中二な中年の備忘録

備忘録なので大した内容はありません。
たまにちょっと多めに語る時があります。
競馬の話題の時はさらに饒舌になります。

雄弁は銀か

2019年10月12日 10時59分20秒 | ぶらり、城東
2019.9.28の回顧録

東京都現代美術館(あそびのじかん展・ひろがる地図展・コレクション展)

新装なった現美は、より雄弁になったように見えたね。日本でなかなか進まない現代美術への理解を進めるため、アキバ系サブカルでお茶を濁した二の轍を踏まないため、考えたのかも知れないね。ただ、あれだけ語ってしまうと、現代美術の見方をより狭めてしまうのでは、っていう危惧もある。言っても現美は権威だし、何やかやで日本人は事大主義的だからさ。特に現役の作家にとっては、既存のセオリーに則ることなく作家としての主張が出来るのが、現代美術の一側面でもあるからね。
しかも今展に関しては、その雄弁さの負の面が出てたでしょ。“あそび”っていう言葉が、強過ぎたんだよね、戯れることに主眼が移っちゃってるんだよ。しかも、他の展示にもそれを引きずっちゃってる人もいたくらいだから。雄弁になるなら、言葉も慎重に選ぶ必要が、自ずと生ずる訳よ。
そんなこともあってか、コレクション展の安心安定度にホッとしたと言うか。改めて、リキテンスタインと宮島達男が、うちのコレクションのメインだよと主張している辺りも含めてね。


東京都現代美術館のページ

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