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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「人閒」あるいは「人間」

2021-05-23 08:40:32 | 出久根達郎さん
出久根さんの『最後の恋文』を読んでいる。



昨夕からボチボチ読んでいるがほぼ半分の所を読んでいて「おっ」。
《たとえば、先の山陽の詩だが、「此の福 人間」を、私は「にんげん」と教わった。正しくは「じんかん」なのである。人の世、という意味である。にんげんと、じんかんでは、同じようだが、大いに異なる。にんげんでは、詩が小さくなる。》
つい先日読んだ詩誌『ア・テンポ』の梅村光明さんの詩。




「人暮色」。じんかんとルビが振ってある。
そうだったんですね。

『コーヒーカップの耳』
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『最後の恋文』

2021-05-22 15:31:05 | 出久根達郎さん
雨が続いて運動不足になっていたが、久しぶりにお日様が顔を出し、待ちかねてのウォーキング。
図書館まで4300歩。
スッと返してスッと借りて帰ってくるのもなんだし、ちょっと随想の棚を見てみると、出久根さんの、わたしが所持していない本があった。
写真右端の『随想 最後の恋文』。
2005年三月書房発行の文庫本型箱入り。
これと同じ型の三月書房の出久根さんの本、わたし所持しています。
それが左の二冊。『半分コ』は2014年刊。『赤い糸』は2015年刊。
どちらも識語署名入りです。出久根さんから贈っていただいたもの。
『最後の恋文』読み始めましたが、面白い。あっという間に読み終えそうです。
出久根さん、購入しなくてすみません。

『コーヒーカップの耳』
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『乙女シジミの味』

2020-10-09 18:21:17 | 出久根達郎さん
『乙女シジミの味』(出久根達郎著・新人物文庫)を読んだ。


裏表紙の惹句の一部にこうある。
《直木賞作家で古書店主の著者が、平成の世相を背景に日々のよしなしごとをつづった、「昭和」のエスプリ漂う百二十九の掌篇。》
367ページあるが、あっという間に読み終えた。

「あとがき」の終わりにはこんなことが書いてある。
《著者のいわば生活日記のようなエッセイだが、時事的な内容も含まれているので、読者にも思い当たることが多分にあって、楽しんでいただけるのではないか、と思っている。》と。
おっしゃるように軽いのである。読みやすいのである。そして面白いのである。
まあ、わたしが出久根さんを好き、というのもあるが、やはり「上手いなあ」と思ってしまう。
読んでいて、これは自分のエッセイのヒントにもなり、引用させてもらおう、と思えるものがたくさんある。
世代が同じだから、共感する話がいっぱい。
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出久根達郎さんが今朝の「正平調」に

2020-07-17 08:29:37 | 出久根達郎さん
今朝の神戸新聞「正平調」に出久根達郎さんのことが。



出久根さんは3年前に出した拙著『触媒のうた』に帯文を提供して下さった直木賞作家さんです。つい最近もお便りを下さいました。お元気です。



「KOBECCO」8月号にも出久根さんに関することを書かせていただきました。いつもお世話になっております。
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今朝の出久根達郎さん

2020-05-14 08:36:14 | 出久根達郎さん
今朝の神戸新聞「日々小論」です。
神戸新聞さん、記事拝借お許しを。
←クリック。

《言葉が消えていくということについて作家の出久根達郎さんが以前、随筆に書いていた。》とあります。
そして例が引かれています。
が、わたし、その随筆を読んだ覚えがありません。
出久根さんのものは大概読んでるつもりなんですけどね。
それとも読んではいたけれど忘れてしまったのか。
大好きな作家の出久根さんですが、3年前に出した拙著『触媒のうた』(神戸新聞総合出版センター刊)に帯文を戴いています。

ありがたいことでした。

同じく今日の神戸新聞の別紙面にも出久根さんのお名前が。
「文芸家協会理事長に林真理子さん」とあって、
《日本文芸家協会は理事会で、作家の出久根達郎さん(76)の後任となる新理事長に、作家の林真理子さん(66)を選出した。任期は2年。》とある。
そうですか、もう2年経ちましたか。
先日頂いた便りにはコロナ対応で大変(文芸家協会の仕事で)と書いておられました。
お疲れ様でした。

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父の日

2019-06-16 08:09:56 | 出久根達郎さん
今朝の神戸新聞「正平調」欄です。
←クリック。
出久根達郎さんのエッセイからのイイ話です。
父親が自費出版で出した本が古本屋に100円で出ていて、たまたまそれを手にした息子は自分で5000円の値段をつけたと。

さて、わたしの本『触媒のうた』は、今どれぐらいするのかとアマゾンを調べたら、
1261円から6983円の値段がついている(2019年6月16日時点)。
もしも、100円で出ていたら、うちの息子はいくらぐらいの値段をつけてくれるだろうか?
え?「100円に決まってるやろ」て?

それならわたしが買う。

←クリック。
ところでわたしの『触媒のうた』だが、帯文は出久根達郎さんが書いて下さっているのです。
なんと不思議な「父の日」だろう。
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一年前の日記。

2019-06-13 09:03:35 | 出久根達郎さん
丁度一年前の今日、6月13日が、あわやわたしの命日になるところでした。

生還してすぐの日記です。「生還しました。」

一年経って、この一年があっという間のような、長かったような、どうも複雑な感じがします。
なんででしょうか?
命にかかわりがあったからでしょうか?
あだやおろそかにできない「時間」というもの。
退院してすぐに書いた日記に、「ゆっくりと生きて行きます」とあるのだが、
その後の様子を反省すると、なんか生き急いでいるようにも自分で思える。
ダメダメ、と思うのだが、どうしても残り時間を気にしてしまう。
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「持ち主の顔」

2018-11-09 15:42:52 | 出久根達郎さん
「日本の古本屋」のメールマガジン、(シリーズ古書の世界第11回)に、
出久根達郎さんが「持ち主の顔」と題して書いておられる。
https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=4252

いいですねえ。さすが出久根さん、味わい深い文章です。
これは出久根さんの著書『本と暮らせば』文庫版の宣伝のページでもあるのでしょうが。
この「持ち主の顔」は読んだ覚えがないぞと思って、わたしが所持する『本と暮らせば』に当たってみましたが、載っていませんでした。
ということは、やはり書き下ろしですね。
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野口英世の恩人は三人!

