goo blog サービス終了のお知らせ 

初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

オーボエ協奏曲

2006年09月10日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:オーボエ協奏曲です。

モーツァルトはホントにたくさんの管楽器のための協奏曲を書いてますよね。「オーボエ協奏曲」なんて書いてる作曲家はそうざらにはいないんでしょうね。(あんまり聴いたことないし。)もともと、オーボエという楽器自体が交響曲やその他の曲でも主旋律(メインのメロディ)を担当している事も多いせいなのか、敢えてこの楽器のための協奏曲を作ろうとは思わなかったんでしょうか?でも、いざオーボエの音色をじっくり聴いてみよう!と思っても、どの曲にオーボエが使われているか分からないですし、全編に渡ってオーボエづくしの曲と言ったら、それはもうオーボエ協奏曲しかないんでしょう!


 第1楽章:モーツァルトらしい弦楽器のさわやかな前奏から始まります。オーボエは
 軽やかに伸びやかにここちよく入ってきます。他の管楽器だといかにも「協奏曲!!」
 という感じが前面に出てきて、その他のオーケストラの伴奏楽器との組み合わせが若干
 ぎこちなく感じてしまう部分もありますが、オーボエだと違和感なく聴けてしまうのは
 楽器のせいなんでしょうか?それともモーツァルトのせいなんでしょうか?
 晴れやかで伸びやかなオーボエの特徴を発揮した、とてもさわやかに聴ける曲ですね。
 協奏曲ですから、後編には「カデンツァ」(アドリブソロ)もありますので、その辺も
 曲を楽しむひとつの聴きどころですね。

 第2楽章:弦楽器の伸びやかなフレーズがやさしく響いて始まります。オーボエも前奏
 に続いて伸びやかに、気持ちよく入ってきます。仕事中でも、思わず手を止めて聴いて
 しまいそうな程やわらかいメロディは、天にも昇ってしまいそうな程やさしく響きます。
 少し切なく響くところなんかも、とても可愛らしく、うっとりと聴き入ってしまいます
 よね。

 第3楽章:カラッと晴れ渡る空をイメージしてしまう、オーボエのソロから始まります。
 オーボエの響きがその特徴を活かして、とても効果的に聴こえてきます。明るい曲調は
 なじみやすく、メロディも終始朗らかなものが続いていますから、とっても聴きやすい
 ですね。最後にも「カデンツァ」がありますから、オーボエの魅力をたっぷりと堪能
 できる曲なんだと思います。

普段からいろんな曲でオーボエは聴いているはずなんですが、改めてオーボエ協奏曲を聴いてみると、いろんな意味で「オーボエって良く聴くとこんな音なんだ!」と再度、変幻自在なオーボエの音の魅力を感じてしまいます。無愛想だったかと思うと暖かく聴こえたり、硬い音だなと思っていると、やわらかい音を聴かせてくれたり、・・・とホントに1台でいろんな音色を聴かせてくれる魅力たっぷりの楽器だと再確認させてくれる曲です。

≪オススメCD≫
下がオーボエで、上がクラリネットだと思います。(たぶん)
モーツァルト:オーボエ協奏曲
ベーム(カール), トゥレチェック(ゲルハルト), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, モーツァルト, プリンツ(アルフレート)
ユニバーサルクラシック

このアイテムの詳細を見る



【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
晴れた日にさわやかで、心地よい曲を聴きたくなったらこの曲ですね。


音楽ブログランキング
   
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

交響曲第25番

2006年08月18日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:交響曲第25番です。

この曲はモーツァルトの中でも珍しい短調(暗め)の曲なんですね。モーツァルトは基本的に長調の(明るい)曲が多く、軽快で華やかな聴きやすい曲をたくさん作曲しています。そんなモーツァルトのちょっと影が差す曲をたまには聴いてみるのもいいですよね。
ちなみに、この曲は深夜のクイズ番組「女優魂」という松島尚美さんと筧利夫さんが3人の専門職の女性の中に潜んだ1人の女優を当てるという番組のオープニングにちらっと1楽章冒頭部分が、そしてエンディングで、女優を当てる前の瞬間にも同じ曲がかかっていますね!
この間、この番組を見たときに、せっかくだからこの番組で紹介しよう!と思いついたので今日はこの曲です。(思いつきでゴメンナサイ)


