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コーヒーカップの耳

『現代詩神戸』289号

2025-06-14 15:49:40 | 

『現代詩神戸』289号をご恵投いただきました。

ありがとうございます。

全42ページ。

正直、なかなか自分にピッタリくる詩に出会うということは難しいものです。

ま、わたしが勉強不足なんですけどね。

その中で「ほほう!」と思ったのがこの詩。

「黄色のワーゲン」です。

作者は横井司さん。わたしはお会いしたことがありません。多分。

なんかユーモラスな作品です。

いやこんなこと言ったら叱られるかな? ご本人は苦々しく思っておられるかも、です。

でも、なんか子どもっぽい(いい意味で)ところがあっていいですねえ。

 

 
imamuraさんの本。 『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。
 
          『触媒のうた』楽しい文学史秘話が満載。

 

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詩人山村順氏の写真

2025-05-30 10:47:27 | 
信行寺の老僧、四夷教修師からのお手紙に貴重な写真のコピーが一枚同封されていました。
 
竹中郁などと共に戦後活躍した詩人、山村順さんの詩の教室「木曜会」での集合写真。鳴尾公民館でのもの。
 
時には信行寺さんの本堂で催されたこともあったとか。
 
もう70年も昔のもの。
 
老僧もお若い。
 
集合写真公開の許可を得ておりませんので、順さんだけをトリミングしたものを上げます。
 
 
山村順さんは用海小学校の校歌の作詞者でもあります。
 
 
 
imamuraさんの本。 『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。
 
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『多島海』47

2025-05-21 10:03:57 | 

詩誌『多島海』47を詩人の江口節さんからお贈りいただきました。

しっかりした書き手四人の同人誌です。

江口さんの繊細な詩、二篇紹介します。

「鳥の日々」。

そして「糸をさがして」。

江口さんの散文「詩の言葉を考える」にわたしが注目する記述がありました。

前後は略しますがお許しを。

《締め切りがあるから、詩を書く、それでいいと思う。日々の雑多な時間に追いやられ紛れてしまった詩に向かって、詩を書くべく心身を整えていく、締め切りはそのためにある、と。》

「締め切りがあるから詩を書くのは、本当の詩人ではないのでは?」という疑問に答えての記述。

なるほどと納得させられますね。

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「リヴィエール」200号

2025-05-20 09:25:35 | 

詩人、永井ますみさんからお贈りいただきました。

『リヴィエール』200記念号です。

スゴイですね、200号まで続くということは。創刊は1991年となっています。

以前の主宰者は横田英子さんだったと思うのですが、最近は表に出てこられていません。

作品は今号でも六篇を載せておられて、どれも心に響きます。

その中の「聞こえてくる」がわたしには特に印象的でした。その一節。

   敷石の長い並木道を

   トコトコ踏んで

   私の日々を舞い上がらせる

   苦痛の日々の

   唇を噛みしめながら

   歩いた並木道を

   今はこずえの先を眺める

   伸びた先に私のあの日々が

   こびりついているではないか

 

この前に二連、後に三連ある詩ですが、この部分がわたしには特に刺さります。

横田さんには昔丁寧なお葉書をいただいたことがあり、うれしかったのを覚えております。 お元気なのでしょうね。

 

今号は記念号ということで140ページを超えています。

その中の永井さんの三篇のうちの一篇。「ことば」です。

永井さんはいろんなシリーズを書いておられますが、これは幼年時代の記憶からのもの。

ほかの二篇も遠い記憶を呼び起こしての作品で共感させていただきました。

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「飯場」という言葉

2025-05-17 09:19:43 | 

早くにお贈りいただいていた詩誌『アリゼ』226号です。

やっと読ませていただきました。

詩人以倉紘平さんが主宰するもの。

以倉さんの詩、わたし大好きなんです。

その以倉さんの詩「花の匂い」です。

早世された娘さんの姿が背景にあります。愛おしみと哀しみを帯びた詩。

こちらも以倉さんの文章「太子町」です。 

そして、わたしが、今号で最も印象的だったのがこの詩。

 岡田満里子さんの「昭和の風景」です。

この中に「飯場」という言葉が出てきます。「飯場」は「めしば」ではなく「はんば」と読みます。

いかにも昭和です。岡林信康に「流れ者」という歌がありますが、それに出てきます。

昔、わたしが米屋をしていたころ、この「飯場」にはいろんな思い出があります。

飯場と米屋は縁があったのです。いろんな飯場にお米を納めていました。

そこには強烈なドラマがあります。

わたしがまだ子どもだったころに、なぜか父親に連れられて夕方の飯場に行ったことがありました。

そこで酒に酔った土方が取っ組み合いのケンカを始めたのを目の当たりにしました。

大人が本気で殴り合いをし、その肉と肉がぶつかり合う音が強烈でした。

またわたしが商売をするようになってからのこと。

お米を納めに行った時のことです。

ある土方に呼び止められました。

「米が不味すぎる。もっとええ米を持ってこい!」と怒鳴られました。

そこでわたし、負けずに「それは僕に言うこととちゃいます。あんたの親方に言うことです。わたしとこは頂く金額に見合ったお米を納入しているだけのことですから」と言いました。その労務者、それで「そうか」と引き下がりましたが。

他にもいろんな思い出があります。ここには書けないような苦い思い出も。

「飯場」いかにも昭和真っ只中ですね。

 

imamuraさんの本。 『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。
 
          『触媒のうた』楽しい文学史秘話が満載。

 

 

 

 

 

 

 

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初特選の詩

2025-05-14 09:27:30 | 
今朝の神戸新聞「文芸」欄。
 
詩の部の特選作「迷子の蛍」にびっくり‼️
 
 
この作者、よく知ってる人です。
 
でも、この欄では初登場では?
 
