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初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」

2007年05月07日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」です。

コシ・ファン・トゥッテは「女はみんなこうしたもんだ」と言う意味のようです。のだめカンタービレでもちょっと話題になっていたようですが・・・、女は一体どんなもんなんでしょうか?という訳でまずはあらすじから・・・。

ナポリの青年仕官フェルランドとグリエルモはドラベッラとフィオリディリージの姉妹をそれぞれ恋人にしています。そこへ哲学者ドン・アルフォンスが表れ「女性の気持ちは変わりやすいものだ」と主張しますが、フェルランドもグリエルモは「自分たちの恋人に限ってそんな事はない」と口をそろえて反論します。

ならばと哲学者アルフォンスは賭けを提案して、二人を指示に従わせます。アルフォンスは仕官二人は戦場に行った事にして実際は変装させ、別人として姉妹に引き合わせると、姉妹は元の恋人とは別人をそれぞれ選んで結婚する事になります。

しかし、結婚式の書類にサインを済ませた後に仕官二人が正体を明かすと、「女はみんなこうしたもんだ」とアルフォンスが賭けに勝った事を喜ぶというお話です。

まぁ~なんてお話でしょう!?でもコレってなにも女だけの話じゃない気もしますが…、女性の方がたくましいって事でしょうか?


 序曲:オーケストラのアクセントが短く入ると、オーボエが軽やかに歌います。
 序奏(イントロ)が終わると、スピードアップして弦楽器が小気味よく走る中
 ファゴット、オーボエ、フルート等が、メロディを受け渡しながら次々に曲を
 勧めていきます。木管楽器の連携プレーを決めながら、ダイナミックな
 オーケストレーションがバシッと決めてくれます。

 第1幕~(妹よごらんなさい):姉妹の二重唱
 クラリネットのやわらかいフレーズとヴァイオリンの繊細なフレーズでまずは
 姉のフィオリディリージが美しい調べを聴かせてくれます。やがて妹ドラベッラ
 も歌い始め美しい二重唱をうっとりと聴かせてくれます。ふたりが「アモ~レ♪」
 なんて歌うところは最高ですね。二人は自分の美しさと心変わりが無い事を誓います
 
 (軍隊生活はいいもんだ):合唱
 フェルランドとグリエルモを中心に「軍隊生活はいいもんだ」と合唱隊を率いて
 活き活きと楽しそうに歌います。トランペットも鳴り響きとっても明るい曲です。

 第2幕~(女も15歳になったら):デスピーナ
 召使いのデスピーナは女なら男達を手玉にとらなければ…と恋人が不在の姉妹を
 焚きつけます。最初はやわらかい物腰で丁寧に言って聴かせるように歌いますが、
 だんだん要領を得ると、得意顔で歌っているように聴こえます。
 フルートと一緒に弾むように歌うフレーズは小悪魔みたいで可愛らしい響きですね。
 
 (すぐにも誠実な許婚の):フィオリディリージ・フェルランドの二重唱
 フィオリディリージは我慢ならずに恋人グリエルモに会うために戦場に向かおうと
 しますがフェルランドがそれを静止します。
 男女ふたりの二重唱がときには激しく、ときにはやわらかくそしてフェルランド
 の熱心な説得で遂にフィオリディリージも心を許してしまいます。
 
 (皆は女を責めるが):アルフォンス
 うやうやしく、堂々と勝ち誇ったようにアルフォンスが歌います。そして、
 賭けに負けた男達に最初は小声で「コシ・ファン・トゥッテ!」(女はみんな
 こうしたもんだ)と促すと、男達は声をそろえて「コシ・ファン・トゥッテ!」
 と叫びます。

ドタバタ劇が歌や音楽の中にもたくさん盛り込まれた面白い作品ですし、モーツァルトの代表作ですから、一度聴いてみてもいいかもしれないですね。
多少言葉の意味はわからなくても、モーツァルトが台詞にあわせて面白いフレーズをたくさん作っていますから、楽しく聴けるオペラだと思います。


≪オススメCD≫
まずはハイライト版でどうぞ
モーツァルト:コシ・ファン・トゥッテ(抜粋)
アーノンクール(ニコラウス), ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団, モーツァルト, オランダ・オペラ合唱団, カシュマイユ(ジル), ワルト(デオン・ファン・デル), ハンプソン(トーマス), マルジオーノ(シャルロット), ジーグラー(デロレス), シュタイガー(アンナ)
ワーナーミュージック・ジャパン

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
男も女も皆こんなもんかも??


