中二な中年の備忘録

備忘録なので大した内容はありません。
たまにちょっと多めに語る時があります。
競馬の話題の時はさらに饒舌になります。

有難み暴落

2024年05月05日 07時39分09秒 | ぶらり、城内
2024.4.27の回顧録

ヤンマーお米ギャラリー・TOCHI-DOCHI→多福楼(昼食)

何か拍子抜けッてかガッカリって言うか、ちょっとC調過ぎないかね。タッチアンドプレイで、遊んで学べるってことなのかも知れないけど、嘗ては「88の手間がかかる」と言われた稲作への有難みは、確実に薄れるよね。もしあそこに描いたような未来図が望めるなら、農業人口の減少なんて問題じゃないでしょ。これくらい楽チンになっているってことをもっと若い世代にアピールして、農協の手の内から国の直轄にして、機器も直接供給するようにすれば、農業従事者問題も、結構明るくなるんじゃないの。コメ食わせる店出してる場合じゃないよ。

レジャー革命だ!

2024年04月07日 07時52分01秒 | ぶらり、城内
2024.3.30の回顧録

カフェラパン(朝食)→KIELO COFFEE(一服)→BEAVER BREAD(買物)→イーグルビル・Bridge(一服)→フクモリ(昼食)→日本橋歴史アーカイブス→お茶ナビゲート→Patisserie Shimon(買物)

数年前は、馬喰町繊維街なんて週末には人気がないくらいだったのに、蔵前やらアキバやら人形町方面から一続きで紹介されるようになったせいか、ビックリするほど人がいて、全然違う街になってた。そろそろ日本人も、レジャーについてちゃんと考えるべきタイミングに来たんじゃない?つまり、行列に並ぶ時間と、インバウンドと同じだけのお金を使って、他社と同等以下の価値観を追い掛け続けるのか、自分独自の価値観を追求するのか、ね。タイパが聞いて呆れるけどね。
要するに、「Bridge」ではなく、「イーグルビル」を見て欲しい訳よ、そこに誰が注目するかとか関係なしにね。
小学校内の施設なんだよね。それをOBが造っちゃう訳、しかも江戸東京博物館の学芸員まで呼んで。ちょっと凄みさえ感じる、江戸っ子の気概。
で、あっちはあっちで、傾斜の上と下を巧みに結び付けた造りは面白いよね。日立さんは、そこに意識が向かなかったんだなぁ。ここは区の施設だけど、両方で神田と日本橋っていう、大江戸ど真ん中のあらましが見られるから、行っとくべきだね。
ちょっと珍しい、フルーティーなコーヒーの専門店とでも言うべきか。飲み慣れてきたのか味覚の老化か、それともやっぱり淹れ方が違うのか、スタンダードなのをお願いしたら、以前ほど酸味が嫌じゃなくて、それどころか寧ろ、ちょっとしたジュースみたいだった。朝から結構混んでるんだけど、場所柄か日本人観光客よりも、周囲の宿泊施設に滞在しているインバウンドが圧倒的で、そんな外国客相手に、お若いスタッフがソツなく対応していたのも好感。

日本橋歴史アーカイブスのページ
お茶ナビゲートのページ
KIELO COFFEEのページ

第三の目を開く

2024年02月17日 07時48分29秒 | ぶらり、城内
2024.1.8の回顧録

SusHi Tech Square(都市にひそむミエナイモノ展・東京自然いきもの展・TOKYO2020レガシー展)→銀座メゾンエルメスフォーラム(エコロジー:循環をめぐるダイアローグ1・崔在銀展)→蕎香(昼食)

何だか神秘的な現象を感じさせるイベント名が付いているけど、“ミエナイモノ”とは要するにAIを含む各種先端技術を指すもので、つまり施設に沿ったことをしているっていうだけ。ただ、アート界隈の作家が多いからか、これまでのその手のものよりも、着眼が面白いものは多かったね。特に、人工子宮をテーマにした対話ゲームは、総ての人が参加可能なだけに、突き詰めていくとスゴイことになりそうだけど、作家が想定しているあのデザインからすると、あそこから産まれた子に対する蔑視不可避って気がするけど、それこそあれ『コーディネーター』でしょ。こういう時だけ、人間を超理想的な存在としてことを語るのは、現代化学の悪習だね、発想は隣で参考展示されてた、『ユニコーンを人工的に作っちゃおう!』と一緒。おお、期せずしてGD的な単語が並んだ。
で、それ言ったらAIも正にそれで、ある展示で語られていた、『AIは正しい、間違えない→AIは人間の味方→故にAIに従うのが理想』は、どう考えたって悪魔の三段論法でしょ、AIは何者にも管理されない完全独立な存在足り得るのかって論点を聞いたことがないからね、要するに製作者若しくは管理者が、AIが自分達を否定するような解を導こうとしている時に、介入せずにいられるかって話で、これをされちゃうなら、AIは全く完全存在足り得ない。図らずもそれを裏付けるような形になっちゃったのが同時開催だったイベントで、いきもの展はガジェットが使い辛くて、結局普通に目で追った方が早いし、オリンピック展に至っては、後のイベントにまで影落とすようなメチャクチャさだったってのを、何処の鳥頭がキレイサッパリ忘れてバカ騒ぎ出来んの。それこそ『AIは人間の創作物→人間は間違える、反省しない→故にAIは確実に間違える』ってことでしょ、これも悪魔の三段論法か。そもそも施設名からして外連味しかないんだから世話ない。コロナ元年の2020年に開催予定だった全国の花火大会を3分程度に圧縮して色んな方法で再現するインスタレーションがあったけど、我々が安全にお気楽に楽しめる先端技術なんて、この程度が関の山なんじゃない。
そこいくとエルメスさんのは、何時にも増してどっしりと、文字通り地に足付けた企画で。停戦ラインの荒地を森に還すプロジェクトなんて、余りに壮大で夢物語だけど、アーティストたればこその発想で感動モノ。もしも実現を見るようなことがあったら、確実にノーベル平和賞でしょ。しかしながら、それもこれも、廃材の山に刻まれた「もう一度樹に生まれ変わりたい」の言葉に心が動かないような人には無意味で。そんな人に現代アートは、意味不明なつまらないものでしかないでしょ、きっと。

