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初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

交響曲第38番「プラハ」

2006年05月03日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:交響曲第38番「プラハ」です。

モーツァルトの交響曲はだいたい20分~30分弱ですから、他の作曲家のそれに比べても演奏時間も短いですし、その分聴きやすいですよね。今回紹介する「プラハ交響曲」も25分程度ですから、交響曲にしては少し短めですね。それにこの曲は普通なら全4楽章構成なんですが、この「プラハ交響曲」は全3楽章で完成しています。以前紹介したシューベルトの交響曲のように、「未完成」と言う訳ではないんですね。それは、3楽章に「フィナーレ」とタイトルを打っている事でもわかりますね。

ちなみににタイトルの“プラハ”はチェコ共和国の首都で、当時モーツァルトが住んでいたウィーンからは北に位置しており、ドイツのベルリンからは南に位置する場所ですから、この辺をモーツァルトもよく行き来していたんでしょうか?


 第1楽章:「ドーン!」という弦楽器とバスドラムのフレーズでものものしく始まり、
 前半はモーツァルトにしては珍しく暗いフレーズ(しっかりとした、険しいフレーズ)
 が続きますが、そんな序奏(イントロ)が終ると、テンポも少し早くなり、いつもの
 明るいフレーズが顔を出してきます。やっぱりモーツァルトはこうでなくっちゃね。
 スカッと晴れた青空の下でプラハの街中を馬車が勢いよく進んでいくような、タイトル
 からそんな事も想像させる曲ですね。

 第2楽章:ヴァイオリンなどの弦楽器がやわらかくメロディを奏でる、落ち着いた優しい
 フレーズから始まります。全体的にのんびりとしたフレーズが多いですが、のどかな
 感じがいいですよね。ゆっくりとした、あたたかい曲調にフルートやオーボエが、
 しっとりとしたソロ演奏をじっくり聴かせてくれるところもありますし、とっても
 落ち着きますね。

 第3楽章:スピードが早くなり、勢いもついてきます。でもとても軽快なリズムですから
 圧倒される事はないですね。後半へ向かって、どんどん曲は進んでいきますが、とても
 にぎやかで、晴れ晴れしい曲調は変わらず、聴いていると明るく晴れやかな気持ちに
 なれますね。

明るく楽しいモーツァルトの特徴がこの曲でも十分に味わえますから、楽しめる曲だと思います。CDを買うときは、この曲を含めて他のモーツァルトの交響曲が、2・3曲を1枚に録音されたものが多いと思います。モーツァルトは交響曲もたくさん作曲していますし、いろんな組み合わせのCDがありますから、その他の交響曲もこれから、紹介していきますので、このブログも参考にしてみてもらってもいいかもしれないですね。(参考になるかなぁ?)


≪オススメCD≫
イケメンのデイヴィスの第41番「ジュピター」と一緒にどうぞ。

モーツァルト:交響曲第38番&第41番
デイヴィス(サー・コリン), BBC交響楽団, モーツァルト
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
ドライブする時なんかには、軽快でいいかもしれないですね。

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クラリネット五重奏曲

2006年04月27日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:クラリネット五重奏曲です。

タイトルは味気ないんですが、とっても落ち着いていて、楽しく聴ける曲ですね。曲の編成は、クラリネット、ヴァイオリン2台、ヴィオラ、チェロがそれぞれ1台の五重奏です。小編成ですから、気軽に聴けると思います。オーケストラの曲も、迫力があっていいんですが、こういう小編成の曲もひとつひとつの音が良く聴こえてきますから、楽器の音をより、身近に感じる事ができるんじゃないでしょうか。

モーツァルトがこの曲を作曲した当時は、まだクラリネットという楽器自体が新しく発明されたばかりだったようですが、いち早くこの楽器の魅力に注目したモーツァルトが、友人のクラリネット奏者のためにこの曲を作曲したと言われています。この時代では、よく公爵や伯爵などに自分の曲を献呈した・・・なんて話はよく聴きますが、演奏者のために曲を贈るなんてシャレてますよね。それだけ、その奏者が優れた演奏技術を持っていたんでしょうね。