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ピアノと木管楽器のための五重奏曲

2007年04月05日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ピアノと木管楽器のための五重奏曲です。

この曲はモーツァルトが父親に宛てた手紙の中で「自分のこれまでの作品の中で最高のものだと思っています」と書いている作品なんですね。
あのモーツァルトが自ら最高傑作と評している作品ですが、ただ厳密に言えば、これを作曲した時点では、ピアノ協奏曲は第16番まで、交響曲は第36番「リンツ」までを作曲した頃ですしアイネクライネもまだ作曲していませんから、モーツァルト全作品の中での最高傑作と言うことはできませんが・・・、

それにしても、モーツァルト本人もかなり自信を持って作曲した作品であると言う事はできると思います。そして、ピアノ五重奏というと普通のイメージならピアノと弦楽四重奏を思い浮かべますが、「木管楽器の…」としているように楽器編成も少々変わっています。

編成はピアノに、クラリネット、オーボエ、ファゴット、ホルンの五重奏です。この一風変わった編成からなめらかなハーモニーを感じることのできる一曲です。


 第1楽章:管楽器とピアノの和音をひとつ、それを涼しげなピアノのリズムで
 つなぎます。
 その後はオーボエ、クラリネットが一音ずつを聴かせるように曲を進めます。
 そして、ならだかに各楽器がメロディをつないでいきます。
 ゆっくりとした前奏(イントロ)が終わると、ピアノの大きな和音を合図に
 テンポを少し速めて軽やかなメロディが始ります。
 軽やかなピアノの響きに合わせてオーボエ、クラリネットが楽しそうに
 やさしいメロディを作り出していきます。
 どの楽器も決してでしゃばりすぎる事無く、ピアノを中心にバランスの取れた
 音をさわやかに、落ち着いて聴かせてくれる曲です。

 第2楽章:オーボエのゆったりとしたメロディをホルンがやわらかく包むように
 して始ります。穏やかなピアノのリズムはとても落ち着いた曲調です。
 クラリネットの伸びやかなフレーズ、それの響きになめらかに応えるオーボエ、
 おおらかに響かせるホルン、やわらかに低音を響かせるファゴット。
 全ての楽器をじっくり聴かせながら、お互いの和音をゆっくり堪能できる
 しっとりと聴かせる曲調です。
 
 第3楽章:ピアノの明るい響きから始まり、オーボエがカラッとさわやかに
 響き渡ります。軽やかなリズムに乗せて、それぞれの楽器が折り重なるように
 フレーズをかぶせていきます。
 オーボエを中心にクラリネット、ホルンが掛け合いながらやわらかなフレーズ
 が絶妙なアンサンブルを生み出していきます。
 軽快なリズムで最後まで心地よく聴かせてくれます。
 
 
小編成ですが管楽器が入っている事によって、とても深みのある作品になっています。しかも、それでいてサラッと聴けてしまうモーツァルトの魅力が詰まった一曲です。
演奏時間は20分程度と長からず短からず、ちょうど聴きやすい時間だと思います。後半はオーボエが大活躍しますが、2楽章ではその他の楽器の音もしっとりと聴かせてくれます。


≪オススメCD≫
ベートーヴェンの五重奏と一緒に入ってます。
モーツァルト:ピアノと管楽器のための五重奏曲変ホ長調,ベートーベン:同変ホ長調
ウィーン八重奏団員, パンホーファー(バルター), モーツァルト, ベートーヴェン
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:★★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★   →優☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
やわらかくゆっくり聴ける一曲です。


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ヴァイオリンソナタ第32番

2007年03月16日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ヴァイオリンソナタ第32番です。

モーツァルトはヴァイオリンソナタ(ヴァイオリンとピアノのための曲)を40曲以上も作曲しています。でも、他の作曲家には代表的なヴァイオリンソナタがあるのに、モーツァルトのヴァイオリンソナタって、意外と聴いたことが無かったりするんですよね。(自分だけなのかな?)

