たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はR.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」です。
この曲は14世紀の伝説の奇人ティル・オイレンシュピーゲルを題材にR.シュトラウスがユーモアたっぷりにその音楽を作曲した作品です。
「伝説の奇人」というほどですからよっぽどなんでしょうが、物語ではさんざんいたずらをして人々を困らせたために、最後には絞首刑になってしまうというお話のようです。
曲にもグータラというか、好き勝手というか、自由奔放な様子が覗えるフレーズがたっぷり使われている作品だと思います。
交響詩なので、演奏時間もそれほど長くは無く約15分程度ですが、ユニークなフレーズがたっぷりと詰まっている曲ですから、充実感は味わえる曲なんだと思います。
スッキリとさわやかな弦楽器のフレーズが流れたかと思うと、ホルンのコミカルな
フレーズにつられて木管楽器も次々と楽しそうなフレーズをつなげていきます。
弦楽器が勢いをつけたかと思うとクラリネットがくたびれたようなフレーズを
出したり、トロンボーンが鋭く突っ込むような響きを聴かせたり・・・、
とにかく自由奔放です。
そして弦楽器で、落ち着いたような雰囲気をしばらく聴かせると、また急に
打楽器やトランペットたちが派手にはしゃぎ出します。
チェロのフレーズがようやく落ち着いたフレーズを鳴らすと、ミュートトランペット
やヴァイオリンソロが、艶やかな響きを聴かせてくれます。
艶やかな響きは管楽器を加えながら、徐々にヴォリュームを重ねると
今度はトロンボーン・トランペットが激しく鳴り響き、一気に険悪なムードに・・・
なるのかと思いきや、しぼんでいく風船のような音をクラリネットが鳴らします。
その後も、あらゆる楽器を駆使して踏んだり蹴ったりの展開が続きますが、
しばらくすると、冒頭のホルンのフレーズが流れ出し、どうにもまとまりの
つかないこの曲をトロンボーンやトランペットなどの金管楽器が力ずくでまとめ
ようとしますが、その間からフルートやオーボエ、弦楽器のフレーズがこぼれて
いくようにあふれ出していくようです。
やがてしびれを切らしたトロンボーンが重低音で一喝!そしてティンパニ
(大太鼓)が轟くと、まるでトロンボーンが落ち着きの無い楽器に説教でも
するかのように、しばらく低音を聴かせます。
すると、こっぴどく叱られた子供たちが反省したようにクラリネット
の健気な音色を聴かせます。
そして最後に弦楽器が冒頭のしなやかな響きを静かに鳴らすと、最後は金管楽器
のチャンチャン!で終わります。
とにかくもう、次から次へとビックリ箱みたいな曲ですね。この曲を最初に聴いたときは、あまりにもめまぐるしく移り変わる曲調に、あっけにとられてしまって、「なんじゃコリャ?」みたいに思ってしまいましたから、その意味では初心者向けでは無いのかもしれません。(少なくとも自分の場合は)
ただ、他の作曲家では味わえない独特のユーモアや、かなりくだけた内容は、ホントに憎めない、「いたずらっ子」みたいな曲なんだと思います。さすが「伝説の奇人」ですね。
≪オススメCD≫
R.シュトラウスの他の交響曲と一緒にどうぞ。
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★ →奇☆☆☆☆☆
怒:☆☆☆☆★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
お気楽に、斜に構えて聴いてみてください。
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく
今日はR.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」です。
この曲は14世紀の伝説の奇人ティル・オイレンシュピーゲルを題材にR.シュトラウスがユーモアたっぷりにその音楽を作曲した作品です。
「伝説の奇人」というほどですからよっぽどなんでしょうが、物語ではさんざんいたずらをして人々を困らせたために、最後には絞首刑になってしまうというお話のようです。
曲にもグータラというか、好き勝手というか、自由奔放な様子が覗えるフレーズがたっぷり使われている作品だと思います。
交響詩なので、演奏時間もそれほど長くは無く約15分程度ですが、ユニークなフレーズがたっぷりと詰まっている曲ですから、充実感は味わえる曲なんだと思います。
スッキリとさわやかな弦楽器のフレーズが流れたかと思うと、ホルンのコミカルな
