中二な中年の備忘録

備忘録なので大した内容はありません。
たまにちょっと多めに語る時があります。
競馬の話題の時はさらに饒舌になります。

対岸も高ボリュームではある

2024年05月17日 22時40分20秒 | ちょっと、遠出
2024.5.3の回顧録

横須賀市自然・人文博物館(横須賀の職人道具)→平和中央公園→cake屋popo(買物)

こっちもリベンジ完了、結局1日強くらいか。やっぱり自然史の充実度の方が高くて、現地に所縁の研究者のテーマである発光生物の展示は、もっと前面に出していいオリジナリティの高さだね。ただ展示内容、特にキャプションの居丈高さ、教えてやってる感に、累年を感じずにはいられないね。市レベルだと、この辺に手を入れるのも難しいのか。東京湾挟んでこれだけ展示に近似性があるから、共催とか交換展示とかやっても面白そうなんだけど、それも大変かな、千葉県さんがまず手を差し伸べないと。それにしても、改めてドアップで見ても、スズメバチってヤツは悪役面だね。
あれだけ戦争遺跡を残していることは立派だし、モニュメントも面白いものだけど、どうしても「非核宣言都市」とか「平和宣言都市」みたいな文言が並ぶと違和感が拭えなくなってるんだよね、抑止力として軍備止む無し、の空気が強くなりつつある昨今では。体よく米軍基地が臨めるから、あそこで平和コンサートとかやって、基地に向かって反戦歌歌ってもらうくらいのことやったら、一目置くけどね。
デパ地下系の高級スイーツとホームメイド洋菓子の絶妙なバランスと言うか、良い意味での素朴感があるのが、寧ろいい個性になってるね。お値段もそれに見合った感じで、町の洋菓子屋さんとしても、絶妙な立ち位置と言えるかも。

横須賀市自然・人文博物館のページ
平和中央公園のページ

お菓子の楽園でふと考える

2023年12月23日 07時41分20秒 | ちょっと、遠出
2023.12.16の回顧録

蛸屋おかしパーク(お茶・買物)→駅東公園→本格手打つけ汁うどん藤ヱ門(昼食)→CREPE ARIGATOU(おやつ)

お茶の視点から見ると、紅茶はチンチンの熱湯、煎茶はそれより温くて、茶道で飲む玉露ともなると、さらに温い上にお点前の過程でなお温くなるでしょ。紅茶はすぐに口に付けられないのに加え、ポットの分量があるから、付け合わせのお菓子も、長く楽しめる方が良い。対して日本茶は、特に茶道の場では、お茶そのものにはすぐに口をつけられるし、すぐに飲み切るものだから、お菓子はお点前の間に口にして、すぐ食べ切るくらいで良い。
その性格を踏まえてアプローチをしないと、ただ和菓子の素材を洋菓子に転用したり、或いはその逆でも、しっくりこなかったりするのかな~なんて思ったりして。それはともかく、あれだと殆ど、ただの工場直売所だね。工場見学を謳うなら、もっとスペースを確保した方が。とか言いつつ、お菓子は買わずに、系列のパン屋の品だけ買ったんですが。コンビニより安くてクリームたっぷりのシュークリームは、マジで一押し。
外食業界に喧嘩売りそうだけど、メニューそのままの料理が供されるお店、初めてかも知んない。饂飩は小麦の風味も残してコシがあり、肉タップリのつけ汁も嬉しかったんだけど、一番ビックリだったのは、鯰かな。天麩羅だからかもだけど、白身なのに肉厚濃厚で、捌き方で蒲焼に出来るんなら、これは鰻の代用最右翼でしょ。土用の丑の日なんて、起源はキャッチコピーなんだし、「宇都宮のなまずうどん」でいいんでしょ、「う」が二つ入ってるし。
「賞味期限3分、テイクアウト不可」とか「アルコール濃厚、ドライバーはテイクアウトのみ」とか、結構挑戦的なメニューが、ただのクレープ屋じゃなくて心躍るよね。いや、コピーやフィリング頼りじゃなくしっかり美味しくて、あの場所あの営業時間で長年続いている裏付けはあるなと。

本格手打つけ汁うどん藤ヱ門のページ

なんにもな……くない!