交響曲なら、ハフナー、リンツ、ジュピターがあり、ピアノ協奏曲なら「戴冠式」とかピアノソナタでも「トルコ行進曲」など名前の付いている曲はたくさんありますが、ヴァイオリンソナタには目立った名前の付いた曲が無いんですね。

でも、決してモーツァルトのヴァイオリンソナタが面白くないかと言えばそうでもないんですよね、これが。
そこで今回はモーツァルトのヴァイオリンソナタです。中でもよく演奏されているのは、25番以降の後半の作品が多いようです。

ピアノとヴァイオリンというクラシックでも定番の楽器を使ったモーツァルトのソナタは他の曲に負けず劣らずさわやかな響きを聴かせてくれますから、まだ聴いた事が無い人でもサラッと軽く聴ける曲です。

 第1楽章:ピアノとヴァイオリンの和音を3つクッキリとさわやかに響かせると
 転がり出すようなピアノに乗ってヴァイオリンがスムーズに入ります。
 コロコロと軽やかに響くピアノの上をなめらかにヴァイオリンがすべり出して
 いるような曲調はとても心地よいメロディを奏でてくれます。
 ヴァイオリンとピアノが普段の何気ない会話を楽しそうに語り合っている
 かと思うと、同調してピッタリ息を合わせて同じ事を言ってみたり・・・、と
 とても自然なフレーズが軽やかに流れてくる曲です。

 第2楽章:ピアノのゆったりとしたメロディに最初はヴァイオリンが低音で伴奏を
 つけるところから始ります。
 やがてメロディがヴァイオリンに変わり、おだやかにゆっくりと美しい旋律を
 聴かせると、ピアノが一度立ち止まったかのように高音から崩れ落ちるような
 フレーズがとても綺麗に聴こえてくると、ヴァイオリンもその後をしなやかに
 聴かせてくれます。ゆっくりとした伸びやかなヴァイオリンのメロディは、
 こころがとてもやすらぐ、やわらかい音を最後まで聴かせてくれます。

 第3楽章:オルゴールのような可愛らしいピアノのメロディを追って、
 ヴァイオリンがその後につづきます。
 軽やかな前奏(イントロ)で勢いが付くと、その後はヴァイオリンとピアノが
 追いかけっこをしているように、走り出します。
 まるで海辺を二人で走る恋人たちのようです。楽しそうに後から付いてくる
 恋人に手を伸ばしてみたり、ちょっと早いと言ってみたり、じゃれあいながら
 にこやかに駆け出すような、とても楽しい曲です。

軽やかで、明るいメロディを自然な感じで聴かせてくれるモーツァルトのヴァイオリンソナタは、とても心地よい音を楽しめる曲だと思います。
「クラシック」とか「初心者」という事を全然気にせずに、何気なく明るく楽しい音楽を楽しめる曲だと思いますから、何にも考えずにただ音に耳を傾けてみるという雰囲気を自然に作り出してくれている曲ではないでしょうか?


≪オススメCD≫
パールマンとバレンボイムでどうぞ。
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第32番&第33番&第36番&第40番
パールマン(イツァーク), バレンボイム(ダニエル), モーツァルト
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆ →快☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
何気ないひとときを、明るくさわやかにしてくれる一曲です。


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フルート四重奏曲第1番

2007年02月27日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:フルート四重奏曲第1番です。

この曲は、名前にあるとおりフルートにヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの弦楽器を加えた四重奏です。小編成の曲ですがフルートのさわやかな音色を弦楽器が鮮やかに演出していますから、サラッと聴ける快適な曲ですね。

モーツァルトのこういう小編成の曲は、とても耳障りもよくて特にクラシックという意識をしなくても気軽に聴けるのがいいですよね。
フルート四重奏曲は全部で4つ作曲されているようですがCDなら、たいていの場合は全曲が録音されているようですから、フルートファンなら必見(必聴?)の曲だと思います。


 第1楽章:弦楽器が軽快に刻むリズムに乗って軽やかなフルートの音色が心地よく
 響いてきます。
 その後もヴァイオリンとフルートが競い合うように活き活きとしたフレーズを
 聴かせてくれます。
 その後も軽やかなフルートの響きは、心地よく肌に触れる「春一番」のように
 快適な雰囲気を与えてくれます。

 第2楽章:1楽章とは変わって、少し切ないフルートのメロディは、弦楽器の
 ポツポツと響くピチカート(弦楽器を弓ではなく指ではじく演奏)のリズムも
 あわせて悲しく響きます。
 しとしと降る春雨のようにちょっと切ない音楽になっています。

