中二な中年の備忘録

備忘録なので大した内容はありません。
たまにちょっと多めに語る時があります。
競馬の話題の時はさらに饒舌になります。

大人のオープンキャンパスその3

2024年06月16日 22時12分37秒 | ぶらり、城西
2024.6.8の回顧録

豊玉リサイクルセンター→武蔵野音楽大学楽器ミュージアム→蕎麦食堂いけち(昼食)

確かに楽器ミュージアムなんだけど、コレクション展示だね、まあそう言ってるけどさ。それはそれで面白いんだけど、もっと基本的なこと、つまり音が出る仕組み、音階が出来る仕組みなんかは、もうちょっと詳しく説明する部分があってもいいのかなと。特に鍵盤楽器、グランドピアノとアップライトピアノの機構の違いとか、良く分かってない人結構いると思うからね、ムーヴメント飾っとくだけじゃね。あと、変に図体でっかかったり、やたらボタンのついてる管楽器とかね。
それと、ケースの中に整然と楽器が並んでる景色は、チャゲアスじゃないけど、照明の加減も相俟って、厳粛と言うより、ちょっと寒々しさを感じた。自然史系の博物館で、剝製やホルマリン標本が並んでるのと、同じような空気感かな。希少貴重デリケートなものだから止むを得ないのかも知れないけど。

武蔵野音楽大学楽器ミュージアムのページ

祭壇に捧げないアート

2024年05月19日 11時02分33秒 | ぶらり、城西
2024.5.6の回顧録

はぐれ雲(昼食)→ESPACE LOUIS VUITTON(マーク=レッキー展)

やっぱりあれは90年代のレイヴ風景だったか。ともかく、発想としては“アートを祭壇から引きずり下ろす”っていうことなのかなと。そういう意味では、デュシャンやウォホールとも通じるものだし、ある意味ではバンクシーにも。凡そ日本人には流行らない発想だけどね、日本人は祭壇に掲げられたものしか貴べないからさ。

わかっちゃいるけど、やらない

2024年05月17日 22時46分21秒 | ぶらり、城西
2024.5.4の回顧録

ITOCHU SDG's STUDIO(オノマトペ処方展)→神宮外苑いちょう並木・旧神宮外苑競技場石垣→キング軒(昼食)

何と言うか、ここも軽薄な感じなんだよね。これから言葉を覚えていこうっていう乳幼児ならともかく、コミュニケーションのための相応の言語ツールを備えていていい成人もオノマトペに頼っていいっていうのは、しかもそれを言語学者が言っちゃうっていうのはどうなの。昨今の若者言葉の変遷を追っていけば分かるけど、新しいオノマトペなんて、結構生まれている訳、しかも消えるのも早い訳。こうやって言語が悪戯に浪費されているのが、コミュニケーション断裂の一因になってはいないのかね。その中心になっている女子高生が時代を作ってるなんて宣う連中もいるけど、奴等の作るものなんて、せいぜい半年の命だよ、それを時代って呼ぶのは、理解し難い感覚だね。
そもそも「エコ」「ロハス」「SDG's」「サステナブル」を、どれだけ使い分けられてるよ。結局言い表す所は些細なものじゃないの、それで騒ぐから、猿扱いされる訳よ。ドームアートにしてもそう。“幸せの象徴”の動物がキリン・ゾウ・トラ・イルカで、ヘビやフンコロガシでない辺り、印象操作と言えなくもないよね。
「世のために、みなさんに優しさを持っていただきたい」だそうですけど、人間、まず余裕が持てないと、優しさを持てないんですよ。それを踏まえて、多くの人に優しさを持ってもらうには何を成すべきか、“三方よし”の近江商人の意志を継承する商社さんなら、分かってんでしょ、あとはやるだけだよね。
確かにちょっと違った方向性の担々麺で、これはこれで美味しい。それにしても、これも“広島風”とは。尾張名古屋に負けず劣らずのアレンジ力だね。