 第1楽章:緊張感のある弦楽器の迫り来るフレーズが流れます。影を落としたような
 オーボエがその、緊張感を一層煽ります。とにかく最初から最後まで気を緩める事の
 できないくらい圧迫感のある曲です。同じフレーズを繰り返していると言う事もあり
 ますが、それにしても聴くたびに、こころが痛くなるようなそんな曲です。
 モーツァルトに何かあったんでしょうか?
 いつものモーツァルトを聴くつもりで聴くとちょっと雰囲気が違います。

 第2楽章:1楽章での緊張感が一気に緩んだようにしなやかに、ゆったりした曲に
 なります。ひっそりとした弦楽器と共にファゴット、チェロの低音が静かに流れて
 きますが、やはりどこか、周りを気にして軽快しているようにも聴こえます。
 しかしながら、どこか脱力感もあり、疲れた感じにも聴こえてきます。

 第3楽章:2楽章での脱力感を突き破るような、弦楽器の厳しいフレーズで始まります。
 派手になる事はありませんが、2楽章以上に何かを警戒しているような、険しい表情が
 続きます。しかし、中盤ではオーボエのメロディを中心とした木管楽器の朗らかな
 アンサンブルが軽やかに流れてくると、一瞬そんな緊張感を忘れてしまいます。
 ところが、曲は元に戻り再び険しい表情へと戻っていきます。

 第4楽章:何かをさぐるような、静かな弦楽器のフレーズから曲が始まります。やがて
 そのフレーズは大きくなり、不安を感じさせるようなものへと変わっていきます。
 その後も、激しく盛上がるでもなく暗く沈みこむでもなく、不安定な曲を綱渡りし
 ながら行ったり来たりをくりかえしながら、やり場のないどうしようもないような
 感じを最後まで、持ちつつ消化不良のような感じで曲を終えます。
 

モーツァルトの曲を聴いている感じがあまりしない曲です。いつもの明るく軽快なフレーズが感じられず、始めて聴くと「モーツァルトでもこんな曲書くんだ?!」なんて思ったほどです。ただ、いつも明るい曲を書いているモーツァルトだからこそ、こういう暗い曲を書くと、おそらく慣れていないせいもあるんでしょうが、どこかへ迷い込んで抜け出せなくなってしまったような曲になるんでしょうね。
人が悩んだときに、素直に感じる焦りや緊迫感、そしてやり場の無い気持ちがストレートに伝わってくる曲だと思います。学生の時に聴いた記憶では「つまらない曲」と思ってましたが、今聴くといろいろ考えながらちょっと聴き込んでしまう曲です。


≪オススメCD≫
25番・40番のダブル短調のモーツァルトをお楽しみください。

モーツァルト:交響曲第25番&第40番
ワルター(ブルーノ), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, モーツァルト
ソニーミュージックエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る



【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆☆☆★
楽:★★★★★

≪おすすめシチュエーション≫
ちょっと悲しくなったときに、真剣に聴ける曲です。


音楽ブログランキング
   
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲

2006年08月03日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲です。

普通、協奏曲はこれまで紹介してきたように1台のソロ楽器、たとえばピアノとかヴァイオリンのために作曲される事が圧倒的に多いんですが、そこはモーツァルト!こういう曲も作っちゃうんですね。その上、ヴィオラをソロ楽器に選ぶ辺りがまた、ニクイ演出ですよね。だったら2台のヴァイオリンとかにすれば・・・いいとも思いますが、そこはそれ、ちょっとしっとりしたヴィオラで合わせてくるところがなんともはや。