 第3楽章:2楽章の悲しい雰囲気を跳ね飛ばすように、再び勢いを取り戻した音楽が
 さわやかに響きます。
 フルートのメロディにヴァイオリン、ヴィオラなども明るく鮮やかな響きを加えて
 楽しく明るい曲調がとてもまぶしく輝くように最後まで勢いを保ったまま曲を
 終わります。
 
モーツァルトの室内楽(小編成の曲)は、聴きやすいですしフルートのさわやかな響きがとても心地よく聴けますからスッキリとした気分になれますね。
適度なリズムと軽快な音楽がモーツァルトのテイストで楽しめますから、これもオススメの一曲ですね。


≪オススメCD≫
エマーソン四重奏団でどうぞ。
モーツァルト:フルート四重奏曲第1番&第2番&第3番&第4番
ウィンセンス(キャロル), エマーソン弦楽四重奏団, モーツァルト
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:★★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
さわやかな朝に聴くと目覚めもよく起きれそうな曲です。


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ピアノ協奏曲第20番

2007年01月26日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ピアノ協奏曲第20番です。

モーツァルトのピアノ協奏曲の中でも人気のこの曲ですが、惜しむらくはタイトルが付いて無いんですね。だからクラシックファンにはモーツァルトの代表作とも言えるほど大人気のこの曲なんですが、おそらく一般的にはほとんど知名度が無いという、クラシック音楽の悲しい宿命をたどる代表的な曲という事もできるかもしれません。

そんな訳で、「ピアノ協奏曲」ですからピアノとオーケストラのための作品なですが、モーツァルトの数少ない短調(暗め)のピアノ協奏曲ですが、それだけに深層心理にググッと入り込むこの曲はとても印象的な作品です。

ちなみに第2楽章はモーツァルトの映画「アマデウス」のエンディングにも使用されていますから、ひょっとしたらその曲なら聴いたことがあるかもしれませんね。


 第1楽章:静かな弦楽器がじわじわと始っていきます。そしてなにやら悲劇を思わせる
 ような悲しいフレーズが続きます。
 モーツァルトにしては珍しく激しい感情をむき出しにしたようなフレーズが
 もがくように続きますが少し冷静になると苦しい胸の内をポロリと語り始めるように
 ピアノがポツリと始まります。
 しかし、一度その心情を語り始めると抑えきれないようなピアノが始ります。
 途中では少し明るくなるようなフレーズも入り流麗なピアノのメロディにみるみる
 うちに引き込まれていくようです。
 そして、言い知れぬ想いを切々と語るピアノが続き、悶々とした心情を抱えながら
 終盤に向かいます。
 ラストのカデンツァ(アドリブソロ)が聴き所ですね。
 そして、抱えた悩みを解消しきれないまま曲を終わります。

 第2楽章:ゆるやかに、そしてしっとりとしたピアノの暖かいメロディから始ります。
 弦楽器が同じメロディでその後を追いますが、包み込むようなやわらかいフレーズは
 とても心地よく響き、フッと力が抜けるようなとても落ち着いた気持ちに
 させてくれます。
 ゆっくりと流れるピアノのメロディは、その一音一音をたっぷりと堪能できる
 素晴らしい音楽を聴かせてくれます。
 しばらく、ゆとりのあるメロディに浸っていると、突如として訪れる悲劇のように
 ピアノが急に激しく悲しいフレーズに変わってしまいます。
 束の間の休息を襲った悲劇のように、そして目の前にある現実に一気に戻された
 ような悲しいメロディが次々に現実を襲っていきます。
 辛い表情がいつの間にかゆっくりと元の優しいフレーズに戻ります。
 まるで、辛い出来事はまるで嘘だったかのように流れるゆったりとしたフレーズは
 一体どちらが現実なんでしょうか?
 悲しみのフレーズと優しさのフレーズが交互に絡み合う絶妙な変化を味わえます。

 第3楽章:クラクラッと倒れ掛かるようなピアノが印象的なフレーズで始ります。
 後に続くオーケストラも悲劇的な曲調で続きます。
 ピアノが始ると、何か探りを入れるように辺りを覗うようにして恐る恐る始まり
 ます。その後もオーケストラに気を遣うように、それでもどうにかピアノが主張を
 くりかえすようにして訴えるようなフレーズが続きます。
 そしてこちらにも最後にはカデンツァが用意されていますから十分に楽しめます。
 カデンツァを終えると、ようやく納得がいったように明るいフレーズになり、
 何事も無かったかのようにスッキリと終わります。