2018-11-03 11:29:21 | 出久根達郎さん
先日書いた『日本人の美風』



その「正平調」のこと。
「「野口英世に二人の恩人がいた」と出久根さんが書いている」とのことだが。
たしかにそう書いてある。
だが実は、その本のその項をもっと読み進めば、野口の恩人はたくさんいて、
主な恩人、その中でも”陰徳”と呼べる人は、実は三人だと出久根さんは書いておられる。
後から登場する人物、それは星一(はじめ)という人。
ショートショート作家、星新一のお父さんであると。英世のために最も多くのお金を融通した友人であったと。
因みに、出久根さんは星新一氏に会っておられる。その縁もこの本には出てきて興味深い。
また読まねばならない本が増えてしまう。

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『日本(にほん)人の美風』

2018-11-01 11:32:40 | 出久根達郎さん
先日、「神戸新聞」の「正平調」で紹介されていた『日本人の美風』のこと。

その本を今読み始めました(急ぎの原稿はさっき仕上げましたよ)。

その「序」を読んで、いきなり心を動かされました。
その一部、
《日本人という言い方だが、筆者は尊敬する如是閑に倣って、ニホンジンと読んでほしいと思っている。ニッポンジン、あるいはニッポンの読み方は、如是閑に言わせると、軍人が明治半ばごろに声高に唱えだしたもので、ニホンでは勇ましく聞こえないからだそうだ。軍人が官憲や教育者に強制して、ニッポンを広めたという。(略)なるほど、ニッポン人の美風と読むと、いかにも国威発揚、戦意高揚の、戦時中の文章のようではないか。ニホン人の美風と読んでいただき、東日本大震災の、私たちの生き方の参考になれば、と願っている。》
わたしも今後心しよう。
あと本文を読むのが楽しみです。
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『日本人の美風』

2018-10-28 08:28:09 | 出久根達郎さん
今朝の神戸新聞の「正平調」を、いい話だなあ、と思って読んでいたら、
後半で「アッ」と。
わたしが敬愛する作家、出久根達郎さんの著書のことが出てきました。
神戸新聞さん、記事拝借お許しを。

←クリック。

これは読まなくっちゃ、と思いました。
しかし、もしかしたら、すでにわたし持ってるかも。
忘れん坊ですからねえ。
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『本と暮らせば』出久根達郎著

2018-10-10 12:41:28 | 出久根達郎さん
出久根達郎さんが「日本の古本屋」に書いておられる。
 https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=4200
これは買わなくっちゃ。
『本と暮らせば』

訂正
上の記事だが、よくみると『本と暮らせば』は「数年前に書いた」とある。
おかいしと思った。
出久根さんが新しい本を出されたら、わたしに贈ってきてくださるはずだ。
今回のはそれの文庫本である。
以前、お送りいただいた時にブログを書いてます。
https://blog.goo.ne.jp/coffeecup0816/e/23d784466fb47dd2964f9078b2d5f7d6
素晴らしい署名入りの本を贈って頂いてます。
でもやはり、文庫本も欲しいなあ。
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「人に言葉あり」おわり

2018-07-21 17:08:35 | 出久根達郎さん
今日の夕刊を見て驚き。
いつも楽しみにしている出久根達郎さんの「人に言葉あり」ですが、
今日の44回をもって「おわり」なのだと。

←二段階クリックで。

最後はご自身の言葉でしめくくっておられる。
「今の人たちは通じる言葉を持っているが、人を動かす言葉ではない」
本文の文章は、「ロボットのそれで、血が通っていない。また話に彩りがなく、中身が薄い。もっと本を読んで充実させてほしい。」と続いて終わる。
末尾の =おわり= が淋しい。
こうなったからには、ぜひ一冊になって、もう一度楽しませていただきたいものです。
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入院中の川柳

2018-06-22 17:34:28 | 出久根達郎さん
入院中にも新聞は家内に持ってきてもらって読んでいた。
これは16日付神戸新聞夕刊。

←二段階クリックで。

出久根達郎さんの「人に言葉あり」㊸です。
もう43回になるんですねえ。一冊にして頂きたいものです。
16日はわたしまだしんどいころでしたが、楽しく読ませていただきました。
宮崎翁はおっしゃっています。「川柳人はいい人が多い」と。
わたしも田辺聖子さんの『道頓堀の雨に別れて以来なり』を読んでから川柳ファンになりました。
とは言っても、自分で作ろうとは思いません。
あの世の時実新子さんに笑われそうで。
新聞文中に出てくる川上三太郎は新子さんのお師匠さんです。

いいですねえ。
《俺に似よおれに似るなと子を思い》
《子を死なし学校に子の多いこと》
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『漱石センセと私』

2018-06-06 10:10:26 | 出久根達郎さん
うれしいなあ。
出久根達郎さんから新しい本が贈られてきました。

『漱石センセと私』(出久根達郎著・潮出版社・2018年6月20日刊)
一年半ぶりの小説だと。

読むのが楽しみです。
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