中二な中年の備忘録

備忘録なので大した内容はありません。
たまにちょっと多めに語る時があります。
競馬の話題の時はさらに饒舌になります。

2019年05月25日 02時32分50秒 | ぶらり、城東
2019.5.11の回顧録

両国回向院(第8回鳥居清長忌展覧会・行誡と弁栄展)→GALLERY MoMo Ryogoku(藤森昭子展)→浪花家本店(おやつ)→横綱バーガー(買物)

鳥居清長については、まあ案の定と言うか、語るほど観られてないから。たった2日の開催だもん、そりゃごった返すのは当然で、そんな環境を作って、「見せてやるから見ろ!」って言う方が、どうかしてる。
行誡と弁栄にしても、文人僧の側面をもっとアピールすればいいのに、それは経典かと思うような、固有名詞と専門用語の漢字ビッシリの、ルビもないテキストに回して、展示品には、仏像に向き合うような気持ちで鑑賞しろと言う、それに大所高所を感じるのね。
そもそも、浄土宗の影があんなにチラつくのがどうか。回向院はその名称の通り、衆生生類遍く回向するのが目的で、だから“諸本山”なので、そう考えると、寺院にカテゴライズするのもどうかと思うのね。今みたいな形になったのは、どうやら廃仏毀釈の煽りを食った影響みたいだけど、その再興に尽力した先の行誡も弁栄も、浄土宗に留まらない見識を持っていたんだから、やはりそこを、存分にアピールすべきだったと思うの。入場無料にも拘らず、鳥居清長から人が流れて来ないのは、そんな“説教臭くてつまらなそう”なスメルが駄々漏れていたせいでは。
両国なんでついでに言うと、解説板にもあるように、今の大相撲は、勧進相撲の流れにあるもので、つまりは金集めのためのものな訳。その意味で、相撲協会の体制は非常にルーツに則っていると言える訳だけど、逆に言えば、神事ではない訳。そして、国が定めていないから、国技でもない訳。女性を土俵に入れない大義名分は、ハッキリ言って無いどころか、興行的には損を出しているのでは。
そんな女性、それもモダンな女性をモチーフにして、非常に現代的な風景を描き出しているのが藤森さん。単にガジェットが現代的というだけじゃなくて、反射するものや二重写しみたいな構図を用いて、現代社会の女性の多面性、もしかすると、自ら多面性を保たなければ暮らしていけない強迫観念の中に身を置かざるを得ない女性の現代性を描いているようにも見えて。これは女性じゃなきゃ描けないモチーフかもなって。

コメントを投稿