演奏時間は35分程度と、モーツァルトのピアノ協奏曲としては少し長めです。確かに初心者にもオススメの一曲ではありますが、なにぶんにも短調という事もあるので最初は聴きにくい曲というイメージがあるかもしれません。
2楽章なら分かりやすくて問題なくオススメなんですが、最初に聴くとすこし抵抗がある曲なのかもしれません。
ただ、自分でもそうだったんですが、何かの拍子にフッと心に触れるものがある曲ですからまだ聴いたこと無い人は試しに聴いてみるのもいいかもしれませんね。

≪オススメCD≫
バレンボイムでどうぞ
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番~第23番
バレンボイム(ダニエル), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, モーツァルト
ワーナーミュージック・ジャパン

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆☆★  →心☆☆☆☆☆
楽:☆★★★★

≪おすすめシチュエーション≫
ちょっと悲しいモーツァルトです。


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交響曲第39番

2006年12月29日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:交響曲第39番です。

この曲はモーツァルトの後期6大交響曲のひとつとしても有名ですが、6つの交響曲の中では名前もついておらず、一般的にもそれ程有名とはいえない曲ですが、それでもやはり歴史に残る名曲ですから、聴けばこの曲の魅力にも気付くと思います。

演奏時間は25分少々と、交響曲としては他の作曲家と比べると少し短めですが、短い曲の中にもたっぷりといろんな要素が詰まっていますから、その意味では短い曲でたっぷり楽しめる曲とも言えるのかもしれません。


 第1楽章:どっしりとした低音弦楽器から始まり、ヴァイオリンが上からヒラヒラと
 舞い降りてくるような調べは、思わず聴き入ってしまいます。
 やがて、だんだん静かな曲調になっていきますが、序奏(イントロ)が終わると
 トランペットの響きと共にメインテーマが流れてくると、目の覚めるような明るい
 響きが眩いばかりに広がっていきます。
 賑やかで明るい響きから、素早く鋭い響きまでを見事にうまくあわせて
 最後まで息を飲むようなダイナミックな演奏で聴かせてくれます。

 第2楽章:そうっと優しいヴァイオリンの響きがゆったりと流れてきます。
 優しい響きはだんだん、ひっそりした響きに変わり静かにゆっくりと聴かせてくれます。
 フルートの音色を合図に曲調が変わり、少し影を落としたように暗い表情を
 見せますが、ふたたびのんびりとした表情に戻り、ヴァイオリンを基調に
 ゆっくりとしたフレーズを聴かせてくれます。
 ソロ楽器もファゴット・クラリネット・フルート等が伸び伸びとした音を聴かせて
 くれますから、その辺も聴き所ですね。

 第3楽章:弦楽器が勢いよく元気なフレーズを聴かせてくれると、力を与えてくれる
 ような快活な曲です。
 最初はザクザクとした小気味よい切れ味のあるフレーズから、次にはヴァイオリンの
 しなやかなフレーズにつながり、バランスの取れたメロディを聴かせてくれます。
 中盤ではクラリネットがやわらかいソロを伸び伸びと聴かせてくれます。

 第4楽章:ヴァイオリンの繊細なフレーズから一気に盛り上がり大きなフレーズに
 なりエンディングを派手に飾っています。
 そして大小のフレーズをくりかえし織り交ぜながら曲は次第に厚みを増して行き
 最後まで勢いを保ったまま、ラストまで聴かせてくれます。


モーツァルトの交響曲は演奏家にも人気がありレパートリーとしている指揮者・楽団もかなりあります。というかモーツァルトの交響曲を演奏したことの無い楽団はほぼ無いと言っても過言ではないくらいだと思います。
それだけに、この曲のCDもかなりたくさん販売されているようです。選ぶのがなかなか難しいですが、番号違いで聴き比べてみたり、どのCDにするか選んでみたりとか、それだけでも結構楽しめる曲かもしれないですね。

≪オススメCD≫
せっかくなのでモーツァルトの「後期6大交響曲」のCDでどうぞ。
モーツァルト:後期6大交響曲集
カザルス(パブロ), マールボロ音楽祭管弦楽団, モーツァルト, プエルト・リコ・カザルス音楽祭管弦楽団
ソニーミュージックエンタテインメント

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆   →明☆☆☆☆☆
怒:★★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
元気を分けてくれるようなとっても明るい曲です。


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きらきら星の主題による変奏曲

2006年11月27日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:きらきら星の主題による変奏曲です。

「き~らき~らひかる~♪おーそーらの星よ~♪」で歌詞までついてるこの曲ですが、モーツァルトはこの曲をピアノ用にアレンジしてるんですね。
もともとはフランスの民謡(シャンソン)だったこの曲をモーツァルトがピアノ曲にしたようです。

今で言うと平井堅さんが「大きな古時計」をカバーしてCDを出したりとかされてますから、そんなイメージだと思います。(ちょっと違うかな?)

