記憶は睡眠によって補強されることを米ハーバード大のチームが実験で確かめ、米神経学会の年次総会で発表する。徹夜でテストに臨むより、勉強した後に眠った方がテストの成績はよくなるかも――。
18~30歳の健康な男女48人に、20ペアの単語を記憶してもらい、12時間後にペアをどれだけ覚えていられたか調べた。
朝9時に記憶後ずっと起きたままでいて夜9時にテストする「覚醒(かくせい)組」と、夜9時に記憶後眠って朝9時にテストをする「睡眠組」に分けた。さらにそれぞれの組の半数の人には記憶後に、片方だけがテスト対象とは違う20ペアの単語を見せて、記憶を妨害した。
妨害のない場合で、睡眠組の成績は覚醒組より12%ほどよかった。妨害した場合では、睡眠組の成績は覚醒組を44%も上回っていたという。
同大のジェフリー・エレンボーゲン博士は「睡眠障害があると、認知症の記憶障害などを悪化させる恐れがある」と指摘している。
[朝日新聞 / 2007年05月07日]
http://www.asahi.com/science/update/0501/TKY200705010312.html
18~30歳の健康な男女48人に、20ペアの単語を記憶してもらい、12時間後にペアをどれだけ覚えていられたか調べた。
朝9時に記憶後ずっと起きたままでいて夜9時にテストする「覚醒(かくせい)組」と、夜9時に記憶後眠って朝9時にテストをする「睡眠組」に分けた。さらにそれぞれの組の半数の人には記憶後に、片方だけがテスト対象とは違う20ペアの単語を見せて、記憶を妨害した。
妨害のない場合で、睡眠組の成績は覚醒組より12%ほどよかった。妨害した場合では、睡眠組の成績は覚醒組を44%も上回っていたという。
同大のジェフリー・エレンボーゲン博士は「睡眠障害があると、認知症の記憶障害などを悪化させる恐れがある」と指摘している。
[朝日新聞 / 2007年05月07日]
http://www.asahi.com/science/update/0501/TKY200705010312.html