日本勝ち!って思う

2023年10月21日 08時40分23秒 | ぶらり、城内
2023.10.7の回顧録

丸紅ギャラリー(濱野年宏展)→めとろ庵(昼食)→国立印刷局(新紙幣発行記念イベント)

聖徳太子絵伝四季図大屏風がメイン展示ではあったけど、個人的にはやはり、桂離宮の一連の作品と天地創造図。特に飛び石の絵なんかは、余剰を総て削ぎ落すっていう、日本画ならではの抽象表現であり、キュビズムだなあと。そう思うと、ピカソやモンドリアンなんかより遥かに先んじて、東洋美術はそこに踏み込んでいたんだね。その上での天地創造図は、同じテーマを扱ったどんな作品より、シンプルでスマートで、且つ荘厳で静謐。ホント、日本画の勝ち!って。
それと、丸紅って「けいおん!」の聖地だったんだね、知らなかった。
物々しくって、前を通るのも憚られる気分だからこそ、イベントの時くらい突っ込まないとね。新銀行券は来7月から流通開始の予定、北区役所移転に伴って、印刷局東京工場は、規模を縮小、お札と切手の博物館は同敷地内に移転、現在休館中。

丸紅ギャラリーのページ
今展の紹介動画(日経チャンネルへ)

ジャーナリストの目

2023年10月14日 03時10分02秒 | ぶらり、城内
2023.9.30の回顧録

MONO GRAPHY Camera & Art(北原千恵美展)→galerie H(末松歩展)→space2*3(濱口綾乃展)→誠品生活→TOKYO BRIGHT GALLERY(川畑嘉文写真展)→荻野屋弦(昼食)

やはりジャーナリストの目線というものはあるのでしょう、今展のテーマこそジャーナリズムとは少し異なるけれど、ちゃんとそうしたものが通っているように感じたね。しかし、初めは訝っても、死生観を出すとちゃんと墓地に案内してくれるというのは、やはり海外は、生活に宗教がしっかり根付いている所の方が多いんだね、日本みたいな国・民族は、本当に例外なんだな。その日本にしたって、霊園なんていう死してなお分譲住宅みたいな所に住まわされるのは、都市部だけなんだろうしね、地方は今でも海っぷち崖っぷちっていう所も珍しくないみたいで、うっかりすると墓参に一日掛かりなんてこともありそうだから、そりゃ親類縁者一同集めて、墓所で宴会もするわな。墓参と慰労会込みって訳だ。そんで、ここはギャラリーの立地ももうアートって感じで、今日日こんな雑居ビル、体感出来ないどころか、お目にもなかなかかかれないよ。両隣もお向かいもどんどん再開発されちゃってるけど、神田はギリギリまで、旧いオフィス街が残って欲しいね、利用者は不便かも知れないけどさ。
末松さんのは、作品からはちょっと掴み切れなかったけど、移ろい消えるものの方が信じられるという感覚は分からなくもない、日本人的な感性だね。固着させることに固執すると、無理が生じることはあるからね、総てを否定する訳ではないけれども。
お蕎麦も美味しかったし、ああいうスタイルもアリでしょ、もうあの釜飯は、駅弁の域を軽く超えちゃってるしね。

TOKYO BRIGHT GALLERYのページ
川畑義文さんのページ(人により、閲覧注意です)
荻野屋弦のページ

芸術祭り

2023年05月21日 14時31分21秒 | ぶらり、城内
2023.5.13の回顧録

メビウスゲームス→AMMON TOKYO(唯夏個展)→SAN AI GALLERY + contemporaryart(DELVI個展)→MARGIN(山田七菜子個展)→無人島プロダクション(日本国憲法展)