2023年12月08日 00時15分54秒 | ちょっと、遠出
2023.11.23の回顧録

吉利庵(朝食)→軽便鉄道二宮駅跡→徳富蘇峰記念館→根府川駅(震災慰霊碑)→豆相人車鉄道根府川駅跡→釈迦堂→根府川関所跡→2.26事件資料館湯河原光風荘→ちぼりスイーツファクトリー

二つ前が城下町小田原、一つ前は漁港町早川、一つ先が海町真鶴で二つ先が温泉街湯河原、それで何もない駅に立ち寄れってのが無理筋かも知れないけど、いや何もなくないんだこれが。特に釈迦堂の静謐さはヤバイの一言。逸話も含めて、そりゃ霊験あらたかだろうと。あそこまで下りたら海辺に出て、ちょっと無理して食事できるトコまで行ってもいいだろうしね。
人車の根府川駅跡からは眺めもなかなかで、こんなトコを人が押す車両が通っていた歴史に思いを馳せながら景色を楽しむのもいいんだけど、唯一邪魔なのが、日本技術の粋たる新幹線の超音波と震動。新幹線、過密ダイヤじゃね?乗ってる分には全然気にならないんだろうけど、体感しちゃうと、某静岡県知事ならずとも、地脈を乱すって思っちゃうよね。
そして駅そのものも重要な地なのよ。特番見た人は知ってるかもだけど、日本鉄道史上屈指の自然災害の被災地なんだよね。ささやかな慰霊碑はあるけど、謂れもないのは惜し過ぎるでしょ。今回カメラが入ったのを機にリアルミュージアムにっていう動きがあるらしいのは遅過ぎるものの素晴らしい傾向で、駅舎でも隣接の郵便局でも農協でも、リアルタイム映像を流すモニターでもいいから、何かしら置いたらいい。それだけで全然違う。まあそこまで考えなくても、ホームから見る太平洋の雄大なパノラマは充分楽しめるものだし、適度に本数ありながらあのローカル感は、ライト鉄にピッタリでしょ。ホント、何にもないことない。
改めて見ても、近代における知の巨人の一人であり、その著書蔵書が一堂にあることだけで充分価値が高いよね。とは言え、経てきた時局や活動期間を考えれば、そりゃ変節もするわな。主人公にして、人脈から歴史を追うっていう豪華キャストの大河とか、ないっすかね。ぶっちゃけ主人公と言いつつ、メインがナレーションていうのでも面白いかも。それならツダケンさんとかべーさんとか、声優界から抜擢されてもいいしね。
専門の目で見れば色んな側面があるんだろうけど、難は逃れたものの、もう関わりたくないって感じで憔悴しきった岡田首相の写真を見ると、シビリアンコントロールに止めを刺した事件であったのは間違いない感じだね。軍が軍人を制したっていう茶番のような展開を見るまでもなく。
もっと立派な施設かと思ったら、意外とこじんまり。でもそこで生まれるお菓子は宝石のような輝きを持っているから、規模ではないなと。残念ながら、創業者の信念ほど、お手軽なものではないけどね、ご時勢もあって。

徳富蘇峰記念館のページ
2.26事件資料館湯河原光風荘のページ
ちぼりスイーツファクトリーのページ

根府川駅列車転落事故を扱った番組「9.1特番 関東大震災から100年 あす巨大地震がきたら」のページ

温泉街の矜持

2023年11月25日 08時34分08秒 | ちょっと、遠出
2023.11.10の回顧録

富士屋ホテルホテルミュージアム→渡邊ベーカリー(買物)→小田原馬車鉄道・電気鉄道湯本駅跡→箱根電燈発電所跡→吉池旅館山月園→デリandカフェみつき(一服)→小田原馬車鉄道・電気鉄道落合橋跡→箱根湯本ほたる公園→箱根町立郷土資料館(関東大震災と箱根)→箱根sagamiya(一服)→だるま料理店(昼食)→一〇八抹茶茶廊・吉匠(買物)

街道脇の一夜湯治の地として公式に認められて以来、かっきり保養地としてやっていくことに振り切ってきた地なんだね。逆にそこまでいけば潔いし、復興振興について、国や自治体の支援を待たずに、まず自前でやっていくことで、それを体現しているからね。外国人観光客多くて、ここもオーバーツーリズムは問題視されているだろうけど、それも自前で何とかしていくんだろうな。台風で線路流された登山鉄道が、驚くべきスピードで全線復旧したのも、そういう意気を受けてのものはあるんだろうし、これは他の保養地観光地も、参考にすべき所大なのではと。
直前に帝国ホテルに行ってることもあって、保養地のホテルと都市型ホテルとは、一括りで語れないのがよく理解できた。ただ、日光金谷ホテルは正真正銘完全な兄弟ホテルのなので、そっちは合わせて見てみたいと思った。
古民家付きの旅館なんて、ちょっと名のある宿だと珍しくもないので余り期待してなかったけど、あそこまでの規模があるとまた話が変わって、庭園散策だけで充分楽しめるし、宿泊者なら尚更散策して欲しいね。窓の外にあの借景があるのは、ホント贅沢だ。ただ、早川須雲川が目鼻なんだから、BGMは自然のままの水音がいいかな。彌之助デカいこと言ってるけど、言うほど情緒は持ち合わせていなかったようで。

