中二な中年の備忘録

備忘録なので大した内容はありません。
たまにちょっと多めに語る時があります。
競馬の話題の時はさらに饒舌になります。

古書店街は、死なない

2016年02月27日 08時47分23秒 | ぶらり、城内
2016.2.20の回顧録

アートギャラリーコルソ(大正大学表現学部表現文化学科放送・映像表現コース卒業制作展)→小宮山書店(金子國義ポラロイド展)→鶏ポタラーメンTHANK(昼食)

小宮山書店さんは、写真集や図録、版画やシルクスクリーンなどの幾分量産性のあるアートを扱う書店さんなので、こういう企画も普通にある。金子さんは、かの澁澤龍彦と深い縁のある方、と言えば、大体どんな作品が並ぶか、想像がつくでしょ。こういう、生の根源に通ずる如何わしさが、最近のアートには足りないなぁと思う訳。だから、一書店さんがこういうイベントをするって、本当はスゴイことなんだよね。まあここは若干特殊だとしても、たまに書店や図書館を梯子するのは、ホントいい刺激になる。自分がコレクター気質バリバリだっていうのもあるけど、思わぬものにぶつかることがあるから楽しいんだよね。この“概覧”っていう楽しみは、実体のある紙媒体が相手だからこそ可能な訳で、そう考えると、使い古された知識の吹き溜まりと見られがちな古書店街も、充分生存余地がある、ウェブには出来ない芸当だからね。
卒業制作展は、もうちょっと広くて明るい場所があるだろうとか、誰が映像作品のオムニバス一挙上映に付き合うんだとか、言いたいことは色々あるけど、卒論や卒業制作を外部に曝すというスタイルを、ますは圧倒的に評価したい。そもそも卒論もない学校・学部も増えてきている昨今を思えば、寧ろ英断と捉えたい。講義の性格からして、アキバ系サブカルチャーをテーマに据える学生が多いのは止むを得ない所もあるけど、そんな中で角度の違うテーマで迫った学生がいたことも評価したい。“表現”という言葉の守備範囲は限りなく広いんだから、他人の目や先入観に囚われることなく、広い視野を持って自由にアプローチしたらいいと思うよ。その点、参考文献の大半がウェブ媒体だったのは、時代とは言え疑問は拭えないかな。
THANKのトリポターナは、中華麺こそ使ってるけど、もう完全にイタリアン。細いパスタでも、そのまま応用出来そうだね。〆のリゾットも最高で、思った以上にペロッとイケた。これは絶品。刻んだピクルスとかカレーパウダーとか、チョイ足しも色々試したけど、余計なことするくらいなら、やっぱり無理してもパルミジャーノだね。卵黄のみのトッピングはないのかな?

小宮山書店のページ

保存の決定からが、総ての始まり

2016年02月14日 10時04分55秒 | ぶらり、城北
2016.2.13の回顧録

栄町ふれあい公園→中里貝塚→尾久駅前観光PRセンター→昭和町図書館→都電おもいで広場→夕焼け小焼けの記念碑・記念塔→二葉屋(ラーメン)

