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医学研究関連記事の新聞紙面から切り抜き
再生医療、薬理学、生理学、神経科学、創薬

はしか流行でワクチン不足懸念、厚労省が適切接種を通知

2007年05月18日 | 創薬
 厚生労働省は18日、関東地方を中心にはしかが流行しており、ワクチンが不足する恐れがあるとして、都道府県や日本医師会などに対し、無駄を避け適切な接種を行うよう通知した。

 厚労省によると、はしか単独のワクチンは、4月末から需要が急増。今月16日までに14万本が出荷され、メーカーなどの在庫は11万本になった。新しいワクチンの生産には時間がかかり、9月ごろまで、新たな供給はない。

 通知は、はしかが流行していない地域では、やみくもにワクチン接種せず、まず血液検査で免疫の有無を確認するなど流行状況に応じた対応を行うこと、適正量のワクチンを購入することを要請。在庫が不足した場合、ワクチンを融通し合うように求めている。

 はしかと風疹(ふうしん)の混合ワクチンは、16日現在、34万本の在庫がある。厚労省の担当者は「はしかと風疹のワクチンをどちらも接種していない人もいるので、混合ワクチンも活用してほしい」と話している。

[読売新聞 / 2007年05月18日]
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070518i412.htm

 関連ニュース
【はしか 関東で流行の兆し…過去に比べ若者の発病が増加 --2007年05月02日】
http://blog.goo.ne.jp/cinogi/e/c016dc291948cf3a081ec9fd271dfb9e

はしか流行でワクチン不足懸念、厚労省が適切接種を通知(読売新聞) - goo ニュース

ハエに「自発的意志」米独研究チームが計測実験=ベルリン自由大学(ドイツ)

2007年05月18日 | 生きもの色々
2007年05月17日15時41分

 昆虫の行動は外部からの刺激だけによって決定されているわけではなく、例えばハエには特殊な「自発的で自由な意志」があると推論されるとの実験結果を米独の研究チームが16日、発表した。

 実験は、ベルリン自由大学のビヨルン・ブレムプス氏らがショウジョウバエを使って行ったもので、ハエが外部の刺激に反応して行動するだけの「入力・出力装置」とみなす仮説が妥当かどうかを検証した。

 オンライン科学・医学誌プロス・ワンに掲載された論文によれば、実験では、体の動きをコンピューターでデータ化する装置にショウジョウバエを入れて頭を固定。装置の内部はむらのない白色にし、ハエが視覚刺激を受けない環境をつくった。その結果、ハエは視覚刺激を受けていないにもかかわらず、羽や脚を激しく動かした。

 その運動をコンピューターで解析したところ、極めて複雑ながら一定のパターンを持っており、研究チームは「ハエも自発的意志のための脳内メカニズムを持っていると考えられる」とした。(時事)

[朝日新聞 / 2007年05月17日]
http://www.asahi.com/science/update/0517/JJT200705170008.html?ref=rss


「自由な意志」‥ホントかなぁ?
ハエの脳内メカニズムにはとても興味のあるところですが、頭を固定されて真っ白な部屋に入れられたら、たとえセンチュウだろうとラットだろうと「自由意志」どころじゃなかったりする(笑)。
生物の脳(昆虫の場合は「脳のような神経節」)は食べ物を探して生き残るために発達したのではないか、と考えられます。
ですから、この束縛からも開放してあげないと、実験は不十分ではないかと思います。
つまり、探索行動も、好奇心もおこさせないほどに餌も環境も十分満たされている。満腹で、快適で、自由で、その上ではじめて、このハエ君は他のハエ君とも違う趣味の世界のごとき自由な意志による羽ばたきのデータを研究者に見せる、と思うのですが‥。