小学校とかの音楽の教科書に乗ってたキラキラ星は、たしか1ページくらいで終わる短い曲ですが、モーツァルトはこれを変奏曲としてアレンジを加えたいくつかのバージョンを繰り返すような作りをしていますから、いろんなアレンジが楽しめるようになっています。


 ドド、ソソ、ララソ・・・♪となつかしいメロディが始ると、なんとなく楽しく
 童心に返った気分になってしまいます。
 最初のオーソドックスなフレーズが静かに終わると、
 次は可愛らしく転がるような軽快なテンポで軽やかに鍵盤が弾みます、そして
 更に細かくテクニカルなキラキラ星は夜空を彩る流星群と言ったところでしょうか?
 時には、大胆なフレーズにもなり広大な夜空が限りなく広がる大きな世界にも
 連れて行ってくれます。
 次々に現れる様々なアレンジはどれも楽しくワクワクするメロディですが・・・、
 中盤では、少しもの悲しく雲がかかり、星の光に影を差すようなフレーズも出てきたり
 しますが、それも束の間で、すぐに明るい星空がよみがえります。
 そして、後半は夜空を少し長く眺めていたせいなのか、あくびが出てきて目を
 こすっているような、ゆっくりとしたフレーズに変わり、知らないうちに眠ってしまい
 おやすみなさい・・・と言われたように静かになっていきます。
 ・・・翌日(??)いつものように元気におはようございまーす。
 みたいな感じで、最後には流れるような素晴らしいピアノのフレーズが華麗な
 テクニックと共に堂々とラストを飾り、綺麗に終わります。
 
 
「きらきら星」だったんで、星空をイメージした感じにしてみましたが、この曲に関して言えば、おそらくこのメロディを知らない人はいないと思いますから、それぞれの思い出や、自由な発想で聴ける曲だと思います。
タイトルだけだと一見簡単そうに見える曲ですが、アレンジがかなり効いているので、ピアノのテクニックを聴くにも聴き応えはある曲です。
 

≪オススメCD≫
ちょっとしたピアノ曲がたくさん入ってます。
エリーゼのために~P名曲集
アントルモン(フィリップ), ベートーヴェン, モーツァルト, ヘンデル, ドヴォルザーク, シューマン
ソニーミュージックエンタテインメント

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:★★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
たま~にしか聴かない曲ですけど、たまに聴くととても懐かしい曲です。



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2台のピアノのためのソナタ

2006年10月26日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:2台のピアノのためのソナタです。

ドラマ「のだめカンタービレ」でも演奏されていたこの曲。せっかく話題になっているので、今日はこの曲を紹介してみます。
モーツァルトは普通のピアノソナタなら、たくさん作っていますが、2台のピアノソナタはこの1曲のみのようです。(ドラマでも言ってましたよね)

でも何でまたわざわざピアノ2台で弾く曲をわざわざ・・・と最初は思ってたんですが、いざ聴いてみると、分かりましたね。豪華でとっても華やかなんですね。
ピアノなので、1台でも10本の指で十分豪華に演奏できる曲もたくさんあるんですが、そこはさすがモーツァルト!更に彩りを加えてより一層華やかにそして、たくさんある音もイヤミに聴こえない絶妙のバランスがおみごとですね。

更にこの曲は貴族の令嬢アウエンルンハンマー嬢と演奏するために作曲されていたので、2台のピアノがいずれもどちらの伴奏に徹するという事はなく2台とも見せ場のある互角の立場で作曲されているようです。


