーション、
右フックと槍さながらの左ストレートボディは健在だった。
ポンサクレックで最も印象的なのは静と動の間。
コンビネーションは練習通りのものしか試合で出せないが、
それを当てる下準備は間合い、踏み込み、フェイントと色々とある。
ポンサクレックは目のフェイントと動体視力に優れ、
懐に飛び込む、あるいは呼び込めば面白いように手数が出せる。
今回の相手の不調を差し引いても、世界トップクラスの力量はあると見て間違いなかろう。
考察 ~升田~
試合背景は当ブログのリンクの一つ、バンコク愚連隊氏のブログに詳しい。
そちらの当該エントリのコメント欄でも私見を述べさせて頂いたので
敢えて繰り返さないが、試合を観た今思うことは、なぜ升田陣営は
2ラウンドでタオルをしなかったのかということだ。
ボクサーの調子の良し悪しを見分けるポイントはパンチの振り抜きまたは引きの速さ、
腰と肩のリズム、パンチへの反応、表情、肌の色つやなど無数にあり、
またボクサーごとのタイプ、対戦相手との相性などもあって一定の基準はないが、
この日の升田の腰の軽さは尋常ではなかった。
2ラウンドのクリンチで前に出ながら引きずられるような足運び、
繰り返すスリップダウン、戻りのバネに欠けるダッキング、
さらに4ラウンド終了時に帰るコーナーを一瞬間違えたが、
なぜこの状態で戦わせ続けるのか。
世界のチャンスまであと一歩まで迫り、それを逃した。
そこに舞い込んできた暫定への誘い。
喰らいつきたくなるのは理解できるが、ボクシングは命懸けの競技なのだ。
「死んでも戦う」などというのは力石で終わりにしてもらいたい。