乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

低炭水化物食

2010年08月08日 | 病気・症状
酷暑のなか、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

ただ今の室温31度。いや~、涼しいわ(-^□^-)。
冷え性の私は、先日までの室温35度でへろへろしていましたが、きょうのように涼しくなると、俄然、食欲が出ちゃいます。
もう、そーめん食べるのは飽きますた(`⌒´) 焼き肉食べたぁい b^-゜)

「低炭水化物ダイエット」が、はやった時期がありましたね。脂肪分をたっぷり食べてもいい、というのが魅力的なダイエット法。だって、おいしいもんは、高脂肪の食品が多いですから。

でも、脳みそが利用できるエネルギーは、糖質だけ。適度に糖質も摂らないと、頭の回転が落ちるんじゃないかと、このダイエット法に私は大きな疑問を持っています。

もっとも、持病により、早急に体重を落とさなくてはならない人もいます。高脂肪食品の大好きな人に、脂質を急激に制限するのは難しいです。食習慣を変更するのは、難しいですね。

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【低炭水化物食に男性の2型糖尿病リスクを高める可能性】 2010. 6. 29

70回米国糖尿病学会 2010年6月25日~6月29日 Orlando, U.S.A.

 動物性タンパク質と脂質が多い低炭水化物食は、男性の場合、2型糖尿病のリスクを高める可能性があるという報告があった。4万人余を20年以上にわたって追跡した研究によって明らかになった。米ハーバード大学公衆衛生大学院のLawrence De Koning氏(写真)らが、6月25日から29日まで米オーランドで開催されている第70回米国糖尿病学会学術集会(ADA 2010)で発表した。

 この研究は、男性医療従事者の疫学研究(Health Professionals Follow-up Study)の一環として取り組まれたもので、数種類の低炭水化物食と2型糖尿病の発症リスクとの関連性を明らかにすることを目的としている。

 2型糖尿病や循環器疾患あるいは癌を患っていない男性(4万1212人)を対象とし、1986年から20年以上にわたって追跡した。

 4年ごとに、食事に関するアンケートを実施し、3種類の低炭水化物食のスコアを算出した。具体的には、(1)低炭水化物・高総タンパク質/脂質スコア、(2)低炭水化物・高動物性タンパク質/脂質スコア、(3)低炭水化物・高植物性タンパク質/脂質スコアの3種類。それぞれのスコアは、タンパク質と脂質の十分位(摂取量増加にそって1から10まで)と、炭水化物の逆十分位(摂取量増加にそって10から1まで)を合計して計算した。各スコアの最大値は30であった。Cox比例ハザードモデルを使って、スコア五分位のそれぞれについて2型糖尿病の発症リスクを判断した。

 追跡期間中、糖尿病は2761人に確認された。年齢、喫煙歴、身体活動レベル、BMI、コーヒー摂取量、アルコール摂取量、糖尿病の家族歴、総エネルギーで調整後、各スコアごとに2型糖尿病リスクのハザード比(五分位分析の最上位 対 最下位)を求めたところ、
高総タンパク質/脂質スコアのハザード比は1.32(95%信頼区間;1.16-1.50、p<0.0001)、 となった。
動物性タンパク質と脂質で調整後は、高総タンパク質/脂質スコアは2型糖尿病と有意に関連していなかった。

 赤身肉と加工肉で調整後は、高動物性タンパク質/脂質スコアと2型糖尿病リスクの関連性は減衰(ハザード比1.19、95%信頼区間;1.02-1.39、p=0.01)した。その一方で、鶏肉(ハザード比1.40、95%信頼区間;1.22-1.61、p<0.0001)または魚(ハザード比1.42、95%信頼区間;1.24-1.63、p<0.0001)で調整後は、変化は観察されなかった。一方、乳製品で調整後の関連性はやや強まっていた(ハザード比1.49、95%信頼区間;1.30-1.72、p<0.0001)。  これらの結果から演者らは、「動物性タンパク質と脂質が多い低炭水化物食、特に大量の赤身肉や加工肉が含まれている食事は、2型糖尿病リスクを増加させる可能性がある」とし、一方で「植物性タンパク質と脂質が多い低炭水化物食は、2型糖尿病リスクの変化に関連していない」と結論付けた。
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20年間にわたる4万人の男性の追跡調査です。調査人数が多いだけに、信憑性も高そう。
気になったのは、

>動物性タンパク質と脂質が多い低炭水化物食、特に大量の赤身肉や加工肉が含まれている食事は、2型糖尿病リスクを増加させる可能性がある

日本人の感覚だと、赤身肉と加工肉って、成分的に随分と異なるような気がするのですが。。。
日本の加工肉は、赤身肉の割合はあまり多くないものが主流。米国は違うのかな?って思っちゃいました。

日本人の場合、米国人ほど脂質を摂取していません。日本人の糖尿病を考える際、アルコール摂取に注意が必要です。欧米人と同量のアルコールを摂取すると、日本人の方が糖尿病を発症しやすい。

昼間っから、ワインやビールを飲む習慣の国もあります。日本人がそういう国で暮らすと、糖尿病になりやすい。日本人は人種的に、西洋人に比べて糖尿病になりやすい体質があるといいます。

炭水化物の摂取は血糖値を上げる要因ですが、動物性タンパク質と脂質が多い低炭水化物食が、糖尿病のリスクをあげる可能性があるっていうのは、興味深いです。日本人でも、あてはまるのか、、、やはり興味深いです。

日本人の平均寿命が最高更新しましたね。女性86歳、男性79歳。
日本の医療技術が大きく貢献していることは外せませんが、現在、75歳以上の人たちは、戦時中の食糧難の体験者でもあります。成長期にろくな栄養を摂れなかった世代といえるでしょう。

最近の若者は、栄養豊富な状況で育っており、背丈も昔より伸び、体格も良いですね。彼らが高齢者となった時、果たして日本人の寿命は更に伸びるのでしょうか。それとも…?


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なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)