眞ちゃんち

クラリネット奏者 橋本眞介Blog

武者震い

2024年02月06日 | Weblog




今日は金管楽器1〜3年生の実技試験。
講評(自分用のメモ)にも書いたが冒頭からこける人続出。
金管楽器の曲の場合、多くはパパーンと気持ちよく始まる事が多く(そうでない曲もあったが)、不用意に外すと印象良くない。
特にコンクールだと、もうそこで終わったな、と審査員も思うはず。

当たり前の話だが練習の段階から何故外すのか分析して、そうならない様に日々の訓練が大事だ。
よく本番で緊張して固くなりました、、、と言う人も多いが、本番である程度緊張するのは当たり前の話で、本番で緊張しすぎても演奏には支障ない、圧倒的練習量が必要である。

学生時代の練習法は本番4.5日前くらいまでは基礎練も含めかなり練習する。
頭を使い無駄な練習にならない様、効率よくもやる。
帰宅しても譜面を開いて録音聴いたり、細かいところまでアナリーゼしてイメージトレーニングもする。
自分なりに曲中でイメージしたもの(情景、風景)を譜面に書き込む。
本番では緊張して息を吸う事を忘れそうだからしっかり吸う事も譜面に書き込む。
会場はあのくらいの広さだからこれくらいの音量で吹いたらいいのだろうな、と想像もする
本番を想定して何回か通して見直し、また通し精度を上げていく。

本番3日前からはあまり吹かない。リードを決め、イメトレ。
前日は一回通すだけ。
本番当日もかるくウォーミングアップするだけで本番を迎える。

本番で奏者の90%は譜面をガン見、譜面と奏者間だけの音楽、ダラダラと朗読しているのを聴かされるのは御免だ。
試験であろうとコンサートであろうと聴き手に強く訴えてかける演奏は高く評価される。

審査の先生方を前にして、これまで頑張って来た俺の演奏をタダで聴かせてやるから黙って聴け!くらいの気持ちで挑む。
これは開き直りではなく、懸命に練習してきたからこそ本当にそう思う事が大事。

ブルブル震える怖さからくる戦慄的な緊張ではなく、頑張った圧倒的練習量は、高揚した武者震いに変えてくれる。
その域に達するまで日々精進するのだ!

今の音大生、武者震いの意味わかるかな。