おめでとうございます‼️
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『こどもの詩と絵』第45集

2025-05-08 13:03:38 | 

明石の詩人、渡辺信雄さんから早くにお送り頂いていました。

忙しくしていてなかなか読めなかったのですが、やっと楽しませていただきました。

『こどもの詩と絵』第45集(ひょうご芸術文化センター・兵庫教育文化研究所)です。

主に詩を紹介したいと思います。

〇 土居聡希さん(たつの市立越部小学校)一年生。「こっそりいんちき」です。 偉いですねえ、いんちきしたことを白状して。お母さんとの関係がほのぼのと感じられます。

絵はたつの市立御津小学校一年の小池麗華さん。

 

〇 山下椋大さん(たつの市立神部小学校)一年生。「やっとうまれたよ」。 一年生にしては細かく書かれています。カナヘビなんて大人は敬遠したいですが、子どもの心は無色透明。

〇 瀧本月乃さん(たつの市立新宮小学校)二年生。「あきのにおい」。 なんでしょうか、この詩。特別なことが書かれているわけではありません。上手い描写があるわけでもありません。でもなぜか読む者を引き付ける味わいがあるんです。二年生にして言葉運びが絶妙なんですね。文才を感じます。

絵は、香美町立霞小学校二年生、田端天翔さん。

〇 家納和咲さん(たつの市立新宮小学校)三年生。「まほうのしお」。 お母さんとのやりとりが心地よく書かれています。描写も上手ですね。タイトルもいい。

〇 河津結衣さん(たつの市立香島小学校)四年生。「でも、待てよ」。 天井の様子が上手に書けてますねえ。非日常性が出ていて興味を惹きます。「見えなかったものが見える」なんて言葉が鋭いです。

〇 安徳大和さん(たつの市立河内小学校)五年生。「ネコとメダカとぼく」。 静かな目線が印象的。最後の三行が秀逸。

絵は、福崎町立田原小学校五年生、牛尾郁美さん。

〇 藤木梨乃さん(たつの市立西栗栖小学校)六年生。「なんだかすっきり」。 さすがに六年生、微妙な心の動きが正直に書かれています。言葉の運びも上手いですね。将来いい小説が書けるかも。

〇 井上羽菜さん(豊岡市立出石中学校)一年生。「存在」。 短い詩ですけど、読む者の胸に突き刺さりますね。太宰治のように自分に正直な人だ。

沢山の作品の中からわたしが好きで選び出しましたが、ほかにもいい作品があります。

長年出されてきたこの『こどもの詩と絵』ですが、この第45集が最終刊ということです。淋しいことです。

子どもを取り巻く環境が厳しくなっているのでしょう。作文や詩をじっくり勉強する余裕が学校にないということですね。

子どもの情操教育には欠かせないものだったと思うのですが、なんか最近の世の中は変です。

ここで、長年お世話をなさってきた詩人、渡辺信雄さんの「監修者のことば」を紹介します。「かけがえのない詩と絵の時間」です。

最後にこう書かれています。《何よりも、詩と絵を生み出した子どもたちが、これからも希望の花を咲かせてくれることを祈ります。》

わたしも同じ気持ちです。長い間、読ませて頂いてありがとうございました。

最後に巻頭の絵のページを。

 

 

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中嶋晃太郎君の詩

2025-04-28 09:12:26 | 
今朝の神戸新聞「文芸欄」詩の部特選に中嶋晃太郎君の詩が出てました。
 
もう何度も出てますので珍しくありませんが。
 
時里二郎さんの選評です。
 
《心のつぶやきを書き付けただけの作品だが、読後の余韻が水輪のように広がる。2、3行目の「ママ」と4、5行目の「何」の反復が絶妙のリズムで詩行をつないでいる。》
 
彼、晃太郎くん、今いくつになっているんだろう。
 
『足さん』という詩集があります。
 
 
中嶋さん兄弟の詩集。
 
2019年発行ですから6年前。この時9歳だから、もう15歳ぐらいになってるんですね。
 
このままスクスクと成長して行ってほしいです。今後もこの欄で見守らせて頂きます。
 
 
 
imamuraさんの本。 『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。
 
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「新怪魚」155

2025-04-18 08:36:15 | 

三田の詩人、今猿人さんからお贈りいただきました。

和歌山から発行されている詩誌『新怪魚』155号です。

since1977とありますので長い歴史を持つ詩誌なのですね。

編集後記にこんなことが書かれています。

《新怪魚はもう間もなく『終刊号』を迎えます。と言ってもまだ数年先ですが、同人の皆さんが健康でお元気なうちに、終刊を迎えたいと思います。》

最近読ませて頂くようになったわたしは、その意味がよく分からないのですが…。

 