ここでヴィオラという楽器に少し触れると、基本的にはヴァイオリンとほぼ同じ形でひとまわり大きいサイズの楽器なんですが、その音色はヴァイオリンに比べて深みがあり、普段からオーケストラの編成にも必ずいます。しかしながら、普段はヴァイオリンがメロディラインを担当する事が多いのに比べて、ヴァイオリンに和音を付けたり伴奏に回ったりと、決して表に出る機会が多いとは言えないこの楽器ですが、ヴィオラ奏者に言わせるとその魅力には一度とりつかれると、かなりハマってしまう楽器だそうです。
そんな訳で、このふたつの楽器のコンビネーションをお楽しみください。


 第1楽章:いつものモーツァルトのように明るくさわやかに序奏が始まります。
 そしてその序奏が終わるか終わらないかくらいのタイミングで、伸びやかなハーモニー
 で、ヴァイオリンとヴィオラが同時にすうっと入ってきます。その後はやはりヴァイオリン
 がメロディを多く担当しますが、ヴィオラも負けずに同等のメロディラインを担当
 します。賑やかな曲の雰囲気もありますが、聴いていても両者の掛け合いには、かなり
 のテクニックを要すると思われます。しかしながら、寄り添い競い合うようなヴィオラ
 とヴァイオリンの素晴らしい掛け合いはそのテクニックをあまり感じさせず、心地よく
 耳に入る響きに、豪華さを感じてしまいます。最後まで生き生きとした音色を聴かせて
 くれますから、とてもさわやかな気分にさせてくれます。最後のソロ?(ヴァイオリン
 とヴィオラの二重奏)も聴きどころです。

 第2楽章:少し悲しい曲になります。弦楽器の序奏にヴァイオリンが入るとその切なさ
 が更に強調されます。次に同じメロディラインをビオラが演奏しますが、何故かヴィオラ
 で聴くと、その深みのある音色のせいなのか、慰められているように聴こえてくるから
 とても不思議です。そして1楽章と同様にふたつの楽器が今度はゆっくりと掛け合います
 が、2楽章ではとても美しく両者が奏でる響きには、思わず聞き惚れてしまいますね。
 お互いに気を使いながら、そうっと寄り添う2台の音色はとても魅力的です。曲調のせい
 もあるんでしょうが、2楽章ではヴィオラが際立って聴こえる気がします。最後のソロ
 (二重奏)も、しっとりと切なくつややかな音色がとてもこころに響いてきます。

 第3楽章:再び明るい表情に戻り、オーボエやホルン等の管楽器も楽しそうに演奏して
 います。ヴァイオリンとヴィオラもとても賑やかになっていきますが、とても上品な
 雰囲気は保ったまま曲を進めていきます。そして、まるで時間を忘れていまうかのよう
 に美しい二重奏が次から次へと続いていきます。とくに目立った事をしている訳では
 ないんですが、最初から最後まで軽快なフレーズはとてもここちよく、こころも弾む
 気持ちにさせてくれます。

単純に考えるとヴァイオリン協奏曲にヴィオラ1台つけただけなんですけどね。それだけなのに、すごいんですねぇ。かなり豪華に聴こえてきます。交響曲とか組曲でもヴァイオリンとヴィオラの掛け合いって、たぶん聴いたことあるはずなのに、改めて聴くと、とても魅力的に聴こえてくるところが、この曲に魅力ですね。

≪オススメCD≫
ヴァイオリンとヴィオラの他にもいろんな楽器の曲が入ってます。

モーツァルト:協奏交響曲
ベーム(カール), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ブランディス(トーマス), カッポーネ(ジュスト), シュタインス(カール), ライスター(カール), ザイフェルト(ゲルト), ピースク(ギュンター), モーツァルト
ユニバーサルクラシック

このアイテムの詳細を見る


【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:★★★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆☆★   →快☆☆☆☆☆
  
≪おすすめシチュエーション≫
ヴァイオリンとヴィオラを同時に楽しめる贅沢な曲です。


音楽ブログランキング
〈こんなのにも登録してみました。〉
⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」

2006年07月23日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」です。

ピアノでも「トルコ行進曲」というソナタがありましたが、やっぱりこの時代にはトルコが流行っていたんですね。流行りモノ好きというかなんというか、いつの時代にもブームってあるんですね。しかしながらタイトルの命名はモーツァルト自身のものではないようです。例によって第3楽章がトルコっぽいからという事らしいんですが、原題でも“Alla turca”(アラ・トルコ)となっているようです。

