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バイアグラは「時差ぼけ」に効くと発表=キルメス国立大学(アルゼンチン)

2007年05月22日 | 薬理
- CNN/REUTERS

ワシントン──男性の勃起(ぼっき)不全治療薬「バイアグラ」が時差ぼけの解消に有効だとする研究結果を、アルゼンチンの研究者が21日、米科学アカデミー紀要(PNAS)に発表した。


アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにあるキルメス国立大学の研究者、パトリシア・アゴスティーノさんやサンティアゴ・プラノさんらは、実験用のハムスターを用いて、飼育箱のライトを昼夜に関係なく、点灯したり消したりして、人工的に時差ぼけ状態にさせた。


その後、「バイアグラ」の成分シルデナフィルをさまざまな濃度で与えたところ、シルデナフィルを投与しなかったハムスターよりも、50%早く、時差ぼけ状態を解消したという。


特に、「東向きフライト」と同様の状態で生じた時差ぼけに、大きな効果があった。逆に、「西向きフライト」ではあまり効果が見られなかったという。


研究者らは、本来の目的よりも薄い濃度であれば、多くの人々の時差ぼけを解消するのに役立つのではないかとしている。

[CNN.co.jp / 2007年05月22日]
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200705220021.html