さて今さんのページです。

いずれも暗喩の詩です。

この中の「いかり」ですが、最近読んだ島田陽子さんの「はだかのことば」と通底するものがあるような気がしました。

 

どちらもテーマは「ことば」。

ラジカルですね。

 

imamuraさんの本。 『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。
 
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「お褒めいたしますとも」

2025-04-17 08:43:23 | 

今朝の神戸新聞「正平調」です。記事拝借お許しを。

葉室麟さんのことが書かれています。

わたし、一時(いっとき)、葉室さんの本を集中的に読んでいたときがありました。

葉室さんの小説は殆ど読んだと思います。素晴らしい作家さんでした。

66歳で急逝されたのですが本当に惜しいことです。

葉室さんを読んでいる時に作った詩があります。

「偉かったね」という詩。

ここに出てくる「散り椿」は葉室さんの小説です。

後に、詩集『恒子抄』(2022年4月22日刊・非売品)に収録したのでした。

 

 
mamuraさんの本。 『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。
 
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『うち知ってんねん』

2025-04-07 10:08:17 | 

昨日「街の草」さんで入手した本。

『うち知ってんねん』(島田陽子著・教育出版・1997年刊)です。

島田さんの代表的な詩が載ってます。

「うち知ってんねん」の他の二篇を紹介します。たしか、わたしの娘、kiyoが昔気に入っていた詩だったと思うのですが。

先ず「おんなの子のマーチ」。  

それから「どいてんか」です。

島田さんの面目躍如の詩ですね。

 

imamuraさんの本。 『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。
 
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「ふうふ」(夫婦)」

2025-04-07 09:15:39 | 

今朝の神戸新聞「文芸」欄の特選詩です。記事拝借お許しを。

くわはらつるよさんの「ふうふ(夫婦)」です。

この欄ではこれまであまり見かけたことがないような詩です。

懐かしいような、また新鮮にも感じる詩。

とにかく共感させられます。

ところで作者の「くわはらつるよ」さんは女性なのでしょうか?もしかしたら男性?

 

imamuraさんの本。 『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。
 
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正平調に坂本遼さん

2025-04-07 09:01:35 | 

今朝の神戸新聞「正平調」です。記事拝借お許しを。

坂本遼さんの詩が紹介されています。

先日まで姫路文学館で行われていた坂本遼展を思い出します。

坂本遼さんは、わたしが尊敬する足立巻一先生と共に、児童詩誌「きりん」に尽くされたのでした。

 

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『日曜日の旅人』

2025-03-31 17:57:32 | 

芦田はるみさんから頂戴しました。一昨日「神戸文学館」でお会いした時。

『日曜日の旅人』。明るいイメージのタイトルですね。装丁も明るい。

詩の同人誌です。女性ばかり9人。

9人のうちの7人が元「火曜日」の同人。つまり私と一緒の安水稔和門下というわけです。

他のお二人はわたしの未知の人ですが、どうやら初心者。

 

初心者ではない人の作品を二篇紹介しましょう。

これは朝倉裕子さんの「主治医」です。

なんとなくのおかしみがあるのですが、その奥に油断のならないものが潜んでいるような。

 

こちらは芦田はるみさんの「孫とわたしの話」です。

子どもはあどけないものというイメージがありますが、実はしたたかな面もあるという詩。

楽しく読ませていただきました。芦田さんありがとうございまいた。

 

imamuraさんの本。 『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。

 

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神戸文学館 2025・3・29

2025-03-29 17:14:25 | 

神戸文学館での講演会に行ってきました。

しばらくぶりでしたが、菅原洸人さんが描かれた水木しげる像の絵に会って来ました。

変わらず、喫茶ルームに飾ってありました。

「ポエム&アートコレクション」の展示を見て。

 これは野元正さん出品の紙(一部皮、アルミ等)で作った鎧です。

それに関する詩が添えられていました。 「紺碧を鎧う」です。

 

さて講演は神尾和寿さんによる「詩の魅力とは、何だろう?」。

約一時間半、6篇の詩をテキストに語られました。

選ばれた詩はすべてわたしの知らない詩でしたが、面白かったです。

わたしにも解るユーモア漂う詩でした。

そういえば、拙詩集『コーヒーカップの耳』に神尾さんから頂いた便りには、わたしと同質の匂いを感じたのでした。

今日の講演の語り口も、なんだか人間味を感じるものでした。

 

会場では、ブルーグラッサーでもある大西さんはじめ、たくさんの知った人にお会いしました。

元「火曜日」同人では、神田さん、芦田さん、北野さん、柴田さん、中島さん。

そして帰りには、島田陽子さんの近くにおられた江口さんに、島田さんに関する貴重な話をお聞きしました。

行って良かったと思ったことでした。

imamuraさんの本。 『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。

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