さてこの協奏曲ですが、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲の中でも有名で名曲とされているものですが、これまでに紹介した三大協奏曲のように、派手なものではありませんが聴きやすくて、誰にでも交換を持って聴いてもらえる曲だと思いますよ。

 第1楽章:弦楽器の小刻みで軽快なリズムから始まります。スッキリしてるので、とても
 ここちよく、聴きやすいリズムと前奏ですよ。そんな前奏が終わるとしっとりと艶やかな
 ヴァイオリンのメロディがやさしく入ってきます。そんなやさしいメロディが終わると
 今度は勢いのいいヴァイオリンそろが軽快に続きます。勢いはありますが、さっぱり
 しているのでとても聴きやすいと思いますよ。全体的に明るく朗らかでくったくのない
 フレーズは初心者でも安心して聴けるメロディラインのはずです。瑞々しいヴァイオリンの
 音色を堪能できる曲ではないでしょうか?最後のカデンツァ(アドリブソロ)もしっかり
 お楽しみ下さい。

 第2楽章:弦楽器のやわらかいフレーズがふわっと自然に入るところから始まります。
 思わず時間を忘れてしまいそうな、やわらかな雰囲気がしばらく続くと、ヴァイオリン
 が忘れた頃にゆっくりと入ってきます。とても上品に、おしとやかに流れるヴァイオリン
 にはとてもうっとりとしてしまいますね。少し悲しく聴こえるメロディにも聴き惚れて
 しまいます。

 第3楽章:明るい表情のヴァイオリンのメロディから始まります。ちょっと可愛らしい
 チャーミングなフレーズですね。前半はまだ特にトルコ風という訳ではないようです。
 後半に入り、ちょっと行進曲風になったかな??と感じる所から“トルコ風”のフレーズ
 になります。たぶん初めて聴く人でも簡単に分かると思いますよ。そしてどこかに迷い
 こんでしまったかのようなヴァイオリンソロが入ると3楽章冒頭の可愛いイフレーズに
 戻ります。そしてそのフレーズにアレンジを加えて2回程演奏すると、曲は何事も無かった
 かのようにすぐに終わります。

ヴァイオリンの響きがストレートにやさしく聴こえるこの曲ですから、安心して聴けますね。軽快なメロディと艶やかな音色をたっぷり楽しめるんじゃないでしょうか?モーツァルトはクラシックでも比較的前半の作曲家ですから、スタンダードなメロディをスッキリ爽快に楽しめる曲なんだと思います。

≪オススメCD≫
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲をスタンダードに楽しめますよ。
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番・第5番
パールマン(イツァーク), レヴァイン(ジェイムズ), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, モーツァルト
ユニバーサルクラシック

このアイテムの詳細を見る


【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
スッキリとした協奏曲は聴きやすくていいですよね。

≪三大ヴァイオリン協奏曲の記事はこちら≫
♪メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
♪ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
♪ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

♪モーツアルトのピアノソナタ第11番「トルコ行進曲付」の記事はこちら


音楽ブログランキング
〈こんなのにも登録してみました。〉
⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

交響曲第31番「パリ」

2006年07月10日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:交響曲第31番「パリ」です。

華の都パリ。ヨーロッパでは古くからの歴史と文化の中心にあったこの都市の名前がタイトルになっていますが、タイトル同様曲も華々しくて明るい曲ですね。モーツァルトの交響曲の中では、1・2を争うほどではないですが、そこそこ人気のある曲ですね。構成も全3楽章で演奏時間も20分弱程度と、とても聴きやすいですね。


 第1楽章:オーケストラ全体の演奏で華々しく盛上がるフレーズから始まります。
 明るくていいですよね。晴れ渡るパリの空の下に臨む景色は最高なんでしょうね。
 (行った事ないけど、)明るく続くフレーズは旅行気分で訪れたパリになにか
 いい事でも予感させるようなくったくの無いメロディがとてもさわやかに響き
 渡ります。きっとモーツァルトもパリに出てきてこんな風に明るく希望に満ちた
 イメージを持ったんでしょうね。