 第1楽章:2台のピアノのユニゾン(同じ音「またはオクターブ違い」)で堂々と演奏
 されるフレーズで始まります。2台のピアノがお互い競い合うように元気いっぱいに
 歌うフレーズはとても明るい表情です。
 明るく歌う2台のピアノはとても幸福感たっぷりにあふれる音で存分に表しているよう
 です。聴いていても思わず思わずニッコリしてしまうゴキゲンな曲ですね。
 更に、2台のピアノはときには可愛らしく、そして時にはしっとりと絡み合う様子は
 とても仲のいいカップルか兄弟のようにも見えてきます。とにかくとても嬉しそうに
 最後まで聴こえてくる曲です。

 第2楽章:のんびりと穏やかな響きがとても綺麗に聴こえてくきます。ゆるやかな
 高音のフレーズが、さらりと流れてくると、真っ青に晴れた秋の空の下で川原に
 寝そべりながら、ゆっくりと流れていく雲をぼんやりと眺めているような、とても
 ゆったりとした気分になれます。都会の雑踏からのがれて、ひとときの開放感に
 浸れるような、のびのびとした中にもきらめくピアノはとても美しい響きです。

 第3楽章:ちょっと小走りなフレーズを繰り返しながら、だんだん勢いをつけて豪華
 な演奏に変わっていきます。途中では若干影を落とすような、寂しいフレーズも出て
 きますが、第1楽章以上に元気な曲調の中にはちょっとお茶目な部分も見えてきて、
 最後まで楽しく聴ける曲ですね。


実は、この曲は「のだめカンタービレ」を友達に借りたマンガで読んだときに初めて知った曲だったので、その頃はまだ全然知らない曲だったんですけど、マンガでもとても印象的に描かれていたので、「どんな曲なんだろう?」と興味が沸いてきて、それをきっかけにCDを買いにいった曲でした。早速聴いてみるととても明るい曲調がとてもマンガの印象と合っていて、これはタダの少女漫画じゃないな!?と思って当時は読むようになっていました。
「のだめ」では第1楽章の演奏しかされていなかったようでしたが、2楽章・3楽章も負けず劣らず素晴らしい曲なのでこの機会に是非聴いてみて欲しい1曲ですね。


≪オススメCD≫
カップリングの「四手のためのピアノ」は1台のピアノを2人で弾く曲みたいです。
モーツァルト:2台と四手のためのピアノ作品集
ラビノビチ(アレクサンドル) アルゲリッチ(マルタ), アルゲリッチ(マルタ), ラビノビチ(アレクサンドル), モーツァルト
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆   →快☆☆☆☆☆
怒:★★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
明るく楽しいモーツァルトがたっぷり楽しめる曲です。


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ピアノソナタ第13番

2006年10月09日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ピアノソナタ第13番です。

この曲は、ピアノソナタなので、1台のピアノがソロで全3楽章(3曲)を演奏する曲ですね。モーツァルトの曲なので、いつもどおり明るく聴きやすい曲には違いないんですが、この曲の明るさはいつもより控えめのような気がします。

さて、この曲はどこかで聴いたことあるなぁと思ってたんですが・・・、そう確か学生時代にNHK-FMで毎週金曜日に放送していた「おしゃべりクラシック」のオープニングテーマとして流れてました。渡辺徹さんがパーソナリティーで、ピアニストの熊本マリさんとか伊藤恵さんとかが、アシストしてた番組だったと思います。(知ってる人いるのかなぁ??)今は、日曜の晩に放送している番組の前身の番組ですね。


 第1楽章:軽い感じで、とても自然に流れるピアノの音は、シンプルなだけに、こころ
 にもしっくり入ってきます。とても優しく軽やかなメロディは温かい日差しの中で
 日向ぼっこでもしているようにのんびりと和やかに感じられます。
 決して遅いテンポでは無いのですが、こういう印象を受けるのもモーツァルトならでは
 なんでしょうか。スタッカートが効いて水滴がはじけて葉の上を競い合って転がって
 いくような軽快なリズムはまるでオルゴールを聴いている気分にもなります。

 第2楽章:少し寂しそうな響きが、しっとりと、ゆっくり流れてきます。
 どこか疲れたような気だるい感じに聴こえてきますが、全然嫌な感じがしないん
 ですね。陽だまりの中で横になっていたら、うつらうつらとしてきて気付いたら
 うたた寝をしてしまいそうな、とてもゆったりとしたメロディです。
 途中、少しだけ悲しい表情になりますが、そこがまた魅力的なんですね。

