目に映る物体のゆっくりした動きと素早い動きを区別するため、人間の脳が、視覚情報に含まれる速い変化と遅い変化をそれぞれ別の領域で処理していることを、理化学研究所のチームが突き止めた。自動車運転中に危険を察知したり、飛んでくるボールを避けたりできる人間の高度な危険回避能力の元になるメカニズムという。
英科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス(電子版)に発表する。
人間の脳は、左右の目でとらえた画像など異なる視覚情報を神経細胞が集まる「大脳皮質」で処理し、区別している。ただ、物体の動きの速さを判別する仕組みはこれまで分からなかった。
研究チームは、脳の活動を外から調べる機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)を改良し、大脳皮質の様子を細かく観察できるようにした。白黒の模様が高速と低速の2種類の速さで変化する実験用画像を被験者に見せて、脳の中の活発な部分を詳しく調べた。
[日本経済新聞 NIKKEI NET / 2007年10月15日]
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071015AT1G1500E15102007.html
理化学研究所 プレスリリース
「速い」、「遅い」変化を処理する機能構造をヒト第一次視覚野で発見
- 動きのある画像を知覚するために重要な皮質機能構造をfMRIで解明 -
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2007/071015/index.html
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2007/071015/detail.html
(図:今回の研究手法で用いた最適化(第一次視覚野をこのような撮像スライスで処理し、機能構造を見つけ出した)
英科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス(電子版)に発表する。
人間の脳は、左右の目でとらえた画像など異なる視覚情報を神経細胞が集まる「大脳皮質」で処理し、区別している。ただ、物体の動きの速さを判別する仕組みはこれまで分からなかった。
研究チームは、脳の活動を外から調べる機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)を改良し、大脳皮質の様子を細かく観察できるようにした。白黒の模様が高速と低速の2種類の速さで変化する実験用画像を被験者に見せて、脳の中の活発な部分を詳しく調べた。
[日本経済新聞 NIKKEI NET / 2007年10月15日]
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071015AT1G1500E15102007.html
理化学研究所 プレスリリース
「速い」、「遅い」変化を処理する機能構造をヒト第一次視覚野で発見
- 動きのある画像を知覚するために重要な皮質機能構造をfMRIで解明 -
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2007/071015/index.html
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2007/071015/detail.html
(図:今回の研究手法で用いた最適化(第一次視覚野をこのような撮像スライスで処理し、機能構造を見つけ出した)