キング軒のページ

神楽坂の歩き方

2024年01月02日 20時32分12秒 | ぶらり、城西
2023.12.23の回顧録

ファリーヌキムラヤ(買物)→オー・メルベイユ・ドゥ・フレッド(お茶)→ドーナツもり(買物)→おはぎと大福(買物)→ChikaLicious NY amarige(買物)→富士そば(昼食)

賞味期限30分と聞いていたけど、恐らくそれは夏季の話で、今年みたいのじゃない、しっかりした冬季なら、普通にテイクアウト出来そう。個人的に初体験で、だからこそ新食感なんだけど、それにしても、装飾過剰に感じるくらい、次から次へと展開していく辺り、如何にもフランス菓子だなぁと、いや褒めてますが。ともかく、これはちょっとここでしか味わえないから、イートインにしろテイクアウトにしろ、来たら必須かと。時季的に大きいのもあって、あれクリスマスケーキにしたら、盛り上がるだろうなぁ。
一品専門みたいな、小さなお店が林立しているのがあの街の魅力だから、散策して、自分の好みを見つけるのが、本当のあの街の楽しみ方なんだろうね。行列店並んで終わりは、興趣を損ねてると思うけどね。

オー・メルベイユ・ドゥ・フレッドのページ

浮かれていないコリアンタウン

2023年12月10日 13時12分25秒 | ぶらり、城西
2023.12.2の回顧録

高田馬場ゲーセンミカド→アッパーカット(昼食)→高麗博物館(関東大震災100年-隠蔽された朝鮮人虐殺)

こんな資料公式見解扱いにしちゃっていいの?って思うくらい、検証の深さが怪しいものもあるけど、まあ私設の施設だからいいでしょ、一意見として捉えるというくらいで。正直、もっと説教臭い施設かと思ってたけど、管理している方々は本当に穏やかで親切で、それでいてちゃんと熱心で良かった。色々言いたい人は、あそこじゃなく、入っている建物の前の路上でやったらいいね、あの環境で出来るもんならね。個人的には、こうも続々と新資料が出てきている状況では、真摯な検証と、その結果においては謝罪と補償は必要でしょ、てか火を見るよりも明らかで、そこは必至かな。ただ分からないのは、既に補償済みっていう話で、それについての両者の見解の照合も見たい所。
店内の造りを見ると、もしかすると立ち食い蕎麦のお店を居抜きしたのかな。ただそれにしても、それをスパゲッティ専門店にするっていうのは、発想の勝利でしょ。そして何と言ってもあの価格設定。何度も言うけど、今のご時勢ではこれも立派なお店のウリで、学生街と目鼻っていう立地にあっては、特に強いでしょ。

高麗博物館のページ

思考の中のディストピア

2023年10月21日 09時04分06秒 | ぶらり、城西
2023.10.9の回顧録

そばいち(昼食)→イケシブアートウォール(本田亮作品)→シビック・クリエイティブ・ベース東京(MPLUSPLUS Embodiment++)→エスパスルイヴィトン(ケリス=ウィン=エヴァンス展)

雑居ビルの地下の真っ暗な中で、工業用機械がダンスのように動作し続けているっていう、ディストピア的なものを期待していたんですが……テクノロジー礼賛の施設で、そんなことやるわきゃなかったね。デジタルカウンターのアートへの転用なんて宮島達男さんがとっくにやってるし、完全コンピューター制御のライトシステムはフィル=コリンズが80年代に、そういうイメージに合わせる音楽に至っては、60年代にジャーマンプログレがやってて、一見目新しいように見えるのは、技術進歩の分だけなんだよね。私なんかは逆に、動きが精巧・鋭敏・高速になった分、怖さを感じたよね、あの中で生身が入ってパフォーマンス中にもしもの事故が起こったら……なんて想像しちゃってね、まあこの辺も「エコエコアザラク」で既にやってるから70年代の話で。人間の発想がこの半世紀、技術の進歩に全くついていけていないっていう事実が、実は一番ディストピア的か。ということは寧ろ、逆のゆっくり・柔らかくっていうパフォーマンスの方が目新しいのかも。今度は能狂言とのジョイントどうすか。
そんなこともあってか、「表現の固定化」を色んな手法で試みるっていうのは、逆にアートの原初的な命題を追及している感じで、逆に新鮮に感じてしまった。
あのシンプルなアートウォールを、しっかり咀嚼吸収して欲しいよね、変にシニカルに構えないでさ、逆に。

