乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

ラパチニブの副作用

2008年07月23日 | 病気・症状
ハーセプチンでの治療歴のある私は、次の薬がないと何かと不安です。日本では未承認の薬ラパチニブ、早く国内での臨床試験の結果が出ることを切に願います。

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「ラパチニブの心臓への副作用は少ない」  2008. 7. 17

 乳癌の新規治療薬として販売承認が待たれている分子標的薬ラパチニブ(海外での商品名「Tykerb」)は、心臓への負担が少ないことが確認された。これは、米Mayo Clinicの研究によるもので、2008年6月号のMayo Clinic Proceedings誌に掲載された。

 この研究は、ラパチニブを用いた臨床試験のうち患者の心機能を評価していた44の試験から、心機能低下例を調べたもの。2001年1月から2006年9月までに、ラパチニブの単独投与もしくは他の抗癌剤との併用投与を受けた3689人が対象だ。心臓への副作用は、グレード3もしくは4の左室拡張機能障害、もしくは無症状でも左室駆出率(LVEF)の20%以上の低下を指標とした。

 その結果、心臓への副作用が確認された患者は60人(1.6%)であった。そのうち、前治療としてアントラサイクリン系抗癌剤を受けた患者は12人(2.2%)、トラスツズマブ(商品名「ハーセプチン」)の投与を受けた患者は14人(1.7%)、どちらも受けていない患者は34人(1.5%)であった。

 また、心機能の低下が見つかった患者のうち53人(83%)は、副作用による自覚症状を持っておらず、LVEFのみの低下であった。また、LVEFの減少が重篤な例は少なく、ラパチニブの投与を継続するか中断するかにかかわらず、ほとんどの患者(88%)は可逆的な変化で、LVEFは後に回復していた。心疾患による死亡もなかった。これらの結果から研究者らは、「ラパチニブの心毒性は低い」と結論づけている。
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ハーセプチンで治療中、私は時々動悸があり、たまに息苦しくなったことがありました。主治医にそれを伝えましたが、治療開始前に心エコーを1回取ったきり、特に心臓の検査はしなかったです。多少の動悸ぐらいじゃ大丈夫ってことでしょうかね(^^;)。

ラパチニブを3689人に9か月間投与で、心疾患による死亡者なし、、、この報告を見る限り、心毒性は低いように見えます。

抗がん剤によっては、薬としての効果を否定され、そして再度肯定されたり、また、ある特定の人だけ効くことが後から確認されたり、世に出てから紆余曲折を辿る薬もありますね。

ラパチニブもトラスツズマブも新薬ですから、副作用にどんなことが起きるか? は、5年、10年、15年…と、長期間に渡り調査しないと実際はわからない気がします。
ですから、自分の使った薬が後々どのような経路をたどるかは、知っておく必要があると思います。

そういえば、「ハーセプチンは心毒性があるので、同じく心毒性のあるアントラサイクリン系抗癌剤と同時に投薬をしないことになっています」と主治医に説明を受けましたっけ。
んが、海外の論文でこの2剤を同時に使った臨床試験報告を読んだことがあります。国によって治療の考え方が違うんだなあと思ったものです。


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なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Bu^che de Noe:l” can be read in Japanese only:-)


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