フレーズにつられて木管楽器も次々と楽しそうなフレーズをつなげていきます。
弦楽器が勢いをつけたかと思うとクラリネットがくたびれたようなフレーズを
出したり、トロンボーンが鋭く突っ込むような響きを聴かせたり・・・、
とにかく自由奔放です。
そして弦楽器で、落ち着いたような雰囲気をしばらく聴かせると、また急に
打楽器やトランペットたちが派手にはしゃぎ出します。
チェロのフレーズがようやく落ち着いたフレーズを鳴らすと、ミュートトランペット
やヴァイオリンソロが、艶やかな響きを聴かせてくれます。
艶やかな響きは管楽器を加えながら、徐々にヴォリュームを重ねると
今度はトロンボーン・トランペットが激しく鳴り響き、一気に険悪なムードに・・・
なるのかと思いきや、しぼんでいく風船のような音をクラリネットが鳴らします。
その後も、あらゆる楽器を駆使して踏んだり蹴ったりの展開が続きますが、
しばらくすると、冒頭のホルンのフレーズが流れ出し、どうにもまとまりの
つかないこの曲をトロンボーンやトランペットなどの金管楽器が力ずくでまとめ
ようとしますが、その間からフルートやオーボエ、弦楽器のフレーズがこぼれて
いくようにあふれ出していくようです。
やがてしびれを切らしたトロンボーンが重低音で一喝!そしてティンパニ
(大太鼓)が轟くと、まるでトロンボーンが落ち着きの無い楽器に説教でも
するかのように、しばらく低音を聴かせます。
すると、こっぴどく叱られた子供たちが反省したようにクラリネット
の健気な音色を聴かせます。
そして最後に弦楽器が冒頭のしなやかな響きを静かに鳴らすと、最後は金管楽器
のチャンチャン!で終わります。
とにかくもう、次から次へとビックリ箱みたいな曲ですね。この曲を最初に聴いたときは、あまりにもめまぐるしく移り変わる曲調に、あっけにとられてしまって、「なんじゃコリャ?」みたいに思ってしまいましたから、その意味では初心者向けでは無いのかもしれません。(少なくとも自分の場合は)
ただ、他の作曲家では味わえない独特のユーモアや、かなりくだけた内容は、ホントに憎めない、「いたずらっ子」みたいな曲なんだと思います。さすが「伝説の奇人」ですね。
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R.シュトラウス:英雄の生涯マゼール(ロリン), バイエルン放送交響楽団, R.シュトラウス, レーン(アンドレアス)BMG JAPANこのアイテムの詳細を見る |
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★ →奇☆☆☆☆☆
怒:☆☆☆☆★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆★★
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知らなかった!?
ドラマやアニメは見てるんですが、今の所この曲は登場して無いので実際にはどんなシーンで使われているか分らないですが、これから楽しみに見てみます。
ひょっとして劇中のBGMみたいな感じで使われているのかな?
最後のクラリネットと低音楽器のお話は、確かにそう聴こえますよね。それにしてもこの曲には面白くて様々な表情を持ったフレーズがたくさんありますよね。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%AE%E3%81%A0%E3%82%81%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%AC-%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88100-%E9%80%9A%E5%B8%B8%E7%9B%A4-%E3%82%AA%E3%83%A0%E3%83%8B%E3%83%90%E3%82%B9-%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF/dp/B000JS77FY/ref=pd_bxgy_m_img_b/249-0017160-1604312?ie=UTF8&qid=1172823461&sr=1-1
聴き所としてのトラックバックを送ります。
ティルは短くて楽しい曲ですよね。自分も好きな曲です。
参考までに、この曲の最後の方にある低音とクラリネットの掛け合い(?)の部分は、死刑を迫る人々と、それから逃げようとするティルの表現しているとの解説をどこかで読んだ気がします。