MPLUSPLUSさんのページ
イケシブアートウォール本田亮さんの紹介ページ

緑も200色あんねん

2023年09月29日 00時47分26秒 | ぶらり、城西
2023.9.9の回顧録

練馬区立夏の雲公園→四季の香公園→光が丘公園(バードサンクチュアリ・屋敷森跡地)→ロメスパバルボア(昼食)

色と香りで分類したローズガーデンとか、用途で分けたハーブガーデンとか、なかなか考えてるね。シーズンオフな上に天候が不順だったから殆ど人もいなかったけど、オンシーズンには混雑するんだろうな、写真撮りたい連中で。
で、それっぽい雰囲気の所も他に何か所かあるんだけど、“森”という意味合いで言ったら、あそこが止めでしょ。ホントに手入れが入ってんの?っていうくらいに鬱蒼としてるんだよね、だって、大きめのコガネグモが、散策路横断して巣張ってるくらいだよ。完全装備必須なのは勿論だし、そもそもセミやらバッタやらでわーきゃーしちゃうコらが、あんなトコ踏み込もうなんて思わないんじゃない?
アルパの中なのに、見事にロメスパしててビックリした。あの徹底ぶりには感心。

四季の香公園(ローズガーデン)のページ
光が丘公園のページ
ロメスパバルボアのページ

最早大学ではない?!

2023年08月26日 07時32分44秒 | ぶらり、城西
2023.7.22の回顧録

早稲田大学歴史館

黎明期と現在、そして学友の三つに焦点を絞りに絞った展示は、潔さを感じると同時に、実に個性的な構成だと思ったね。何処の大学の資料館、いや大学に限らず、どうしたって創業以前から現代に至るまで、逐一追ってしまいがちだからね。他にも博物館施設があることの強みが出たとも言えるけど、そこは伊達に“キャンパス総てが博物館”を構想してはいないな、といった所。都の西北侮り難し。
特に現在の状況にあそこまでスペース割いたのは、本当に英断。何たって一番変更が多くなる所。だけど一番見せて欲しい所でもあるし、何しろ志望学生にとっては、一言一句見逃せないのでは。是非訪ねて思考して欲しい。だって、あのシステムが本当に活きているんだとしたら、あれはもうこれまでイメージされているような、従来の日本の大学の姿では無いよ。敢えて言うなら社会組織予備校、そこにモラトリアムなし。そこまでの心構えがないと、あそこで充実したキャンパスライフは過ごせないと思うんだわ。もし学校側に注文を付けるのなら、ちゃんと自分の進路が見えるまで、泳がせてあげて欲しいね。今のシステムだと裏表で最大8年なんだろうけど、その期限を取っ払っちゃってさ。牢名主みたいなのが出て来ちゃうかも知れないけど、それはそれで。私学なんだから、学費をちゃんと納めてくれる限りにおいてはってことでさ。

早稲田大学歴史館のページ

理科学今昔

2023年07月16日 22時22分52秒 | ぶらり、城西
2023.6.30の回顧録

そば千(朝食)→江東区立深川図書館→野むら(昼食)→東京理科大学二村記念館近代科学資料館・大村智記念展示室

リニューアルして、近代理科学教育の黎明に焦点を絞ったことで、掴み易く且つより個性的な展示になったね。場所を分けて整理したのは、大成功だったんじゃないかな。その代わりに、大村博士の受賞研究をかなり詳細に紹介して、これも上手くハマっている感じ。と言うかこの展示は、寧ろ学外者より、これから研究者を目指そうっていう学生諸子にこそ刺さるんじゃないの。素敵な大先輩じゃないの。功罪はあっても、そこは失敗重ねてこその研究者、っていう所もあるしね。

東京理科大学二村記念館近代科学資料館・大村智記念展示室のページ