Alohilani

何てことナイ毎日のつぶやき。
取るに足らない日常のアレコレ。

宝探し。

2016-09-02 23:39:25 | Weblog
図書館で借りた児童文学で、またも私好みの本に出会いました。
宇佐美 敬子著「影なし山のりん」。
オススメの本の棚に、表紙が見えるようにおいてあって、イラストがどこか上橋菜穂子作品を思わせるものだったというだけの予備知識ゼロで手に取りました。
パラパラと捲って見ると、昔の日本を舞台にした物語で、昔話風かな~ という印象。
気楽に読めそうなボリュームだったので、借りたのでした。
児童文学は、気負わず借りれる感じがしてイイなぁ。(´ω`)
サキヒナがいてくれると、児童文学のコーナーをうろうろしやすいのがありがたいです。(別に単独でフラフラしていても咎められたりしないけど)

問題の本はと言いますと、まるっとキレイに収まってるところが気持ちイイ本でした。(重要)
2章に分かれていて、前半は主人公のりんが自分の暮らす山を救うために、3つの宝を探す話。
そして後半は、前半の宝探しの評判を聞き付けた他の山の住人の依頼で、そちらの山の宝を探す話。
それぞれの山に伝わる言い伝えや歌をヒントに、タイムリミットが切られた切羽詰まった状況での宝探しです。
更に、山やそこに暮らす人々以外に、りんの謎解きに力を貸してくれる者達が救われる点が、冒険譚にほっこりと温かい要素を加えてくれているような読後感がありました。

りんがまたイイコでさ、素直に真っ直ぐ逞しく育っていてさ、それでいて観察眼が鋭く、心豊かで温かい子なんだわ。
おばちゃん泣けてくるぜ。りんの母の気持ちで。

これはサキタにも面白かろうと思いましたが、文章が昔話風というか…、テレビアニメで昔話のナレーションに違和感はなくても、文字にされちゃうと何て読むのかワカラナイだろうな… というところがありまして。
3~4年生以上なら、違和感なく読めるんじゃなかろうか。
サキタがもうちょっと大きくなったら、しれっと勧めてみようと思います。(主人公が男の子の話の方が好みみたいなんでな)

大人がさっくり読むには、ちょうどイイ具合のボリュームかと思いますよ♪
第22回小川未明文学賞大賞受賞作品です。

次はもう、狙っている本があるからそれに取り掛かる!
図書館って楽しいなぁ!
無理せず2週間で1冊程度にしておくのがポイントだね。