阪神尼崎の駅前に、かつて「獨木舟(まるきぶね)」という喫茶店があった。
「獨木舟」という店の名は、マスターの田中元三さんが敬愛する詩人、伊東静雄の詩からとったもの。
昔は近くに映画館があったりして大賑わいの時代があったと。
その後、マスターとママさんのお人柄で多くの文化人が集まる店となる。
美術関係の個展が催されたり、文藝の朗読会があったり、劇団員のちょっとした芝居があったり、文化サロンの趣があった。
しかし3年前に、駅前開発のため廃業に。
マスターの田中元三さんは、マスターをしながら、文を書いておられた。
わたしもいくつか読ませて頂いたことがあるが、なんともロマンチックな文章を書く人である。
で、店をやめられた田中さん、今日、わたしの店にご来店。
随筆集を出版されて、持って来て下さった。
これです。
中に、かつての「獨木舟」の写真がありました。
店内の様子の写真もあります、が、ここには上げません。店に置いておきますので、本を見て下さい。
本の中には、わたしが書いたものからの引用も含まれています。光栄なことです。
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明日28日(木)の「輪」のおすすめ定食は、
「ラーメン定食」の予定です。
よろしくお願いいたします。
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5月2日(月)は臨時休業させていただきます。
いつか拝読したいと思いつつ…。詩集は持っているのですが。その内読みたいと。輪にも行かないとね。きっとその内に。
ご来店、お待ちしています。来店されましたら、この田中さんの『夙川の岸辺から』を田中さんに代わってプレゼントします。いい本です。田中さんのお人柄が出た、とってもいい本です。
そうですか、そんなに思い入れがお有りで…。
うちも喫茶店ですが、「獨木舟」さんとは店の雰囲気は全くちがいます。
「獨木舟」という店の品格、マスターの品格、ママさんの品格、どれを取っても上等で「輪」は負けます。しかしまた、私の店「輪」は庶民性豊かな人情家のお客様がいて下さり、それはそれで面白いのですよ。
「出版記念会」なるべく都合をつけて出席したいです。