箱根町立郷土資料館のページ
吉池旅館のページ

勲章まで必要ですか?

2023年11月12日 08時27分26秒 | ちょっと、遠出
2023.10.27の回顧録

鎌倉朝食研究所(朝食)→THE GOOD GOODIES(一服)→御谷(古都保存法発祥の地)→鎌倉市川喜多映画記念館→AMAZAKE STAND(一服)→KAMAKURA利々庵(買物)→鎌倉歴史文化交流館→CIAO'S(昼食)→鎌倉J's(おかわり)・プリンセスきのこ(さらにおかわり)→浪花家(一服)→パティスリーMIWA(買物)→江ノ電大町停留所跡

朝の鎌倉の山辺の空気は、飛びっきりだぜ。
それはともかくとして、やはり“観光地”鎌倉の原点は、あそこに尽きると思うんだよ。世界遺産登録が本当に正解なのか、自治体先走るんじゃなくて、熟考して議論した方がいい。それで行き着く先は、無駄に目立つ看板付けた結果の、今より遥かに酷いオーバーツーリズムか、適正な観光のために新規出店も来訪客数も交通も制限して、観光収入を激減させるかの、地獄の二択しかないように思うんだけどね。もし、オーバーツーリズムを抑えながら、観光収入も維持する秘策があって、且つそれを達成出来たのなら、それはもう世界に誇るモデルケースだから、まず京都市に教えてあげて。あと、メディアに紹介された小町通りのお店で行列作ってるだけのそこのお前、お前がオーバーツーリズムを形成してるんだから、自覚するように。
まず、折角漸く鎌倉の郷土館と言える施設が出来たのだから、最初にそこに行くように。規模が大きくないので情報量は多くはないけど、建物が二つであることを活かして、片方で鎌倉の歴史の概要を、もう片方でテーマを絞ってディープに突っ込むと工夫はされてる。現地踏破してこその街だから、丁度良い規模感かも知れないね。何より、鎌倉という街の特色がちゃんと理解されての建築自体が見物で、これは前の家主施主に感謝でしょ。
“鎌倉の映画館”にもなってるんだね。そして望むべくは、庭園全体を回れる日に来たかったね。それにしても、是枝監督は、ドキュメンタリーを通過したことで、神の視点と差配を持つに至ったのかも知れないね。登場人物に過干渉しないストーリーは、人によって好き嫌いが激しそうだし、特に日本人やアメリカでは好まれないタイプだけど、“芸術としての映画”には大事な要素だと思うので、軸足を日本から離してでも頑張って欲しいね。寧ろ、「コスパ」「タイパ」で喧しい今時の風潮は、監督の好まない所っぽいしね。
寿司屋の手触りで握られるおにぎりは、柔握りで、すぐに具材の味に届く工夫も見事なんだけど、何より塩加減が、個人的にドンピシャ!朝食としては確かに少々お高いし、余程歩き慣れてる地元民くらいしか踏み込まないような厳しい立地だけど、クオリティそのものは、行列店になってもいいと思えるレベル。素晴らしい朝。
それから、鎌倉でも有名なレベルのコーヒースタンドで一服するとか、ホント朝から至福でしかないよね。そんな心持ちで「良い一日を!」なんて声掛けされた日にゃ、ドラえもんみたいに地に足付かない状態になるでしょ。
そもそも製法に違いがあって、自分が苦手に感じていたのは、酒粕から作るタイプだったのかも。こちらのは、ホントに自然で優しい微かな甘さで、これなら量もイケて、飲む点滴になってくれそう。
あそこの変わり中華饅は、大手メーカーが参考にしても良さそうな逸品が多くて、個人商店としては立派。流石の観光地相場と、食べ歩こうと思うと調理時間が必要になるのは、ちょっと難点だけどね。