 第2楽章:パリ旅行2日目。と言ったところでしょうか?浮かれた気分も治まり、
 落ち着きを取り戻したように、ゆったりとしたフレーズになります。改めて街の
 中を見渡してみても、やはり見るもの全てが美しく見えるものでしょうか、
 ヴァイオリンのフレーズもなめらかにやわらかくとても奇麗なフレーズが続きます
 途中に入るフルートやオーボエのフレーズも可愛らしくやさしく響いてきますね。

 第3楽章:さあ今日はどこへ行こう?でも、結局どこへ行っても楽しいみたいですね。
 こころが踊ってしまうようなメロディは楽しくワクワクしてきますね。欲張って
 いろんなものを見てみたい!というように、さまざまなフレーズとともにたくさんの
 楽器がところせましと踊っているようです。

パリって行った事ないですけど、こんな感じなんでしょうか?とにかく明るく楽しくウキウキのこの曲ですね。モーツァルトの作風もあるんでしょうが、それにしてもここちよく楽しめる一曲です。


≪オススメCD≫
モーツァルトの交響曲はクレンペラーが大好きです。

モーツァルト:交響曲第29番&第31番&第36番
クレンペラー(オットー), ニュー・フィルハーモニア管弦楽団, モーツァルト, フィルハーモニア管弦楽団
東芝EMI

このアイテムの詳細を見る


【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:★★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
華の都パリに行った気にさせてくれるんじゃないかな。


音楽ブログランキング
〈こんなのにも登録してみました。〉
⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

交響曲第36番「リンツ」

2006年06月29日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:交響曲第36番「リンツ」です。

リンツというのはオーストリアの都市の名前ですね。自分もこの曲のタイトルを聴いてから初めてその事を知りましたが、それくらいあんまりなじみの無い都市ですね。オーストリアと言えば、まずウィーンを想像しますし、確かに有名ではないと思いますが、この曲はモーツァルトの中でも有名な曲のひとつなんですね。


 第1楽章:いきなり「ドドーン!」と始まります。その後は弦楽器でゆるやかに、
 そして静かにフレーズをつないでいきますが、モーツァルトの割りにはちょっと怪しげ
 な雰囲気です。しかし、そんな序奏が終ると、やはりいつもと同じモーツァルトが流れ
 てきます。テンポもアップして軽快な曲になります。さわやかな空気に一新ですね。

 第2楽章:ゆっくりと落ち着いた、やわらかいメロディはとてもやすらぐ感じですね。
 のんびりとした感じは、うつらうつらと眠くなってきそうな夢見ごこちですね。

 第3楽章:目が覚める!?とまではいきませんが、さわやかで勢いのある曲はスッキリ
 しますね。前半は弦楽器が中心となっていますが、途中にオーボエのカラっと渇いた
 感じの音色が鳴り響くと曲がひきしまった感じがしますね。更にそのオーボエと合わせ
 てくるファゴットにも注目ですね。ふたつの楽器が仲良く会話をしているようにも
 聴こえてきます。

 第4楽章:終楽章はにぎやかですね。何か盛大にパーティーでも開いているように
 とても盛上がっているようです。弦楽器もテンポアップしていますし、たくさんの
 楽器もいろんな表情を見せながら、曲を楽しんでいるようです。

「リンツ」へは行ったことないですけど、この曲を聴く限りとても楽しそうな街なのかな?そんな風に思わせるようなにぎやかで楽しい曲ですね。そんないろんな情景を楽器や曲調から想像してみるのも面白いかもしれませんね。

≪オススメCD≫
モーツァルトの交響曲ならクレンペラーで聴いてます。
モーツァルト:交響曲第29番、第31番「パリ」、第36番「リンツ」
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団, モーツァルト, クレンペラー(オットー), フィルハーモニア管弦楽団
東芝EMI

このアイテムの詳細を見る


【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
オーストリアの「リンツ」に行った気分を味わえるかも??


