乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

癌と食習慣

2010年11月28日 | 食と栄養
乳がん患者の皆様、癌と診断されて以来、食生活を変えましたか?

私は少し変えました。
癌になるまでは、栄養学的に大変整った食事を作っておりました。外食なんて、滅多にしません。仕事で疲れて帰っても、いちいち1汁3菜作りまくり。ジャンクフィードは大好き、特に甘いもんとお酒には目がないけど、正しい食生活第一です、適度に食べるに留めて我慢の日々ですた。

で、乳がんになりますた。

もー、やってらんねー。

主治医には、私がいかに栄養学的にすぐれた食事をし続け、どしゃぶりの雨の中でも毎日散歩をかかさなかったことなど、とーとーと語りました。「なのに、なんで私が癌になったんだ?!」と、ぶちまけちゃったぐらいです。

「そんなに頑張って癌になったんなら、んじゃ、不健康な生活をしたらどよ?」と、さわやか笑顔で主治医。

これだっ! 私に足りなかったモノは!

----------

【5つの良好な生活習慣が大腸癌を予防する】 BMJ誌より

 西洋型の生活習慣が普及したために日本でも大腸癌が増えたのではないかといわれている。デンマーク対癌協会のHelene Kirkegaard氏らは前向きコホート研究を行い、シンプルで一般的なライフスタイル指針、すなわち、非喫煙、適度な運動、適量の飲酒、大きすぎない腹囲、健康的な食事内容という5要因を満たした生活と大腸癌罹患の関係を調べた。得られたデータは、集団全体がこれら指針に沿った生活をすれば、大腸癌罹患が23%減ることを示唆した。論文は、BMJ誌2010年11月6日号に掲載された。

 著者らはデンマークの中年男女を対象に、好ましい生活習慣が実践できていたかどうかと大腸癌リスクの関係を調べ、さらに、好ましくない生活習慣に起因する大腸癌がどの程度存在するのかを推定しようと考えた。

 93~97年にDiet, Cancer and Health Cohort Studyに参加したCopenhagenとAarhusに住む5万5487人を分析対象とした。ベースラインで50~64歳、癌の既往がない男女で、生活習慣や健康状態、社会的な要因などに関する情報や、過去12カ月の各種食品の摂取頻度に関する情報が収集されていた人々だ。

 ライフスタイル指針は、大腸癌危険因子に関する知見と、健康を維持するために役立つとして国際的に推奨されている好ましい生活習慣を組み合わせて著者らが作成した。ベースラインで以下の項目を満たしているかどうかを尋ねて、1項目ごとにYesなら1ポイントを加算した。

 (1)非喫煙者である。
 (2)1日に30分以上運動する、または体をある程度動かす職業に就いている(郵便配達など)、あるいは身体活動量の多い職業に就いている(林業など)。
 (3)飲酒量が女性で7ドリンク/週、男性では14ドリンク/週以下。
 (4)腹囲が女性で88cm未満、男性では102cm未満。
 (5)健康によい食事をとっている(以下の4項目の全てが満たされていれば1ポイントとした。野菜と果物を合わせて600g/日以上摂取、赤身肉と加工肉は500g/週以下、食物繊維は摂取熱量1MJ(239kcal)当たり3g以上、エネルギー摂取の総量に占める脂肪由来エネルギーの割合(=脂肪エネルギー比率)が30%以下)。

 スコアの合計が0は「最も不健康」、5は「最も健康」と判断した。

 全員をメラノーマ以外の何らかの癌の診断を受けるまで、または、死亡、転居、もしくは06年4月27日の試験終了まで追跡した。

 主要アウトカム評価指標は、ライフスタイル指針の実践度と大腸癌リスクの関係とし、Cox回帰モデルを用いて分析した。交絡因子候補として、癌家族歴(1親等の親族)、学歴(7年以下、8~10年、10年超)、非ステロイド性抗炎症薬の使用、女性のホルモン補充療法歴などで調整した。

5万5487人中3万5512人(64%)は非喫煙者だった。3万2737人(59%)が、指針が示す限度内の飲酒習慣を持っていた。4万5499人(82%)が、指針が示すレベルの運動を行っており、4万2170人(76%)の腹囲が指針の範囲内で、1110人(2%)の食事内容が指針に沿ったものだった。

 生活習慣スコアが0または1は4570人(8%)、スコア2は1万4173人(26%)、スコア3が2万2428人(40%)、スコア4が1万3806人(25%)、スコア5は510人(1%)だった。

 中央値9.9年の追跡で678人(1.22%)が大腸癌と診断されていた。420人(0.76%)が結腸癌、258人(0.46%)が直腸癌だった。

 交絡因子候補で調整して罹患率比を求めたところ、ベースラインの生活習慣スコアが1ポイント上昇するごとに大腸癌リスクは11%下がることが示された。罹患率比は0.89(95%信頼区間0.82-0.96)。同様に結腸癌の罹患率比は0.88(0.80-0.98)、直腸癌の罹患率比は0.89(0.78-1.02)となった。

 スコア1ポイントの人口寄与割合を推定したところ、13%(4-22%)になった。これは、対象となった人々のベースラインの生活習慣スコアが1ポイント高ければ大腸癌罹患者は13%少なかったことを意味する。

 さらに、集団全員がスコア5つであれば、大腸癌症例の23%(9-37%)は発症を回避できたと推定された。

 結腸癌で同様に推定すると、ベースラインで対象者のスコアが1ポイント高ければ10%(1-18%)の大腸癌が回避でき、全員がスコア5であれば14%(3-25%)の罹患が避けられたと考えられた。

 直腸癌についてはそれぞれ9%(-2から19%)と13%(-2から27%)で、結果は有意にならなかった。

 良好な生活習慣は心血管疾患を予防すると考えられている。今回の結果は、広く知られている健康維持のための良好な生活習慣を実践すれば、大腸癌リスクも減らせることを示唆した。シンプルなライフスタイル指針は周知が容易で公衆衛生的な効果が期待しやすいと著者らは考えている。

 原題は「Association of adherence to lifestyle recommendations and risk of colorectal cancer: a prospective Danish cohort study」、全文は、BMJ誌のWebサイトで閲覧できる。
----------

大腸がんは食事と関係が深いんじゃないの?といわれる癌の一つです。北欧の国は気候柄、野菜や果物などの生鮮食料品が品薄です。が、デンマークは大陸続きの国なので、流通システムが整っています。北欧の中では比較的、生鮮食料品は豊富に売られています。

でもね、北欧は消費税が2割近く取られます。野菜や果物の値段は、日本人が見ると高っ!って感じでしょう。家庭菜園をやっても、トマトやきゅうりなど、ゴロゴロできそうにない環境です。

先日、デンマーク人の一般家庭の昼食をTVで観たら、、、小さな鳥を一羽、丸々ローストし、フライドポテトとクレソンを添えたお皿をドンと食卓へ出していました。家族みんなで食べるのかと思いきや、、、これで一人分ですた。
え?これだけ?? スープは?サラダは?そしてパンとかご飯はつかないの??と思ってしまいました。

日本人の私から見ると、汁もサラダもそして主食もつかない献立って、すごーく寂しい感じがしちゃいます。この映像に映った家庭は、「肉食」って言葉がピッタリな気がします(^^;)。
寒冷地に住む人は、体温を保つためにはたんぱく質を多めに摂取すると体が温まりやすいです。同様、アルコールも一時的には温まりますね。
一方、肉食の人とか動物とかは、大腸がんや腎臓疾患が多いという報告もあります。


何でもほどほどに食べるぐらいでいいかなと思う人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。