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眞ちゃんち

クラリネット奏者 橋本眞介Blog

甲斐先生との思い出

2014年06月09日 | Weblog


昨年9月25日に癌でお亡くなりになったフルートの甲斐道雄先生。
音大時代に世話になった。
といってもよく飲みに連れていってもらい江古田の街で酔っぱらって朝方まで馬鹿げた話をした事しか思い出せないが楽器も門下も違うがとても可愛がっていただいた。
広響にも何度かエキストラに来ていただいた。
リハーサル中、こちらへ振り返って
「眞ちゃん!この指揮者、よ~しゃべりよるな~!」
と指揮者にも聴こえそうな大きな関西弁で。
なにかある度に「ま~ええがな」となんでも適当にかわす口癖。
僕等学生はそういう甲斐先生のことを尊敬と親しみを込めて「マーエエガナ」と(裏で)呼んでいた。
僕等がそう呼ぶもんだから新入生の中には前金先生だと思っている者もいたくらいだ。
本当にユニークで人情味溢れる人だった。

甲斐先生の娘・バイオリンの摩耶さんはエリザベト音大講師でその旦那が広響チェロ奏者の熊澤君。
今朝、本番前に熊澤君がチラシが出来ましたと持ってきてくれた。
一周忌を少し過ぎたあたりに思い出のネリブン(練馬文化センター)で甲斐道雄メモリアルコンサートが催される。
発起人には山本正治師匠。素晴らしいモーツァルトのクインテットが聴けるでしょう。

今日の本番前にチラシを楽器ケースに立て、若かりし頃の写真の甲斐先生との思い出に少しだけ浸る。

「これからもっと暑くなるけど頑張りや!」
天からあの関西弁が聴こえてきた。