チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

卑屈で恥ずかしく、あまりにおぞましい---あわれな仲井真知事(加筆あり)

2013年12月26日 | 沖縄日記・辺野古

 12月26日(木)、午前9時から「辺野古の海を埋めるな!」の旗を持ち、数人で県庁ロビーに座り込んだ。その後、報道陣から、知事は県庁には来ず、知事公舎に県の幹部を集めて埋立承認を指示するということを聞いたので、皆で知事公舎に移動した。

 次々と県の幹部職員らの車が来るので、その度に「知事に、埋立承認を思い止まらせて!」と訴える。昼過ぎに会議が終わって県幹部らが出ていくと、しばらくして、なんと名護の島袋氏や末松氏、そして島尻安伊子参議院議員、自民党県連の役員らがやってきた。その都度、旗をひろげて抗議する。

 知事は、県民や議会に何の説明もせず埋立申請を承認しようとしているが、自民党の連中だけは公舎に招き入れて話をしているのだ。(午後、野党の県議団が10数名公舎に来て知事に面会を求めたが、療養中を理由に面会を拒否したという。)

 島袋氏の車に声をかけていると、車が突然、急発進したため、転倒させられて腰を打ってしまった。警察官らが来たので運転手に事情を聞いてくれるのかと思ったが、私を排除し、島袋氏の車を通すだけだ。中の警察官らや県の管財課長に抗議しても、まるで相手にしてくれない。

 

 

 それにしても今回の知事の態度は信じがたい。新聞報道によると、首相と会談した時、知事は次のように述べている。

 「いろいろと驚くべき立派な内容をご提示いただいた。」、「我々は今、総理の応援団です。」、「有史以来の予算」、「140万県民を代表してお礼する。」。そして、「ありがたい」「うれしい」など感謝の言葉を15回も繰り返したという。

 また、会談後の記者会見では、「これは良い正月になるなぁというのが私の実感」と述べ、帰る際には、車の窓から笑顔で「ハブ・ア・ナイス・バケーション」と言って記者団に手を振ったという。

 自らの公約を裏切り、大多数の県民の声を踏みにじっておきながら、これはなんと軽薄でふざけた言葉、態度だろうか。「基地の重圧にあえぐ沖縄の知事が、ここまであけすけに時の首相を持ち上げる卑屈な姿を見せたのは、有史以来初めてだ。」(琉球新報 2013.12.27社説)とまで言われている。かって比嘉名護市長が住民投票の結果にもかかわらず普天間代替のヘリポート受け入れを表明した際には、「苦渋の選択」や「私の人生で最も難しい決断」などと言って、受け入れと同時に辞任を表明した。今回の知事の決断が、「笑顔」や、こんなふざけた態度でなされていることはとても許せない。

 沖縄タイムスの社説は、「知事はまるで別人のようだった。」と書いている。座り込みテントでも、「知事は入院中、なんらかの薬を飲まされておかしな状態になっているのではないか?」という声があった。

 知事は、明日、「承認」を正式に表明するという。なんとかその前に思いとどまって「不承認」としてほしいが、「承認」とするのなら、当然、辞任の表明もしてもらわなければならない。

 

(夜7時、NHKの全国ニュースで公舎前での抗議行動の様子が放映された。)

 

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