音楽ブログランキング
〈こんなのにも登録してみました。〉
人気ブログランキング⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

ホルン協奏曲第1番

2006年06月17日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ホルン協奏曲第1番です。

モーツァルトはとてもたくさんの楽器に協奏曲を書いていますね。普通はピアノ協奏曲とヴァイオリン協奏曲が有名ですから、このふたつなら、たいての作曲家は書いているんですが、なかなかホルンとかの協奏曲を書く人って、そうそういないんですよね。書いてもチェロくらいまでなので、ホルン奏者にはたまらない曲ですよね。

曲は、ホルンの暖かく優しい音色を生かしたところから、ポコポコとコミカルな表情までいろんな音の魅力が楽しめますから、聴いても損はないですよ。モーツァルトのさわやかなメロディもあってとても聴きやすく、おもしろいフレーズもたくさんありますから、是非聴いてみてください。ちなみにこの第1番は全2楽章です。


 第1楽章:さわやかな前奏(イントロ)からホルンのおだやかで、やわらかいメロディ
 が流れてくると、ほんのりとした気分になりますね。オーケストラの伴奏もヴァイオリン
 のがさわやかにこなしていますから、ストレスもどこへやら、何も考えずにサラッと
 聴けますし、ホルンのほんわりとした雲の上を散歩しているような雰囲気は天にも昇る
 気持ちかも?(ちょっと言いすぎかな)

 第2楽章:リズムも軽やかに、おおらかなホルンがちょこまかと、ポコポコ言ってます
 から、とってもコミカルで面白い曲ですよ。そんなホルンも途中には少し悩ましげな
 困ったような表情も見せていますから、ホルンの変わった一面も楽しめる曲ですよね。
 しかし、全体的には楽しく明るく朗らかな曲の作りになっていますから、特にクラシック
 を聴こう!とか構えなくても、とりあえず・・・で聴ける曲ですし、とにかく楽しんで
 聴いてみてください。

モーツァルトはホルン協奏曲を第1番から第4番まで、全部で4曲書いていますが、どの曲も明るく楽しい曲ばかりですね。ワーグナーやベートーヴェンみたいに吼えるホルンもカッコイイですが、モーツァルトのようにやわらかいメロディも和みますから、いろいろ聴いてみると、ホルンの色んな表情を楽しめると思いますよ。

≪オススメCD≫
モーツァルトのホルン協奏曲、全曲をお楽しみください。
モーツァルト:ホルン協奏曲第1番&第2番&第3番&第4番
オルフェウス室内管弦楽団, ジョリー(デイヴィッド), モーツァルト, パーヴィス(ウィリアム)
ユニバーサルクラシック

このアイテムの詳細を見る


【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
普段は、あんまり目立たないホルンの魅力をたっぷり味わえますね。

人気ブログランキング⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

ヴァイオリンソナタ第25番

2006年05月27日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ヴァイオリンソナタ第25番です。

モーツァルトのヴァイオリンソナタは、他の作曲家のそれに比べて、とても聴きやすいですね。もちろんヴァイオリンソナタですから、ピアノ伴奏にヴァイオリンソロのふたつの楽器の演奏なので他の作曲家の作品でも、基本的にはどの作曲家でも聴きやすい事には違いないんですが、ヴァイオリンソナタなら、たいていの場合は全3楽章で、演奏時間は30分程度なんですが、モーツァルト、特にこのソナタなんかは、全2楽章で、ふたつの楽章をあわせても、せいぜい12・3分程度ですから、時間的にもあっさりしていて聴きやすいんじゃないでしょうか?

