配偶者がたまたま買ってきていたので、夕方から読み始めて夜読み終わった。
考えて見ると阿川さんの本というのは初めてだ。
「日本人の国民性を一言で言い表すとしたら、なんでしょうか?」
「世界中の人が多分すぐ思い浮かべるのが「勤勉」、「几帳面」、それと並んで「軽躁」も、もうひとつの特徴だと思います。」
とまあ、これをいまの80台の人がいったらなかなか迫力あり、というところから始まった。それで期待したのだが、結局イギリスを少し交えつつ第二次大戦の指導者論で大体話は終り。
阿川さんが中身がない人とは思わぬが、この本はおそらく遠慮し過ぎて中身が希薄である。現在の世相を戦前から高度成長までの社会観から裁く凡百の論議と一線を画して、「日本人は戦争の時もその前も、ともかく昔っから軽躁だった、だから・・・」といった論をしっかりして欲しかったな、とおもう。氏の最後にいっている「温故」のよき例を示していただく上でも。
考えて見ると阿川さんの本というのは初めてだ。
「日本人の国民性を一言で言い表すとしたら、なんでしょうか?」
「世界中の人が多分すぐ思い浮かべるのが「勤勉」、「几帳面」、それと並んで「軽躁」も、もうひとつの特徴だと思います。」
とまあ、これをいまの80台の人がいったらなかなか迫力あり、というところから始まった。それで期待したのだが、結局イギリスを少し交えつつ第二次大戦の指導者論で大体話は終り。
阿川さんが中身がない人とは思わぬが、この本はおそらく遠慮し過ぎて中身が希薄である。現在の世相を戦前から高度成長までの社会観から裁く凡百の論議と一線を画して、「日本人は戦争の時もその前も、ともかく昔っから軽躁だった、だから・・・」といった論をしっかりして欲しかったな、とおもう。氏の最後にいっている「温故」のよき例を示していただく上でも。