ご本人は心配されていたけど、完璧なステートメント。正にそこにある通り、作家のこれまでと今のありったけを曝け出して、その熱量を見てもらおうっていう展示だったのかな、藻掻いているように見えるのも成長過程だと。まあ何しろ、まだ学生さんだしね。とは言え、時に見える強かさは、表現者に必要なものを備えていると思わされた気も。余計なことを言うと、ギャラリーストーカーのように思われないよう、結構繕ったのよ、以前の反省も踏まえてね。だって、作家さんもギャラリーの方も、キレイで可愛くて、聡明でセクシーなんだもの。センシティブな表現も厭わない作家さんではあるけれども、それとこれとは別。
対してあっちは、正直ちょっと戸惑いがあったね。私のように、そのテーマに魅かれてきたのか、出品作家に魅かれたのか、或いは単なるレジャーかダベリに来たのか。まあ、相応に人が来るギャラリーなんて、得てしてそんな傾向はあるけど。改めて日本国憲法の条文に目を通す機会と思うだけでも意味があるのかな。あとは来場者が、それをちゃんと内面化できるかだよね。
山田さんの作品も、なかなかに難しく、アクの強いもので。見ている景色の中にアレが見えるのか、アレを見ているのか、或いは意識下のものを風景に投影しているのか、もしかして自画像でさえあったりするのか。
おしりかじり虫などとはまた違った感じで、あの双子を見ていると、どうしても映画のワンシーンが思い浮かぶ……と思っていたら、コワイという自覚もあったのね。でも、ニャーニャはカワイイ、表情ないのに。

山田七菜子さんのページ

異生物二態

2023年05月07日 02時53分32秒 | ぶらり、城内
2023.4.29の回顧録

神田書学院(書作展)→萬響→すごろくや→KOMIYAMA TOKYO G(ウィル=スウィーニー個展)→KATSUMI YAMATO GALLERY(西村沙由里展)→PASSAGE by ALL REVIEWS→桂庵(昼食)

同じ異生物を描くにしても、東西で随分と趣が異なるもんだと。西村さんのは、ドラゴンと言いつつ、ニュアンスはキメラに近いかな、まあどちらにしろ、鵺みたいなものであるのは一緒なんだけど。銅版画という表現手法とモチーフのマッチ感は完璧なので、凄く好む人の多いであろう作品群なんだけど、もしかすると、本当に描きたいのは、動物の肉体美や躍動美で、一番描きたいパーツを組み合わせた造形が、結果としてキメラになってるのかも知れないとも思えるので、ちゃんと向き合って、リアルな動物を描いてみてもいいのでは、とも。
対してウィル=スウィーニー作品を一口で評すなら“気色悪い”、良い意味でも悪い意味でも。20世紀末のメインカルチャーの外から生まれていることを考えればおかしくはないんだけど、人を選ぶ作品群ではあるよね。それにしても向こうの人は、嫌な気分になりそうな触感を表現するのが巧みだね、実は規則的な模様ではあるんだけどね。そしてあの造形は、やっぱり杉浦茂に通ずるものがあると思うんだよなぁ。
日本屈指の古書店街に、博物館級の古書が並ぶ空間がなかったのが、寧ろ今まで不思議だった感じだよね。改めてそこに臨んだ各古書店さんには敬意を表しますよ。流石に格の違いを感じちゃうけどね。
そしてあの娯楽空間。改めて見ると、コンパクトサイズで纏まっている割に、中のパーツが凝っているのが多くて、半ばコレクターアイテムになっている感があるのは解るよね。

萬響のページ
すごろくやのページ

Simplicity and Infinity

2022年10月23日 14時17分23秒 | ぶらり、城内
2022.10.15の回顧録

Curry & Cafe SAMA(昼食)→3331 Arts Chiyoda(平田哲朗個展)

いや、解明してんじゃん、数学的なアプローチからだけど。まあそれはともかくとして、また勝手に解釈してみる。
言った通り"最もシンプルな立体の組み合わせで、無限に拡大していく何か"を追い求めたように見えた。その結果として行き着いたのが、梱包用プラテープを小さく丸めたものだったと。他のものは、そこに行き着くまでのテストタイプだったんじゃないかな。一見では、その方が造形として美しいものもあるけれど、閉じては駄目で、整った造形体のまま拡大出来なきゃいけない訳ね。リングをビニール紐で括った、巨大なハルキゲニアみたいな造形も、個人的には好きだけど、やはり拡大の余地は無くなるし、造形的な美しさはないよね。本当は、プラテープのリング同士を繋ぐのに使っているピンでさえ、使わないのが理想だったんじゃないのかな。そうして行き着く先は、宇宙でも細胞レベルでも、総てはシンプル且つ美しいという証明を、アートからアプローチを試みたのではないか、という素人考え。
久し振りのスープカレーは美味しかったね。やっぱり、野菜を美味しく食べるのに、スープカレーは向いてる。

Curry & Cafe SAMAのページ