曲の内容も、明るく、生き生きとした曲調は聴いていてもワクワクしてきますし、それにモーツァルトのこの曲って、なんだか可愛らしいんですよね。それに、CDでも上に紹介したように、一曲あたりの演奏時間が短いので、今回のオススメCDみたいに1枚で4曲入ってたりする事も多いですから、たくさんの作品が1枚に録音されていると、なんだか、得した気分になりますよね。(CDのトータル時間は変わらないんですけど。)


 第1楽章:自然に流れてくるヴァイオリンのメロディは、耳ざわりもよく、全然違和感
 なく聴ける曲ですね。以前友人にこの曲を聴いてもらったところ、「歯医者さんで流れ
 てる曲みたい。」と言われた事がありましたが、確かに歯医者さんに行くとBGM
 としてモーツァルトを流しているところもあるかもしれないなぁ、なんて妙に納得して
 しまいましたが、それだけ、自然で落ち着ける曲という事だと思います。テンポも軽快
 に流れてくるこの曲は、普通に聴いても普通にいい曲だと思いますよ。

 第2楽章:ピアノとヴァイオリンがゆっくりとテンポを確かめるように合わせてきます。
 お互いに少しずつ気を使いながら、とても楽しく世間話でもしているようにも聴こえて
 きますね。聴いていると、話の仲間に入りたくなってくるような、思わず肩を揺らして
 聴いてしまう曲ですね。

別に何をするでもなく、CDを流しているだけ・・・。なんて事が、誰にでもたまにはあると思いますが、この曲もそんな、くつろげるひとときにぴったりの曲じゃないでしょうか?特に「クラシックを聴いているんだ!」なんて肩に力を入れなくても、自然に親しみのあるメロディがここちよく体に響いてくる曲ですね。

≪オススメCD≫

モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第24番&第25番&第26番&第27番&第29番
パールマン(イツァーク), バレンボイム(ダニエル), モーツァルト
ユニバーサルクラシック

このアイテムの詳細を見る


【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
仕事や勉強をしながら聴いていても全然邪魔にならないくらい自然な感じがいいですね。

人気ブログランキング⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

音楽の冗談

2006年05月17日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:音楽の冗談です。

まったく冗談じゃないよって感じもしますが・・・。冗談で音楽が作れるんですから、音楽家っていうのは凄いですよね。この曲が面白いのは、わざと音をはずしたり、ヘンな終わり方をしたり、とにかく、冗談って言っておかないと、作品にはならないような気もします。

モーツァルトはこの曲を、当時の下手な演奏家や作曲家に対して批判と嘲笑の意味を含めて作曲したと言われているようです。つまりわざとらしく、わざとこんな曲を作ってたんですね。風刺画ならぬ風刺音楽と言ったところでしょうか?


 第1楽章:急に始まったかと思うほど、ちょっともう一回曲の初めからやってよ!
 え!?これが始まりなの?・・・いや、失礼。どうぞ続けてください。みたいな
 一応始まりのような途中のような感じがします。1楽章の終わりも、・・・ああこれで
 終わりだなぁ~と思っていると、また続いたり、気の抜けない曲ですね。

 第2楽章:さわやかなヴァイオリンから始まり、ようやく曲らしくなってきたなぁ~
 なんて思っていると、ホルンのアンサンブルが・・・。明らかに失敗したよな!今!
 (モーツァルトの楽譜がそうなっているんでしょうが。)なんてのが何回かあります。
 その後もホルンが出て来る度に聴いてる方が心配になってしまいます。

 第3楽章:上品なヴァイオリンがようやく綺麗なメロディを奏でてくれると、ようやく
 ホッとできる気がします。ただ、モーツァルトにしては少しおっとりし過ぎているよう
 に感じるのは、このタイトルのせいでしょうか?終盤にはヴァイオリンのソロもあり
 ますが、そのソロが最高潮に達すると・・・、ちょっとちょっと、それは行き過ぎで
 しょう!?ホントに楽譜にそこまで書いてあるの?っていう音が聴こえてきます。

 第4楽章:一応終楽章らしく、テンポもアップして盛上がってはきますが、どうも
 イマイチそれらしく聴こえないのは、聴いている方がタイトルを意識しすぎなんで
 しょうか?いや、違いますね。いいかげんホルンも音を合わせてよ!と言いたくなって
 しまいます。終わり方もコレは完全に決まってないですよね。

