わたし、新聞小説を読む習慣はないが、この正月から始まった、ねじめ正一さんの「むーさんの背中」は楽しみに読んでいる。
一昔前の街のお米屋さんが登場する。昔のわたしに重ねて見る場面が出てくる。
特に大きな配達自転車のこと。
わたしも「運搬車」と呼んでいた大きなタイヤの自転車でお米の配達をしたものだった。この小説に出てくるように、100キロ以上のお米を積んで走ったものだ。
今日もそんな場面が描かれていた。
≪むーさんは弾みをつけてサドルに乗ると、ちょっと尻を浮かして大きくペダルを踏み、早稲田通りの方へ向かってゆっくり走り始めた。むーさんは自転車に乗っているというよりは、自転車を操っているようにみえる。鉄の塊みたいな重い自転車を、ピンと背筋を伸ばし、ハンドルをしっかり握って走らせるむーさんは本当にカッコいい。鎧兜を付けて旗を背負えば、戦に行く戦国武将みたいな迫力がある。≫
わたしにはなんとも懐かしい。
以前、『コーヒーカップの耳』を出した時に取材してくれた記者さんがある。
大きな紙面に2回にわたって書いて下さった。

自分の人生を取材されたのは初めて。いつもはわたしが人の人生を取材させてもらって書いているのに。
ちょっと恥ずかしいが、その一部分。

自転車の場面をわたし、しゃべってます。
懐かしさの意味が解って頂けるでしょうか?
一昔前の街のお米屋さんが登場する。昔のわたしに重ねて見る場面が出てくる。
特に大きな配達自転車のこと。
わたしも「運搬車」と呼んでいた大きなタイヤの自転車でお米の配達をしたものだった。この小説に出てくるように、100キロ以上のお米を積んで走ったものだ。
今日もそんな場面が描かれていた。
≪むーさんは弾みをつけてサドルに乗ると、ちょっと尻を浮かして大きくペダルを踏み、早稲田通りの方へ向かってゆっくり走り始めた。むーさんは自転車に乗っているというよりは、自転車を操っているようにみえる。鉄の塊みたいな重い自転車を、ピンと背筋を伸ばし、ハンドルをしっかり握って走らせるむーさんは本当にカッコいい。鎧兜を付けて旗を背負えば、戦に行く戦国武将みたいな迫力がある。≫
わたしにはなんとも懐かしい。
以前、『コーヒーカップの耳』を出した時に取材してくれた記者さんがある。
大きな紙面に2回にわたって書いて下さった。

自分の人生を取材されたのは初めて。いつもはわたしが人の人生を取材させてもらって書いているのに。
ちょっと恥ずかしいが、その一部分。

自転車の場面をわたし、しゃべってます。
懐かしさの意味が解って頂けるでしょうか?