electric

思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

アクティブマスダンパ(AMD)

2009-11-29 17:40:34 | 電子回路
「戸建住宅用のAMD制振実験レポート」

「基本型AMDの制御ループ」と「Phase2_AMDの制御ループ」は、一見すると大変よく似ていますが、アクチュエータ出力に次数の違いがあります。メインループも厳密には異なりますが、目標値が0ですから全く同一のものとして扱えます。

ローカルループにおいて「閉ループ入出力点」でクローズドループを取ると、両者とも0dBを超える所で平坦な周波数特性となり、同一のものになります。しかし、「アクチュエータ出力」は、Phase2の場合フィードバックが「比例」ですから、クローズドループと同一の周波数特性になりますが、基本型AMDの場合はフィードバックが「積分」を通るので、その前段の「アクチュエータ特性」はクローズドループに対する微分形となります。つまりローカルフィードバックによって、Phase2はリニアな特性のアクチュエータを有し、AMD基本形は微分特性のアクチュエータを有することになります。

実地テストにおいて、試しに基本型AMDのメインループのオープンループを取ってみると(狭いバンドパスで制御系を安定させた上で)、理屈どおりの位相特性が得られました。

よって、制御対象の固有値にスカイフック減衰を効かせるためのAMDは下図のような構成が基本構造になります。

関連記事:「アクティブダンパ(アクティブサスペンション)」2009-11-22
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする