乳がんの公開講座に参加すると、必ず出る質問に食生活に関するものがあります。「何をどれだけ食べれば病気に有効か」は、患者のみならず、一般の人にとっても大きな関心事ですよね。
私も栄養相談をしていた時は、ほとんどの人が「何を食べたらよいか」に多くの時間を費やしました。その延長で健康食品に関する質問、といった流れになることが多かったです。
回答する際、「特定の食品を勧めない」、「食品はバランス良く」なるよう指導するのが王道でした。食事の聞き取り調査をすると、同じ地域でも人により、食事の内容はかなり差があります。みんな同じスーパーで食材を買っていたとしても、選ぶ食材や調理法は様々です。
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【乳癌患者のビタミンD 欠乏は、不良転帰の予測因子】 2009. 8. 19
ビタミンDの欠乏は、乳癌の遠隔転移や死亡リスクの予測因子になるようだ。カナダ・マウントシナイ病院のPamela J. Goodwin 氏らの研究結果が、Journal of Clinical Oncology誌8月10日号(2009,27,3757-3763)に掲載された。
研究の対象は、1989年から1996年に早期の乳癌と診断された平均50.4 歳の512人で、平均11.6 年の追跡調査を行っている。ビタミンD(25-ヒドロキシビタミンD)濃度は、保存血液を使用して測定された。
対象者の血中ビタミンD濃度は平均 58.1nmol/Lで、37.5%の患者で欠乏(50nmol/L未満)しており、38.5%の患者が不十分(50~72nmol/L)、 24.0%の患者が十分(72nmol/L超)なレベルだった。追跡期間中に、116人の女性が遠隔転移を経験し、106人の女性が死亡した。
ビタミンDが欠乏していた女性は、十分なレベルに達していた女性と比較して、遠位転移のリスクが 94%、死亡リスクが73%高かった。この傾向は交絡因子で調整しても変わらなかったが、多変量解析では同71 %、64%高いという結果になった。
血中ビタミンDレベルと乳癌の発症リスクとの関連についてはこれまでにも報告されているが、今回の結果で、血中ビタミンDレベルが予後にも影響することが示された。
ビタミンDは、皮膚が紫外線に当たることで体内で合成できる栄養素。食品では、サケやウナギのような脂肪の多い魚、キノコ類に多く含まれる。
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> ビタミンDは、皮膚が紫外線に当たることで体内で合成できる栄養素。食品では、サケやウナギのような脂肪の多い魚、キノコ類に多く含まれる。
学校で栄養学を学んだ際も、教授は上記と同じことを言いました。
日本は、緯度的に太陽光線がよく当たる地域が多いため、ちょっと日光浴をすることでもビタミンDが合成されやすい。和食にキノコ類、魚類を使うことも多い。日本では、ビタミンDの欠乏症になる人は少ない。しかし、年中曇っているような気候の国では、欠乏症が見られることがある。
と、学んだのですが、、、
この研究を行ったカナダの病院、気候や食習慣が不明なので、日本人と比較は出来ません。
んが、、、最近の日本人で、特に女性で美白にこだわる人がいますよね。日光浴なんてとんでもないと、一日中室内にとじこもっていると、当然、ビタミンDは体内合成されません。
もう一つ気になるのが、キノコ類や魚類は昔のように食べられているかです。ファーストフードにこれらの食品はほとんど入っていません。
、、、と書くと、この食品ばっかり食べだす人もいます。しかし、栄養素には「過剰症」もあります。栄養素を錠剤で摂るとなると、かなり濃縮されていますし、体内で合成された栄養成分と全く同じというわけでもありません。
というわけで、私は「適量」に留めて食べています。
んじゃ、自分の適量を知らなくちゃねと思う人、<ここをクリックよろしくね~ >
参考
食事摂取基準を設定した栄養素と策定した指標
第6次改定日本人の栄養所要量について
This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)
私も栄養相談をしていた時は、ほとんどの人が「何を食べたらよいか」に多くの時間を費やしました。その延長で健康食品に関する質問、といった流れになることが多かったです。
回答する際、「特定の食品を勧めない」、「食品はバランス良く」なるよう指導するのが王道でした。食事の聞き取り調査をすると、同じ地域でも人により、食事の内容はかなり差があります。みんな同じスーパーで食材を買っていたとしても、選ぶ食材や調理法は様々です。
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【乳癌患者のビタミンD 欠乏は、不良転帰の予測因子】 2009. 8. 19
ビタミンDの欠乏は、乳癌の遠隔転移や死亡リスクの予測因子になるようだ。カナダ・マウントシナイ病院のPamela J. Goodwin 氏らの研究結果が、Journal of Clinical Oncology誌8月10日号(2009,27,3757-3763)に掲載された。
研究の対象は、1989年から1996年に早期の乳癌と診断された平均50.4 歳の512人で、平均11.6 年の追跡調査を行っている。ビタミンD(25-ヒドロキシビタミンD)濃度は、保存血液を使用して測定された。
対象者の血中ビタミンD濃度は平均 58.1nmol/Lで、37.5%の患者で欠乏(50nmol/L未満)しており、38.5%の患者が不十分(50~72nmol/L)、 24.0%の患者が十分(72nmol/L超)なレベルだった。追跡期間中に、116人の女性が遠隔転移を経験し、106人の女性が死亡した。
ビタミンDが欠乏していた女性は、十分なレベルに達していた女性と比較して、遠位転移のリスクが 94%、死亡リスクが73%高かった。この傾向は交絡因子で調整しても変わらなかったが、多変量解析では同71 %、64%高いという結果になった。
血中ビタミンDレベルと乳癌の発症リスクとの関連についてはこれまでにも報告されているが、今回の結果で、血中ビタミンDレベルが予後にも影響することが示された。
ビタミンDは、皮膚が紫外線に当たることで体内で合成できる栄養素。食品では、サケやウナギのような脂肪の多い魚、キノコ類に多く含まれる。
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> ビタミンDは、皮膚が紫外線に当たることで体内で合成できる栄養素。食品では、サケやウナギのような脂肪の多い魚、キノコ類に多く含まれる。
学校で栄養学を学んだ際も、教授は上記と同じことを言いました。
日本は、緯度的に太陽光線がよく当たる地域が多いため、ちょっと日光浴をすることでもビタミンDが合成されやすい。和食にキノコ類、魚類を使うことも多い。日本では、ビタミンDの欠乏症になる人は少ない。しかし、年中曇っているような気候の国では、欠乏症が見られることがある。
と、学んだのですが、、、
この研究を行ったカナダの病院、気候や食習慣が不明なので、日本人と比較は出来ません。
んが、、、最近の日本人で、特に女性で美白にこだわる人がいますよね。日光浴なんてとんでもないと、一日中室内にとじこもっていると、当然、ビタミンDは体内合成されません。
もう一つ気になるのが、キノコ類や魚類は昔のように食べられているかです。ファーストフードにこれらの食品はほとんど入っていません。
、、、と書くと、この食品ばっかり食べだす人もいます。しかし、栄養素には「過剰症」もあります。栄養素を錠剤で摂るとなると、かなり濃縮されていますし、体内で合成された栄養成分と全く同じというわけでもありません。
というわけで、私は「適量」に留めて食べています。
んじゃ、自分の適量を知らなくちゃねと思う人、<ここをクリックよろしくね~ >
参考
食事摂取基準を設定した栄養素と策定した指標
第6次改定日本人の栄養所要量について
This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)