保存が決まってバンザイ!と思ってしまいがちだけどね。寧ろその後、良好な状態を維持できるかの方が大事で、長期に亘ってそれが出来た時に、ようやく観光資源として活用する道も見えてくるのでね。付け焼刃なのは、一時的に沸いたとしても、消沈するのも早いからね。静態保存の鉄道車両に関しては、廃止時に市内に大量に譲渡されていった横浜市電が、今では状態良好なのが1,2両しかないとか、蒲田駅傍のSLがかなり危ない状態とか、現実問題として悲惨な状況があるからね。特に客車や船舶は、人を収容する余地が大きい分、荒らされることが多いようで、人心の問題ではあるけれど、遺すに当たって考えるべきものは増えちゃうからなぁ。まあ、何でもかんでも鉄道博物館みたいな所に収められて、バカ高い入館料払った上に凄い人混みで疲弊してほんの僅かな時間しか見られないっていうのも、世知辛いけどね。世の鉄っちゃんは、こういう問題には興味は……ないんだろうなぁ。彼等の多くは、鉄道に興味があるんじゃなくて、自分の趣味が多くの人に評価されることに興味があるんだもんね。
尾久駅前にああいう施設が出来ていたのは知らなかったなぁ。ちょっと痛恨。しかも館内が、ちゃんと鉄道に絞った展示になっていたのは評価が高い。今更ではあるけれど、北区にとって鉄道施設は貴重な観光資源だからね。JRともどんどん相互協力して、色々展開していったらいいと思うよ。まあ、不躾な鉄っちゃんに媚び売る必要はないけどね。て言うか、寧ろそういう連中には毅然と対応した方が、評価は上がると思うんで。それにしても、日本製紙物流の引込線が、何にも活かせないままただ廃止になって再開発されちゃうのは惜しいなあ。構内だけでも線路残して、トロッコでも置いて遊び場にしてもいいと思うんだけどな。
“夕焼けチャイム”っていうの、どれくらい定着してるのかな。昔のお寺の鐘と同じような感覚で、私は結構好き。生活の中で役立っている面もあるしね。特に、豊島区との区境に近い自宅近くにいると、曲の違いと時差で時間が分かるのが有難いんだよね。この辺り、隣接区同士で話し合って、曲や時間を変えてみるっていうことは出来ないのかね。

第33回フェブラリーステークス予想

2016年02月13日 23時39分00秒 | 競馬
4頭BOX
 ノンコノユメ‐ホワイトフーガ‐ロワジャルダン‐サージェントバッジ
 予備)ローマンレジェンド、アスカノロマン


人気になると予想されるのは、コパノリッキー、ホッコータルマエ、ノンコノユメ、モーニン辺り、アスカノロマン、ホワイトフーガがその次か。
ただ、ホッコータルマエはドバイとの両睨みなのが気に入らない所。モーニンは1600ギリギリで、これほどの強力メンバーに当たるのが初めてというのが割引。コパノリッキーは、或いはあっさりもあるかも知れないが、やはり近走からは、以前のような強さを求めるのは酷と感じて、消し。
残る強豪のノンコノユメからだが、前残りの傾向の強い東京コースであることを考えれば、後ろから来る馬は同様のレベルが求められ、今回の登録メンバーにはそれに該当する馬はいない、と判断した。
サージェントバッジは出走順位下位なので、予備を置いた。

豊島区≒池袋、ではない

2016年02月13日 22時50分37秒 | ぶらり、城北
2016.2.6の備忘録

新宿区立中村彜アトリエ記念館→車(立ち食いそば)→旅猫百貨店(雑貨)→としまエコミューゼタウン(区庁舎)→天下鳥ます(から揚げ)

最近の池袋周辺の再開発の激しさと、区内の他地区との比較を見るにつけ、そう言いたくなってくるよ。新区庁舎も、何だかありったけ詰め込んだ感じで、外観もそう思ったけど、それこそバベルの塔でも造った気になってるんじゃないかと思えてくるよ。“庁舎まるごとミュージアム”なんて嘯いてるけど、殆どパネル展示しかないから、ちゃんとした展示施設を造るのを渋ってるようにしか思えないよ、庁舎はこんな豪勢なのにね。そりゃ、駅前こんだけガツガツ開発すれば、観光客や買い物客は増えて、区に入って来る税金も増えるのかも知れないけど、問題は、その税金は何処に投入するためのものかってこと。23区で唯一、消滅自治体に指定されて憤慨してたけど、恐らくこういう所を見られたんじゃないのかね。

豊島区が庁舎を一新したことで、我が北区の庁舎が、いよいよ23区でも一番年期の入っている部類ってことになるね。流石に継ぎ接ぎが過ぎて限界は明らかだし、新庁舎の計画も上がってるけど、反面教師を眺めた上で、検討して欲しいのは次の3点。
1)職員のための食堂や、一部業務を代行してくれるコンビニを除き、余計なものは入れない。観光的な要素は必要なし。
2)23区トップクラスの高齢区であることを鑑みて、敢えて超低層庁舎を目指す。全館3階までで収まれば理想的。
3)ワンストップ業務を追求する。これが一番重要。