 第1楽章:チェロの響きがよく伝わってくる弦楽器の和音から始まりますが、その上に
 クラリネットが、ほんのりとうまく音をかぶせてきます。クラリネットのメロディが
 一通り終ると、一瞬またチェロのソロを聴けますが、しっとりと、いい音を聴かせて
 くれますよね。その後は低音のピチカート(弦楽器を弓でなく指ではじく奏法)が
 ゆっくりとやさしくテンポを刻みますから、落ち着きますね。曲も徐々に盛上がって
 きますが、決して焦る事無く、落ち着いた雰囲気を保っています。

 第2楽章:クラリネットのまったりとした響きは、うつろな感じがとても魅力的で
 こころを和ませてくれます。他の弦楽器はそれを邪魔する事無くしばらくはサポート
 に徹しています。途中からヴァイオリンがそんなクラリネットに話しかけるように
 やさしく、合いの手を入れますが、クラリネットの中音に対して高音の魅力が
 たまらないですね。

 第3楽章:クラリネットを中心に今度は他の弦楽器達も仲良く同じメロディを和音で
 構成していきます。途中から何かを訴えかけるようなメロディにもなりますが、
 思わず「どうしたの?」と声をかけたくなるなるようなフレーズも魅力的ですね。

 第4楽章:弦楽器の軽やかな楽しいリズムのメロディにクラリネットがうまくあわせて
 きます。クラリネットが高音と低音を見事に歌い分けていますから、ここも聴きどころ
 でしょうね。弦楽四重奏の演奏会にクラリネットがお呼ばれして、上品に楽しく参加
 していると言った雰囲気でしょうか。最後に聴かせるとてもゆったりとしたクラリネット
 ソロはもう夢の中のひとときですね。


ふっくらとした、クラリネットの音色は魅力的ですよね。なめらかと言うか、まろやかと言うか、やわらかい音は聴いていてもホッとしますよね。特にヴァイオリンと絡むときなんかは、とっても絶妙なコンビネーションだと思います。

≪オススメCD≫
ザビーネ・マイヤーの名演でどうぞ。

モーツァルト:クラリネット五重奏曲
マイヤー(ザビーネ), フィルハーモニア・カルテット・ベルリン, モーツァルト, ウェーバー
コロムビアミュージックエンタテインメント

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★  →優☆☆☆☆☆
 
≪おすすめシチュエーション≫
午後のティータイムとか、楽しいひとときを過ごせる曲ですね。

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交響曲第35番「ハフナー」

2006年04月19日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」です。

モーツァルトの交響曲は前にも紹介しましたが、その番号を見ただけでも分かるように、たくさんの交響曲を作曲しています。だから、彼の他の交響曲と聴き比べてみるのもいいかもしれないですね。モーツァルトの曲は交響曲に限らず明るい曲がほとんどですから、たくさん聴いても聴きやすいと思いますよ。

この曲もそうなんですが、モーツァルトの作品は、ひとつ、ふたつと徐々にいろいろ聴いていくと、どれもみんな似ていてひとつずつの違いがなかなか分かりにくいと最初は感じてしまいましたが、しばらくしてひとつひとつの曲をよ~く聴いてみると、似ていても、ひとつひとつにやっぱりいろんな特徴が聴こえてくるんですよね。だから、一回聴いてつまらないかな?と思っても何年か経ってもう一度聴き直してみると意外な発見があって面白いですね。自分自身もこの「ハフナー」にはそんな思い出がありますので、聴いてみて損はない曲だとおもいますよ。

ちなみに、タイトルの「ハフナー」は、モーツァルトがこの曲を献呈した、彼の地元ザルツブルクの大富豪の名前のようですね。ああいつの時代もお金持ちの方はいろんな特典があるんですね。(うらやましい)


 第1楽章:ティンパニ(大太鼓)の堂々としたドラムロールと弦楽器の元気な演奏から
 始まります。そのごもその元気のよさをヴァイオリンのメロディが引き継ぎ、どんどん
 曲は進んでいきます。ヴァイオリンの勢いの良さと、その間に入るしなやかで華麗な
 メロディがとっても印象的で元気のでてくる曲ですね。
 