 第3楽章:ちょっと明るい感じになって、勢いをつけると加速を付けて更に明るく
 なります。さっきまで静かに黙り込んでいたのに、ちょっとしたきっかけで、思わず
 ニコッと笑みをこぼしてしまった表情でしょうか。
 しかし途中では、やはり前の事を思い出してしまったのか、悲しい表情がまた少し
 垣間見えてきます。
 でも、そんな事気にしても仕方が無いとばかりに、最後は元気に明るい曲調になり
 ます。最後にはカデンツァ(アドリブソロ)もありますからお聴き逃し無く。


久しぶりに聴きましたが、なんだかとっても懐かしくなってしまいました。当時の事を思い出して、という事もあるんですけど、この曲もそんな風に聴こえてきました。個人的なこともあるので、この曲自体がそんなにノスタルジックな曲調という訳ではないと思いますが、そういう風に聴けば聴けなくもないと思いますよ。


≪オススメCD≫
モーツァルトはお得意のピリスでどうぞ。
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第13番&第14番
ピリス(マリア・ジョアン), モーツァルト
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
深夜にリラックスするときにでも聴くと、落ち着ける曲ですね。


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交響曲第40番

2006年09月22日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:交響曲第40番です。

モーツァルトの作品では、数少ない短調(暗め)の曲です。モーツァルトは基本的に明るく軽快な曲が多いので、聴く方としてもハッキリ言って最初はなじめませんでした。ただ、数少ない短調の曲には明るいモーツァルトの中にはない、とてつもなく深い何かがあるように感じてしまいます。

普段は、明るく振舞っているけどオレにだって悩みのひとつや、ふたつぐらいあるんだよ。とモーツァルトの意外な一面を垣間見る事のできる曲なんだと思います。短調の曲ですが、ベートーヴェンほど、「この世の終わり」的な暗さではなく、誰にでもある心の隙間にできる闇の部分を浮き彫りにさせたような作品なんだと思います


 第1楽章:もどかしも悲しい弦楽器のメロディで始まります。激しい動揺を見せ
 ながらも、ふっと力の抜けた悲しいフレーズが悲しみをあおります。
 しかし、迫るような悲しみを訴えるフレーズの方が圧倒的に強く、速いテンポにも
 押しつぶされるような曲です。

 第2楽章:脱力感のあるゆったりとしたフレーズが、じわっと始まります。
 やわらかいフレーズで次第に光が差して来たかのように明るいメロディへと変わって
 いきます。ところが、急に悲しい事を思い出したかのように胸に突き刺さる暗い
 影が差すフレーズが一時入ってきます。すると忘れられなくなったように悲しい
 フレーズが少し続きます。しばらくすると落ち着いてもとのゆったりしたフレーズ
 に戻ります。

 第3楽章:決断を迫られているような、何かに焦っている雰囲気を感じます。曲調は
 しっかりとしたフレーズを刻んでいますが、どこか気の抜けない切迫した状況を
 物語っているようにも聴こえてきます。途中に入るフルート、オーボエなどの木管
 楽器がその切迫感をやわらげるかのようにして、しばしのゆとりをみせてくれます
 が、やはり、

 第4楽章:いよいよ、決断の時が来たかのように、テンポも一層速くなり、決断を
 迫る時間に追い立てられるようなフレーズで始まります。しかし、気持ちを決めると
 ふっ切れたかのような余裕のある一面も見ることができます。
 しかし、決断の代償は重くそれを受け止める葛藤に最後まで迷いを見せる曲調が
 激しい動揺のようにも聴こえてきます。最後は辛い決断をきっちり下したかのように
 しっかりと終わります。

上にも書いてますが正直言って、最初はジメッとしたこの曲にあまり共感を得る事はありませんでした。暗い部分よりもどかしい部分の方が先に立ってしまい、聴きにくい曲だと、思ってましたが、いろんな演奏を聴くうちにその、もどかしさが曲にアクセントを付けてくれているようにも聴こえて、不思議と聴き込んでしまうようになってしまいました。
なので、初心者には一番に薦められる曲とは言えないかもしれませんが、モーツァルトファンなら自然に興味をかき立てられる曲なんじゃないでしょうか?


≪オススメCD≫
モーツァルトは何故かクレンペラーの演奏がお気に入りです。
モーツァルト:交響曲第35番&第40番&第41番
クレンペラー(オットー), フィルハーモニア管弦楽団, モーツァルト
東芝EMI

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【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆☆☆★   →焦☆☆☆☆☆
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
モーツァルトの数少ない貴重な短調の名作です。


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