鎌倉歴史文化交流館のページ
鎌倉市川喜多映画記念館のページ
THE GOOD GOODIESのページ
AMAZAKE STANDのページ

これっきりにしない

2023年05月14日 12時12分51秒 | ちょっと、遠出
2023.5.3の回顧録

本陣(朝食)→横須賀駅→ヴェルニー公園(ティボディエ邸、ヴェルニー記念館)→横須賀腕時計博物館→うどん工房さぬき(昼食)→横須賀市自然・人文博物館(牧野富太郎が見つめた植物)

面白い風景だよね。自分の利活用を目的に軍が引いた駅と、あくまで実利に拘る民鉄が引いた駅とで景色が違って。観光だけなら、開かれた昔から、省線由来のJRでいいんだけど、食べて、買物もしてってことになると、京急の方が圧倒的に便利。地元民の活動の中心も京急。しかも、何故か空爆を免れていて、古い町並みが良く残っている。この辺りの面白さなんだ。
まあ流石は市立博物館ならではの情報量で、他と合わせて見るのは余りに無理筋でした。リベンジ決定です。とは言え、人文部門は教科書的で、殊に地元の人達にとっては、無理に行く所ではないのかも。それでも、それ以外の人なら、観光の予習復習のために訪れていい。自然部門はついでじゃ無理だ。1日がかりでいく。
そんな時間がかかった理由の一つには、牧野博士の展示が面白かったこともあるんだよね。やっぱり、一芸に秀でた人は凄いよ。何か、題材に取った朝ドラの視聴率がイマイチってな話があるようですが、面白くなるのは、学界との軋轢・衝突が始まってからだから、もうちょっと待ったらいいと思うよ。いや、朝ドラ視聴層がそんなもの求めてないってなら、まあ適当にどうぞってな話ですが。
勿論、饂飩もカレーも美味しいし、カレーなんてホントに飲み物なんだけど、ここはそれ以上に、従業員さん方のホスピタリティの高さ、連携の見事さでしょ。だからこそ、行列の有名店でも、場所柄外国人客が多くてもあれだけこなせている訳で、みなさんの立ち居振る舞いを見てるだけで待ち時間を過ごせるし、スパイスとして料理もより美味しくなるよね。
ティボディエ邸はただの観光案内センター、ヴェルニー記念館は中心的な内容から“スチームハンマー記念館”に改称するべき。公園は基本、軍港を遠くから眺めるためのもので、これも昔から変わらない。後はせいぜい、艦これの聖地の一部として訪ねるくらいでしょ。


うどん工房さぬきのページ
横須賀市自然・人文博物館のページ
ヴェルニー公園のページ

見たことない鎌倉

2021年10月14日 01時51分25秒 | ちょっと、遠出
2021.10.1の回顧録

大船軒(朝食)→鎌倉文華館鶴岡ミュージアム(鶴岡八幡宮の名刀展)→日進堂(買物)→米町マフィンズ(買物)

そりゃ見たことないだろうよ、大型台風直撃真っ直中の鎌倉とか。ま、それは置いといて。
受付や監視員を巫女さんがやってたり、宮司さんが解説に当たってたりするのを見て、本当に八幡宮の施設になっちゃったんだなって。所有者だっていうのは知ってはいたんだけども。ただそうなると、境内にある宝物殿と、隣接する国宝館と、ちゃんと色を違えて展開しなきゃならなくて、これは結構な枷になりそうかなと。個人的には今展のような内容なら来ないし、何せ一番高いし。そうなると好んで訪れるのは、生粋の建物マニアだけになってしまうのでは。
その建物だけど、リノベートの映像を見ると、一度はぶっ壊そうって動いたのも、分からなくはない、一度全部解体して、部材の使用可否を選別して、組み直してるからね。持主としては、その分回収したい気持ちはあるだろうけど、どこまでかな。
改めて訪れると、大町は駅近の住宅街で、そう考えると一等地だねぇ。そんな老舗のパン屋さんの、辛パンが徹底して辛だったのには、ちょっとビックリ。マフィンも手頃で美味しい、あの環境でなかなかの買食い天国なのがスゴイね、台風でなければもっと。

鎌倉文華館鶴岡ミュージアムのページ

トカイナカは悪くない

2021年05月16日 20時30分46秒 | ちょっと、遠出
2021.5.7の回顧録

だんごの美好(一服)→伊勢屋(また一服)→パパピニョル(買物)→駅前商店ひまわり→365アニバーサリー(買物)→フランス製菓(買物)→梅蘭(昼食)