閑話休題。「中村彜アトリエ記念館」は、とても素敵な施設だった。決して知名度が高い方ではない画家のアトリエがどういう経緯で区立の施設として遺ったのかが、とても子細にされていて好感度が高い。人に恵まれた面が大きいとは言っても、やはり後世に残していこうという強い意思が継承されていないと、開発の名の元に、ガンガン無くなっていっちゃうご時世だからね。まあ、面倒臭いことは置いておいたとしても、“画家のアトリエ”と聞いて最もイメージし易い典型的なものに、直接立ち入れる施設は意外に少ないから、希少度は高いと思うよ。完全に余談だけど、中村彜さんの写真、若干平井堅さんに似てる。

新宿区立中村彜アトリエ記念館のページ

築地場外のブランド力とは

2016年02月06日 08時14分12秒 | ぶらり、城東
2016.1.23の備忘録

リハポート明石(小川幸治さんの陶板画)→東京いちばステーション→ぷらっと築地→築地さのきや(おやつ)→築地よりみち館→宮川食鳥鶏卵(外観のみ)→メゾンエルメスフォーラム(ローラン=グラッソ展)

物凄い人出の場外を歩いていて、“場外のブランド力”を考えざるを得なかった。みんなが声高に掲げる“築地ブランド”というのは、言うまでもなく“場内”の活気と経験によるもので、それが豊洲に移るということは、“築地ブランド”の根幹が移動するということだから、築地と付いていても築地ではないし、遠からず“豊洲ブランド”と看板が変わっていてもおかしくないでしょ。さらに言うと、場外は場内と隣接して生鮮食品が手早く容易に手に入るという地の利が一番のウリで、これも根こそぎ無くなるわけ。中には、仲買人との太いパイプを売り文句にやっていく所もあるだろうけど、場外総てのお店が出来るわけではないし、そういうお店は築地以外にも23区内至る所にあるし、中央区が移転に反対していた時同様に、江東区が都の協力も仰いで、すぐにでもそれを大看板にして掲げるでしょ。要するに、場内移転後に場外がブランドにしようとするものには、尽く正当性が欠けるんだよね。勿論、場内と一緒に育んできた活気と経験はあるけれど、歩いた感触からすると、来場者はそれを求めていないようだし、場外の人達も、それを軸にしていこうという気配は感じられなかったしね。これで、移転後も飲食頼みで、しかもお隣の銀座よりも高くつくようなお値段でやっていくと、最悪平日午後じゃなくてもシャッター商店街になる可能性もあると思ってるよ。場外の人の方が、「いちばステーション」や「よりみち館」をちゃんと見た方がいいんじゃない?
少し計画もあるようだけど、食から離れたものも、考慮していった方がいいんじゃないかな。築地市場は鉄道遺産でもあるんだから、プラットフォームと屋根の部分を残すか復元するかして、嘗ての鉄路に沿って汐留からシャトルバスを出すとか、海運施設も残して水上バスのステーションを新設するとか、外観だけでもいいから、鹿鳴館や築地ホテル館を模した建物作って、劇場や宿泊施設に充てるとか。奥の手は、技術的な問題はあると思うけど、勝鬨橋の開閉を再開することだね。市場の移転と環状二号の開通で、晴海通りの混雑の理由は大きく減少するはずだから、タイムテーブル組んでインフォメーションを周到にすれば、不可能ではないと思うけど。これだけ見所があれば、フードコートくらいあっても不自然ではないしね。
こんな感じで築地で悶々としたもんだから、最後のローラン=グラッソ展が痛快なことったら。ある種のフェイクドキュメンタリーで、ものによってはパロディかと思うような作品もあるけど、基礎となっているものが比較的高尚だから、極端に浮ついた感じにならなかったのが、より面白くなった要因かな。個人的には、こういう悪ふざけみたいなアート、メチャ好き。

ローラン=グラッソのページ