 第2楽章:改めて聴いてこの曲に魅力を感じたのはこの第2楽章ですね。最初はゆっくりと
 始まって、のんびりした曲に感じるんですが、序奏が終ってヴァイオリンの小さなリズム
 が始まると、それがとっても可愛らしく聴こえてきます。それだけではなくて同じリズム
 とメロディをその後にもう一度繰り返すところがありますが、一回目の演奏より、更に
 音量を絞って、美しさと緊迫感を保ちながら静かに演奏しているのが、なんも言えず、
 いじらしいとでも言ったらいいんでしょうか。魅力的ですね。その後すぐにあふれ出す
 ような弦楽器のフレーズがそれを一層演出しているようにも聴こえてきます。

 第3楽章:すこしどっしりした感じですが、勇ましく始まります。3楽章は全体を通して
 この最初のフレーズがずっと続きますが、中盤では少し落ち着いた部分もありますし、
 楽しんで聴けると思いますよ。

 第4楽章:そろ~と始まったかな?と思うとすぐに元気いっぱいになります。テンポも
 速くなり、終盤へ向けてどんどん盛上がっていくのかと思いきや、どこか落ち着いた
 雰囲気も保っていきます。メロディやリズムはいたってシンプルな曲なんですが、
 シンプルなだけに、聴きやすいですし、何も考えなくても自然に頭の中に入ってくる
 曲ですね。

モーツァルトの交響曲の中でも後期6大交響曲と呼ばれている有名な作品ですが、その中のひとつとしても、個人的にはオススメの一曲ですね。よかったら聴いてみてください。


≪オススメCD≫
アメリカの葉加瀬太郎ことジェイムズレバインでどうぞ。
(こんなの書いたら怒られるかなぁ)

モーツァルト:交響曲第35番&第36番
レヴァイン(ジェイムズ), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, モーツァルト
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
モーツァルトの曲は、ゆかいで楽しい曲ばかりですね。

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弦楽四重奏曲第19番「不協和音」

2006年04月13日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:弦楽四重奏曲第19番「不協和音」です。

ま~なんてタイトルなんでしょう!?よりによって“不協和音”だなんて・・・。
誰がつけたかは知りませんが、タイトルの由来としては、第1楽章の冒頭部分がちょっと不気味に聴こえるからだそうですが、その部分を過ぎるといつものモーツァルトの明るいメロディが流れてきますから、あまりタイトルに惑わされてはいけないかもしれないですね。

ただ、映画「アマデウス」に出てきたモーツァルトを見ると、ひょっとしたら本人が面白がって自分でこんなタイトルをつけていたような気もしますが、ホントのところはどうなんでしょうか?この曲のエピソードとしては、以前に紹介した弦楽四重奏第17番「狩」と他の4曲、全部で6曲の弦楽四重奏をハイドンに献呈したことから、「ハイドンセット」と呼ばれている曲のひとつなんですね。

この曲だけでなく、モーツァルトの曲は全般的に明るく楽しい曲が多いですが、「弦楽四重奏」というヴァイオリン2台とヴィオラ・チェロの小編成で演奏されるこの曲はクラシック音楽をとても身近に感じさせる。とても聴きやすい曲だと思いますよ。


 第1楽章:最初はタイトルどおり、モーツァルトの曲にしては珍しく暗い感じの演奏で
 はじまりますが、しばらく聴いていると軽快な流れるようなさわやかなメロディがは
 じまります。モーツァルトはこうでなくっちゃと思いますね。2台のヴァイオリンが先
 を争うようにどんどん進んでいきますからとっても楽しい気分になれますね。

 第2楽章:“不協和音”なんてどこ吹く風?しっとりとした、おおらかなメロディは
 とてもゆったりとした感じですね。テンポもゆっくりですから、ヴァイオリン、ヴィオラ
 、チェロのそれぞれの楽器の音色をじっくり堪能できる曲じゃないでしょうか?