そこまでやるか!と言うほどオマヌケさんですね。今だから笑って聴けますけど、当時こんな事をやったら、いかにモーツァルトと言えどもちょっと結構な批判を受けてしまいそうな気もしますが・・・どうだったんでしょう?
ちなみに英語のタイトルだと「A Little Light Music」になっていますから、そのままだと「ちょっとした軽い曲」みたいな感じでしょうか。
面白いタイトルなので紹介してみましたが、初心者の方が聴くときは、これがクラシックなんだ。とか思わないように、くれぐれも注意してくださいね。おそらくモーツァルトも軽い気持ちで、シャレで作った曲だと思いますから。

≪オススメCD≫
以前「有名な演奏家」で紹介したオルフェウス室内管弦楽団でどうぞ。
モーツァルト:音楽の冗談
オルフェウス室内管弦楽団, モーツァルト
ユニバーサルクラシック

このアイテムの詳細を見る



【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆★★★   →駄☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
ここまでやると、ブラックジョークで通じるかどうかも疑問です。

→有名な演奏家(指揮と楽団)の記事はこちら←
人気ブログランキング⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく

ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」

2006年05月09日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」です。

豪華なタイトルですよね。モーツァルトはこの曲を当時、予約演奏会(貴族を招いた定期公演みたいなやつ)のために作曲を始めたのですが、この曲を書いた頃にはモーツァルトブームも治まり、演奏会を開いてもお客が集まらなくなったため、作曲を始めた翌年に、レオポルト2世の戴冠式のための演奏に使うまで、1年近くかけて作曲していたようです。(創作意欲がなくなったんでしょうか?)

そのため、タイトルも「戴冠式」になったようですね。それにしても、戴冠式だなんて当時でも相当な儀式だと思うんですが、いかに当時のヒットメーカーとは言え元々貴族でもないモーツァルトにポンと作曲の依頼が来たものですよね。

CDでは、モーツァルトのピアノ協奏曲ですから、だいたい2曲が1枚に収録されていますので、もうひとつの曲をどれにするかとか、ピアニストで選んでみるとか、いろいろ選ぶ楽しみがある曲でもありますね。


 第1楽章:弦楽器を中心に上品な序奏(イントロ)ですが、どんな曲が始まるか楽しみ
 になる始まり方ですね。戴冠式ですから、序奏もかなり長めです。やがてピアノ演奏が
 始まりますが、やっぱり上品ですね。ただ、上品なだけではなくモーツァルトらしい
 可愛らしい演奏ですから、やはり聴きやすいですね。
 そして、1楽章の終わりにはカデンツァ(ピアニストによるアドリブソロ)の部分も
 この曲にはありますから、聴きどころですね。

 第2楽章:やさしくほのかにただよう感じのふんわりとしたピアノから始まります。
 弦楽器を中心に伴奏をつけていますが、ほとんど目立たず、やわらかいピアノの
 演奏をゆっくりと楽しめますね。ゆっったりとした綺麗なピアノの響きにうっとり
 と聴き入ってしまうんじゃないでしょうか。

 第3楽章:モーツァルトの得意な軽快で軽やかなリズムのピアノに、こころも弾んで
 しまいますね。今回は弦楽器の伴奏も弾みのある元気なものになっていますね。
 しかし、あくまでもピアノが主役ですから、やはり引き立て役に徹しています。
 ピアノも与えられた舞台で大いに楽しんで、弾きこなしていますね。元気なメロディ
 を落ち着いて聴ける曲だと思います。

“戴冠式”なんてたいそうなタイトルがついていますが、軽やかなメロディに思わず聴き入ってしまう曲ですから、明るく楽しく、くつろいで聴けますよね。モーツァルト特有の流れるようなメロディには変わりありませんから、構えずに聴いてみてください。

≪オススメCD≫
ピリスの軽やかな演奏でどうぞ。

モーツァルト:ピアノ協奏曲第14番&第26番
ピリス(マリア・ジョアン), アバド(クラウディオ), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, モーツァルト
ユニバーサルクラシック

このアイテムの詳細を見る



【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆   →華☆☆☆☆☆
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
華やかな「戴冠式」を想像しながら聴いてみるのもいいかもしれませんね。

人気ブログランキング⇔参加してます
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく