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チョコレートなどに含まれる物質に記憶力向上効果=米・ソーク研究所

2007年05月31日 | 食品・栄養
 ブドウ、チョコレート、ブルーベリー、茶などに含まれるエピカテキンという物質が、マウスの記憶力を向上させるという米Salkソーク研究所による研究結果が、医学誌「Journal of Neuroscience」5月号に掲載された。

研究グループは、エピカテキンを添加した餌を与えたマウスでは、脳の特定部位での血管の成長度合いが大きいことを突き止めた。この結果から、特に運動と組み合わせることによって、エピカテキンが脳の血行をよくすることが示されると、英BBCニュースは報じている。

研究を率いたHenriette van Praag博士によると、次のステップとしては、まず高齢動物を用いてエピカテキンが記憶および脳血流に及ぼす影響について検証し、次にヒトを対象に軽い運動と組み合わせた研究を実施する予定だという。

BBCニュースによると、米国立加齢研究所(NIA)のMark Mattson博士は、記憶力向上効果をもつ単独の天然由来物質が特定され、運動と食事によって脳機能が改善する可能性が示されたことは大きな前進だと述べているという。

[Yahoo!ヘルスケアニュース / 2007年05月31日]