 第3楽章:ヴァイオリンのなめらかな一声の後に続々と他の楽器が続きます。テンポも
 軽快で、スッキリしますね。ソロはどうしてもヴァイオリンが多いですが、和音にして
 もリズムにしても、モーツァルトはひとつづつの楽器をムダなく聴かせていますよね。
 それが聴きやすい秘訣なんでしょうか。

 第4楽章:元気いっぱいラストを飾る楽章ですが、それぞれの楽器が力をあわせて、
 勢い良くメロディを作っていきます。基本的にはヴァイオリンがメロディをしなやかに
 演奏してリードしていますが、他の楽器も実に見事にそれをサポートしてますね。


前に紹介した弦楽四重奏「狩」と一緒に録音されているものが多いようですね。しかし、「狩」の記事では≪オススメCD≫をまだ紹介していなかったので、今回の記事のオススメとは別のものを紹介してみますので、よかったらそちらもどうぞ!いちばん下にリンクをつけておきます。
とは言ってもどちらを選んでいいか迷ってしまうかもしれないですね。そんな人は単純に値段とかCDのジャケットとか、四重奏団の名前とか?で選んでみてもいいと思いますよ。特に初めて聴くCDを選ぶのはなかなか難しいですし、個人によってCDを選ぶ基準もいろいろありますからね。どれを買うか迷うのもクラシックCDを買うときの楽しみだと思ってますから、悩んで悩んで選んでみてください。(注:不協和音はこっちだけです。)


≪オススメCD≫
こちらではエマーソン弦楽四重奏団をオススメします。(有名ですし)

モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番&第19番
エマーソン弦楽四重奏団, モーツァルト
ユニバーサルクラシック

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≪オススメDVD≫
今回は映画「アマデウス」もちょっと触れましたから
せっかくなのでこっちも紹介します。

アマデウス

ワーナー・ホーム・ビデオ

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
通勤電車とかで聴いても流れる景色とよく合うかもしれないですね。

♪モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番「狩」のページ

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ピアノソナタ第15番

2006年04月07日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ピアノソナタ第15番です。

この曲も有名なんですが、タイトルが付いてないのがなんともはや。残念ですね。
とっても聴きやすい曲ですし、わかりやすいですね。メロディも簡単ですし、なんだか
可愛らしく聴こえる曲です。簡単そうに聴こえますけど実際にはどうなんでしょう。
簡単なら弾いてみたいですね。

曲も全編を通して明るくたのしい曲ですから、聴きやすいですし、ピアノを始めたばかり
の女の子が一生懸命練習して、ピアノの発表会とかでしっかり練習したことを演奏して
いるような、そんなとっても微笑ましい感じのする曲にも聴こえます。

モーツァルトの曲は分かりやすいからいいですよね。この曲なんかも何も考えずに聴いて
いても自然に入ってくる感じが、全然押し付けがましくなく、何をしていても聴きやすい
曲なんだと思いますよ。


 第1楽章:始まりからして、とっても可愛らしいメロディが流れてきます。どこかで
 聴いた事があるメロディかもしれないですね。1楽章はこのメロディを中心にどんどん
 アレンジしていっていろんな形に展開していきます。始めはとても簡単そうなメロディ
 に聴こえますが、アレンジを重ねるごとに徐々に複雑になっていきますから、そんな
 ところを聴いてみるのもいいかもしれませんね。

 第2楽章:穏やかなゆったりしたフレーズから曲は始まります。曲もとてもゆっくり
 としていますが、ひとつずつの音を実によく響かせて聴かせてくれます。なんとも
 「まったり」としたのどかな雰囲気にひたる事ができます。なんだかとっても眠たくな
 ってしまいそうな、暖かくて聴きごこちのいい曲です。

 第3楽章:締めくくりの楽章です。落ち着いた感じですが、それまでと比べると、
 どこかキリッと締まった感じもします。でも、モーツァルトですからやっぱり朗らか
 な感じがしますね。少し物足りない感じもしますが、「これでおしまい。」と可愛らしく
 言われているようにも聴こえます。


クラシックというと、どうもとっつきにくいイメージで見られがちですが、この曲は
そんな事を感じさせない、明るくて聴きやすい曲ですし簡単なメロディなのに何故か
引き込まれて聴き入ってしまう。そんな曲です。

≪オススメCD≫
気軽に聴いてみてください。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ選集
バレンボイム(ダニエル), モーツァルト
東芝EMI

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★  
怒:★★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
いつでも楽しく聴けるとっても可愛らしい曲ですね。

