ブログ人 話の広場

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難しい時代に

2010-09-26 10:14:32 | 日記・エッセイ・コラム

 最近の社会は、中国政府の次々打ち出す反日的な行動に、日本は批判的な反応が日増しに高まっているようです。こうしたときには過去の例で言えば、最も怒りをもって政府を襲うのは右翼と呼ばれる超ナショナリストたちなのです。それは日本の弱腰や報復をしないことへの苛立ちから来るのだと思います。偏狭的ナショナリズムといわれています。

 一部の市民は、「中国からなめられている。」という声も聞こえてきます。そうでしょうか。双方に冷静を願うのは当然としても、こういう言葉を吐く日本人の中に、自国が中国より優れていると思い込んでいる錯覚や謙虚さを失っている感情的発言ではと思うのです。

 過去の歴史を紐解いてもあの巨大な中国を侵略したことや様々な抑圧をしてきた延長線上にあることも重要な背景にあることも忘れてはならないことでしょう。転換期にきていることは確かです。難しい時代になったということです。これによって偏狭的な日本主義に陥らないような言動が望まれます。決して感情的に相手国や相手の人びとを見つめたりしないことが大切です。それが中国人がよく言う「大人的」な視点でしょうか。

 何事も時が解決していくのでしょうが、その時を複雑にするのも、何よりも中枢にいる政治関係者の大きな度量と言動です。日本に住む真面目な中国人がたくさんいることも、中には友人もいるのですから。それにしても仲良くするというのは本当に難しいものだと思いますね。

やさしいタイガー