駅からちょっと距離はあるけれど、入店した瞬間に疲れを忘れる、スイーツの王国。簡単に行けるご近所さんが羨ましいね。特に、名物化を狙っているのであろう和光ロールを、ただそのままだけでなく、土台に使って別のスイーツにしているのは面白いね。これは、同じくロールケーキを名物にしようとしている他のお店は、参考にした方がいいね。あと、ここだけでなく、フルーツサンドが充実しているのは何でだろ。既に狙っているのだったらゴメンナサイだけど、そうでないなら、名物にラインナップした方がいいね。高級フルーツサンドは、今ブームみたいだし。
あれだけラインナップが揃えば、ワンコイン以下で買って食べ歩けるのは、特に学生には大いに魅力なのでは。まあそもそも、そんな習慣づいているかも知らんし、団子なんてダサいって思っちゃうかも知れないけど、コンビニ中華饅の値段で2本買えるコスパは、学生には大きいと思うけどね。もっと言って、都内で流行る所があってもいいと思うくらい。
ぽんらじ初回で食べてたヤツと同じものかな、あれだけ良く出来たタヌキのケーキ。あの背の高さを出すには、パフとバタークリームになっちゃうんだろうね。でも、あの造形が出せるだけで、もう勝ちでしょ。
結局、実質都内のオフィス街価格なんだよなぁ。セットにレギュラーサイズの焼き蕎麦が入ってないし。本店のページにラインナップされてなかったのは、何かそんな所に事情があるのかもね。惜し過ぎ。

365アニバーサリーのページ

嗜み?その2

2019年11月16日 23時20分43秒 | ちょっと、遠出
2019.11.4

ポーラ美術館(シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート)

音が特徴的なインスタレーションが、特に気になったね。スーザン=フィリップスのは、やや反則的だとしても、セレスト=ブルシェ=ムジュノにしろ、オリヴァー=ビアにしろ、アンビエントミュージックの原点みたいな作品だったね。横溝静さんのは若干方向性が違うとは言え、音楽をアンビエント使いしているとは言える作品なのでは。他では、古代や中世のアートを、もう一度身体表現に還元しようという試みの、プリンツ・ゴラムのパフォーマンスは目を惹いたね。ともあれ、全般的に、アーティストさんの方からのコンセプトの提示に則ったものであるならば、これは間違いなく画期的な内容だと言えるのでは。
ただ、この凝りに凝りまくった内容は、温泉で脳の皴までふやけて伸び切っちゃっている湯治客にはどうだったのかな。普通にコレクション展示して、ただウンウン肯いて帰るくらいで、丁度良いんじゃないの。トリックみたいな展示でも、何の疑問も抱くことなく観ている人も、少なくなかったようだしね。今展も、やっぱり都内でやった方が、関心度合が高かったと思うよ。まあ何だかんだ言って、私も食事は、目一杯贅沢したんだけどね。


ポーラ美術館のページ

嗜み?

2019年10月26日 07時54分00秒 | ちょっと、遠出
2019.10.14

箱根ガラスの森美術館(ピカソ・シャガールたちのヴェネチアングラス彫刻展、今須智哉ステンドグラス作品展)

その状況ってのは、これのこと。そもそもこの企画展タイトルが曲者で、主役はピカソでもシャガールでもなくて、アートディレクターのエジディオ=コスタンティーニだからね。要するに、この名前を前面に出しても、日本人誰も知らないから、見に来ないでしょっていう、深謀遠慮だよね。現代ガラス造形作家のリヴィオ=セグーゾの作品群とか、ステンドグラス作家の今須智哉さんの個展の方が、個人的には見応えがあったね。
大体、見学エリアにおいて、展示スペース4に対してショップやレストランが6っていうのは、レジャー施設ではあっても、博物館施設ではないでしょ。コレクションの保管スペースはともかく、あの内容であの入場料に足代なら、都内で充分出来るね。リピート率50パーセントが事実なら、私は通わない方の50パーセントだな。
まあ、はっきり言ってしまえば、温泉地に来る上級国民が暇を潰せて、合わせてジャブジャブお金を落としてくれる娯楽施設を、レジャー企業が宛がったってトコじゃないかと。そうは言っても、私も多少の贅沢はしたんだけど。代わりに、東名名物40キロ渋滞にハマって帰ったってことで、チャラにして。
タイミングがタイミングだけに、猛り狂う流れの早川様が、一番の印象だったわ。


今須智哉さんのページ