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歌劇「フィガロの結婚」

2006年03月30日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」です。

モーツァルトと言えば、有名なオペラもたくさん作曲していますから、今日はそんな中
から、その代表作とも言える一曲を紹介してみます。
オペラと聞くと、クラシックに輪をかけて更に堅苦しいイメージを持ってしまう方も、
多いかもしれませんが、モーツァルトのオペラなら比較的、気楽に聴けると思います。
なんと言ってもメロディが明るいですから、とても聴きやすいですよね。イタリア語の
オペラですから、当然意味なんか全然分かりませんが、それでも、とっても楽しそうに
歌っている声を聴いていると、意味も無くこっちまで楽しくなっちゃうんですよね。
オペラを初めて聴くんなら、モーツァルトはやっぱりオススメでしょうね。

さて、今回の「フィガロの結婚」ですが、物語は伯爵の従者である主人公フィガロが伯爵
婦人の侍女スザンナと結婚する事になるのですが、伯爵が婦人に飽きてしまい、スザンナ
に色気を出して、いろいろと言い寄ってきます。そこでフィガロは伯爵にひとあわ吹かし
てやろうと画策しますが、今度はそれをスザンナに「浮気?」と勘違いされてしまったり
言い寄られる伯爵に困ったスザンナは、伯爵夫人と手を組んで伯爵を撃退しようとしたり
、とにかくもう、いろんな人がいろいろ出てきて痛快ドタバタ劇ですから、話の内容も
面白いですね。


 序曲:元気いっぱいの曲ですね。勢いがあってあふれ出すようなメロディはとにかく
 いそがしく、盛大に盛り上がりますから、聴いているだけでウキウキした気分になり
 ますね。ちょっとくらい悲しい事があってもこの曲を聴けばとっても楽しい気分に
 なれます。

 第1幕~もう飛ぶまいぞ、この蝶々~:面白いんですよこの曲歌詞をちょっと聴いて
 みると…「もう飛ぶまいぞ、この蝶々。昼も夜も休まず、花の心を惑わす罪作りな
 蝶々」って一体誰の事なんでしょうね。まったくいろんな意味にとれる面白い歌詞
 こんなのをオペラで歌っちゃうんですから、歌詞の内容を聴いてみるのもいいかも
 しれないですね。

 第2幕~恋とはどんなものかしら?~:タイトルだけでも、なんとも可愛らしい曲
 ですよね。曲のほうもやわらかな声がとっても上品に可愛らしく歌い上げています
 から、なんだか心がなごんできますね。綺麗に流れるメロディもいいですし、この
 オペラの中でも有名な曲ですから、聴いてみてくださいね。

オペラの中でも1・2位を争う程有名な曲ですし、CDもたくさんありますから、最初に
聴くなら、やっぱりハイライト版とかの方が聴きやすいかも、しれないですね。
とにかく、このオペラならどの曲を聴いても楽しく明るく面白い曲が満載ですから、
聴いて損はないと思います。

≪オススメCD≫
とっても面白いオペラですよ。

モーツァルト:フィガロの結婚 ハイライト
ジュリーニ(カルロ・マリア), フィルハーモニア合唱団, フスコ(エリザベッタ), タディ(ジュゼッペ), モッフォ(アンナ), ヴェヒター(エーベルハルト), シュヴァルツコップ(エリーザベト), コッソット(フィオレンツァ), ガッタ(ドラ), ヴィンコ(イヴォ)
東芝EMI

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★ →明☆☆☆☆☆
怒:☆☆★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
明るく楽しいオペラを聴くならコレですね。

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交響曲第41番「ジュピター」

2006年03月24日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」です。

これまでにも、モーツァルトの作品をいくつか紹介してきましたが、モーツァルトに関し
ては、曲がたくさんありますから毎回どれを選ぶかあんまり気にせずに、有名な曲や、
おなじみのフレーズがあるものを中心に紹介していったのですが・・・気付いてみると、
交響曲を1曲も紹介してなかったんですね。という訳で今回は交響曲第41番です。

曲の番号からも分かるように、交響曲もたくさん作曲しているモーツァルトですが、この
41番が最後の交響曲です。タイトルの「ジュピター」はモーツァルトと同時代のペーター
・ザロモンという人が名づけているようですが、この曲のもつ壮大さや貫禄から、ローマ
神話の最高神とも位置づけられるジュピターの名前を付けたようです。

