小さな美術館’s blog

埼玉県日高市清流にある油彩画と切り絵のギャラリー「小さな美術館」の日常を記録してみました。

思い出は1,000円なり

2022-01-23 11:13:39 | 日記

不用品買い取りのチラシが入ったので突如、決意する。
小さな美術館の断捨離。

サイドボードに入ったままの一眼レフペンタックスSP。思い起こせば学生時代一夏のバイト50,000円で手に入れたもの(友人はニコンの一眼レフを使っていたっけ)。それから津軽三味線(娘がお稽古事をするなら誰もやってないことがいいと夫が言い出した)。結婚のお祝いにいただいた真っ白な直径50センチのサンゴの置物。スポーツをやっていた娘のために買った京セラビデオカメラSAMURAIに当時出たばかりのソニーサイバーショット。いずれも高かった。ついでにサンスイのステレオに石膏像(デッサン用。もうデッサンはいいわと思って)。ほとんど使うことのなかったスポットライト。中国語で描かれた三国志の本(これは挿絵というかイラストがしっかりとしたタッチで描かれていてなかなか良かった)。それからマイケルジャクソンや懐かしのポップスCD(こんなん、聞いていたのだろうか)とか。思い出すと腹がたつのでもうこれ以上書かないけどいくら不用品といっても愛用してきたものばかり。石膏なんか真っ白になるまで拭いた。サンゴも押入れの天袋から苦労して出したし、ステレオの後ろ側は配線が埃だらけだったのを綺麗にした。危険な思いもして天井のスポットも外した(夫が)。1日がかりで。

そしてテーブルに並べ、リストまで作って業者の到着を待ったのよね。

結果。
ステレオは引き取れない。無理にというなら処分の手数料が発生する。石膏は需要がなくてスポットは廃棄することになるからこれまた手数料が発生。きっとマニアで欲しい人がいるのではと思った一眼レフペンタックスも……(この後あまりのことで言葉がない…)ひっくるめて1,000円。1,000円!!!!
別に大層な金額を期待した訳でもないけど思い出のお値段が1,000円……

そんなら売るのはやめたと言い出せなかった私たちを残して業者のワンボックス軽は数十年分の思い出を積んで去っていったのでありました。
1000円札をテーブルに残して。

 

 

 

コメント
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