モーツァルトの曲だけではなく、クラシック音楽全体を見ても高い評価を受ける事の多い
この曲ですから、CDもかなり多くのものがあります。そんな曲ですから一度聴いてみた
らいろんな魅力が発見できるかもしれないですね。

ちなみに、「ジュピター」の名前の付いた曲は、以前に紹介したホルスト作曲の「惑星」
の中にもありますし、その曲のメロディで平原綾香さんがシングルで同名の曲を出して
いますから、購入する時は十分に気をつけましょう。(平原綾香の曲と間違える事はないか。)


 第1楽章:勇ましい勢いのある曲調のフレーズから始まります。この力強い曲調が
 とても印象的だったので、ジュピターというタイトルが付いたのかもしれませんね。
 しかし、力強い勢いだけではなく、しなやかで綺麗な流れも時々見せていますから
 そういう、メリハリのついた曲調が優しさと力強さのバランスがとれた神のジュピター
 のイメージと重なったのかもしれないですね。

 第2楽章:ひっそりとした、それでいて、全てを包み込んでしまうかのような、包容力
 を持った、とてもやさしい曲に聴こえます。しかし、中盤からはやや険しい表情をみせ
 ますが、それでも全体を通して、それさえも覆い隠してしまいそうな、ゆったりとした
 曲ですね。

 第3楽章:スッキリしたさわやかな弦楽器のフレーズから始まります。明るい曲で、
 すこしおどけた感じもします。テンポも軽快で、遅すぎず、速すぎず、あっさりと
 気分転換をした感じでしょうか?

 第4楽章:最後を締めくくる、しっかりとした雄大なフレーズが始まります。
 晴れ晴れとした完成へと向かうひとつひとつの足取りがたくましく、少々の抵抗では
 ぴくりとも動かされない、芯の通った力強い演奏が華やかなフィナーレを飾ります。


堂々とした曲ですが、それをいやみに感じさせないゆったりとしたおおらかな、曲です。
包容力のある理想の上司のような、雄大な曲ですね。それでいて、ひとつひとつの細かい
フレーズも、全然焦ったような表現に聴こえないところも、この曲のおおらかさのなせる
業なんでしょうか?

≪オススメCD≫
ひとつづつの音をとらえたクレンペラーの丁寧な演奏でどうぞ。

モーツァルト:交響曲第35番&第40番&第41番
クレンペラー(オットー), フィルハーモニア管弦楽団, モーツァルト
東芝EMI

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★  →豊☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
ちょっぴり優越感に浸れるかも。

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ピアノ協奏曲第21番

2006年03月17日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ピアノ協奏曲第21番です。

この曲はモーツァルトの作品の中でもとても有名な曲です。それだけではなくクラシック
音楽の中でも有名な曲です。しかしながら、ひょっとするとクラシック音楽初心者の方に
は、意外と知られていない、かくれた名曲なのかもしれません。

この曲は、映画「みじかくも美しく燃え」という作品にも使われていたらしく、それが
有名な理由のひとつなのかもしれません。(映画は見た事ないですけど。)

モーツァルトは基本的に明るい曲を多く作曲していますし、オーケストラの中にピアノの
演奏が入るだけでも、なんだか華やかな気分になりますから、ピアノ協奏曲もやっぱり、
いいですよね。それと、前にも少し協奏曲の記事で紹介しましたが、この頃の作曲家は
カデンツァと呼ばれるアドリブソロの部分を含んで作曲していますから、現在のピアニスト
たちもその部分を自分なりにアレンジして演奏しています。

そのため、CDもこの曲に関してはかなり多く録音されたものがあり、買いに行くときは
選ぶだけでも一苦労かもしれません。ただ、それも含めてこの曲の魅力だと思いますから
CDだけではなく、コンサートやラジオ放送(NHKFM)等でいろいろな演奏を聴いて
みるのも面白いかもしれませんね。


 第1楽章:低音弦楽器の少し伺うような演奏から始まりますが、それにヴァイオリン演奏
 が加わるとパッと華が咲いたように一気に明るくなります。そこへピアノ演奏が入ると
 まるで、あどけないとても無邪気な子供が遊びに来たかのように自然に入ってきます。
 曲も全体的にとても明るい表情がたくさんありますし、ピアノのきめ細かい綺麗な
 メロディは、暖かい陽だまりに満開に咲き誇る桜の花びらが、春風にふかれて舞い散る
 ようなイメージを浮かべてしまいます。

 第2楽章:ゆったりとした伴奏にサラっとしたヴァイオリンが合わせてきます。
 前半は少しさみしいイメージかもしれませんが、ピアノ演奏はその雰囲気を壊さない
 ようにそうっとゆっくり「ポロン、ポロン」と、さくらの花びらがふわっと池の水面
 に舞い降りるように、丁寧に静かに鳴り響きます。ゆっくりとしたテンポの中に、
 フルートやオーボエがまた、ゆったりと美しく歌い上げていきますから、とてもこころ
 が癒されますよね。

 第3楽章:ヴァイオリンの少し控えめな可愛らしい演奏から始まります。それに続いて
 ピアノ演奏が始まると、今度はとっても元気いっぱい駆け回っているように聴こえます。
 桜の華が咲く校庭で入学したばっかりの小学生が思いっきり遊んでいるような、とても
 楽しげな可愛らしい曲です。
 又、冒頭で紹介したカデンツァもこの楽章にありますから、演奏家がこの曲にどんな
 演奏をつけるのかも、聴き所のひとつですね。


≪オススメCD≫
モーツァルトのピアノ協奏曲なら、この曲からでしょうね。

モーツァルト : ピアノ協奏曲第21番,第26番「戴冠式」
ピリス(マリア=ジョアオ), ヨーロッパ室内管弦楽団, モーツァルト, アバド(クラウディオ), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
晴れた日の朝に聴くと一日楽しい気分になれるかも。

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ピアノソナタ第11番「トルコ行進曲付」

2006年03月12日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ピアノソナタ第11番「トルコ行進曲」です。

この曲も「トルコ行進曲」は有名ですよね。きっと、聴いた事あると思います。
ピアノソナタですから、ピアノ独奏の3楽章構成の曲です。ただ、この曲の中でトルコ
行進曲と呼ばれているのは、3楽章の部分で、有名なところもそこだと思います。
ただ、1・2楽章もちょっといい曲ですからこれを機会に聴いてみて下さい。
1楽章では、知らないメロディだとしてもピアノの優しい音色が、「癒し系」の音楽を
作っていますから、ほっと一息つくときなんかには、いいんじゃないでしょうか?

モーツァルトはこの曲を作曲した当時、ウィーンで主に活動していたようですが、
当時のウィーンではオスマン・トルコの侵略におびえながら、一方でトルコの文化にも
多く接する機会もあったため、ウィーン市民もトルコについて興味を深くもっていた
ようで、当時のウィーンではちょっとしたトルコブームが起こっていたようです。
モーツァルトもその影響を受けてこの曲を作曲したと言われています。まあ今で言う
と、「韓流ブーム」みたいなやつだったんでしょうね。異国情調ただようトルコの
文化を当時のウィーン市民たちもものめずらしく興味深く見守っていたんだと思います。

さて、曲の方は全曲で25分程度その中では、1楽章が長く15分あります。しかし、
聴いてみると、意外とはやく聴き終わってしまっているんじゃないでしょうか?


 第1楽章:しっとりとした、やさしいメロディが自然に流れてくるようにして始まり
 ます。そして、ひととおおりのメロディラインが終ると同じテーマをアレンジした
 ものが、何回かアレンジを重ねて次第に複雑な曲を作っていきます。
 最初はとってもシンプルなテーマですが、回数を重ねるたびに複雑になっていきます
 から、その毎回演奏される微妙な変化を、注意深く聴いてい見ると、曲の楽しみ方も
 増えてくるんじゃないかと思います。

 第2楽章:ちょっと気分を変えて、といった感じでしょう?かキリっとした和音から
 はじまりますが、一部ゆるやかな場面をみせるときもありますし、全体的に流れる
 ようなメロディラインは聴いていても非常にさわやかで、スッキリした気分になります。

 第3楽章(トルコ行進曲):出ましたトルコ行進曲!!これは聴いた事あるハズですよ!
 「NHK紅白歌合戦」では由紀さおりさんとそのお姉さんがデュエットで「ダバダバダ、
 ダバダバダ、」とか言って歌ってる曲ですね。歌で聴いてもそうとう難しそうですが、
 ピアノでもやっぱり難しそうですから、この曲を弾くのも相当テクニックがいるんで
 しょうね。知っている曲だけに、何度聴いても、聴き始めたら最後まで聴いてしまうん
 ですよねコレが。ウィーン市民じゃなくても、思わず引き付けられる不思議な魅力を
 持った曲です。

モーツァルトの曲は基本的に何をしていても基本的にスーっと耳に入ってくるメロディ
が多いとおもいますから、この曲も含めていつでも聴ける曲だと思います。でも、この曲
は3楽章に入ると、「アレ?この曲は・・・」という感じで思わず曲に聴き入ってしまう
曲ではないでしょうか?


≪オススメCD≫
有名なだけにたくさんCDもありますが、できるだけスタンダードなものを選んだつもりです。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番&第11番&第15番
ピリス(マリア・ジョアン), モーツァルト
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
何をしながらでも、いつでも聴ける曲だと思いますよ。

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クラリネット協奏曲

2006年03月08日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:クラリネット協奏曲です。

協奏曲って普通の作曲家だと「ピアノ」と「ヴァイオリン」のものが多くて、もうひとつ
くらい、と思って作っても「チェロ」くらいなんですが、モーツァルトはとりあえず、何でも
作曲してますよね。でも、そのおかげで色んな楽器の協奏曲が楽しめますから、
嬉しい限りなので、ありがたいですね。

モーツァルトの場合はその多くの協奏曲が、楽器の名演者たちのために作曲されている
ようです。クラリネットのやわらかで、あたたかい音色は、とっても親しみが持てる音色
ですよね。又、クラリネットという管楽器にカデンツァ(アドリブソロ)もありますから、
聴いてる方もワクワクしますが、演奏者にとっても、たまらない曲なんでしょうね。
さすが!神童モーツァルト!えらい!(カデンツァ自体は別にモーツァルトが考えた
システムじゃないんですけどね。)


 第1楽章:弦楽器を中心とした前奏(イントロ)が終ると、ほがらかな明るい音色の
 クラリネットがなめらかな演奏が始まります。しっとりとした中にも、なめらかな
 響きのクラリネット、う~んたまらないですね。高音と低音を程よく折り込みながら
 変幻自在に歌うクラリネットは、聴いていてとても楽しいです。
 またカデンツァもありますから、演奏家の腕の見所も楽しめます。

 第2楽章:のびやかなクラリネットの音色がやわらかで、あたたかい雰囲気を出して
 います。そのやわらかな音が時々暗い表情を見せるときもありますが、それが、また
 微妙なアクセントを加えているのも面白いですね。又、じっくりと聴かせる低音の
 フレーズもありますから、お聞き逃しなく!癒し系の曲ですね。

 第3楽章:すっきりした、すばやい動きのクラリネットから始まります。確かこの曲
 はカレーのCMとかでも使われていたんじゃなかったでしょうか?自由奔放に、のび
 やかなクラリネットが、オーケストラの中をあちこち飛び回っているような、とても
 楽しそうな雰囲気が、その音をどこまでも追いかけて行きたくなるような、何か引き
 つけるもののある一曲です。

とにかく、楽しい曲ですね。なんにも考えなくても素直に聴ける素直な曲じゃないで
しょうか?こころにすうっと入ってくるクラリネットがいいですよね。誰が聴いても
かわらない評価を受ける曲なんだと思います。 

≪オススメCD≫
クラリネットの他にもオーボエ・ファゴット(バスーン)協奏曲も入ってます。

モーツァルト : クラリネット協奏曲イ長調
ライスター(カール), アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ, モーツァルト, マリナー(ネビル), ホリガー(ハインツ), トゥーネマン(クラウス)
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
余計な事を何も考えずに、ただ聴いているだけでも楽しい曲です。
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