猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ラスト・シャンハイ

2020-05-23 23:01:51 | 日記
2012年の中国・香港合作映画「ラスト・シャンハイ」。

貧しい家庭に生まれ育った青年チェン・ダーチー(ホアン・シャオミン)は、愛する
女性イエ・ジーチウ(ジョイス・フォン)と別れ、一旗揚げるために上海へやってく
る。持ち前の頭の良さや度胸を上海マフィアの権力者であるホン・ショウティン
(サモ・ハン・キンポー)と夫人(ユアン・リー)に気に入られ、ダーチーは次第に裏
社会で頭角を現す。時は流れ、日本軍が中国侵攻をうかがっていた1937年、ダー
チー(チョウ・ユンファ)は現在は有名京劇女優となっていたジーチウ(ユアン・チ
ュアン)と再会するが、お互いに別の人と結婚していた。そしてダーチーはジーチ
ウに近づき、抗日地下組織の一員であるジーチウの夫から地下組織のリストを手に
入れるよう命じられる。

チョウ・ユンファ主演のアクション犯罪映画。でもラブストーリーの要素もあり、
おもしろかった。ダーチーとジーチウは愛し合っていたが、ダーチーは大きなこと
をやってみたいと上海に、ジーチウは京劇女優を目指して北京へ行き、離れ離れに
なった。その後再会するが、ダーチーがもう違う世界の人間になってしまったこと
を痛感したジーチウは、彼の元を去ってしまう。更に時は流れ2人はまたも再会す
るが、ダーチーは裏社会のトップにのぼりつめており、ジーチウは京劇のスターと
なっていた。そしてそれぞれ別の相手と結婚していた。
ダーチーとジーチウが2度目に再会するシーンがいい。もうお互い全く別の世界の
人間になっており、言葉を交わすこともなかったが、感慨深い思いを抱く。だがジ
ーチウの夫は何かを感じたようだった。その夫は学者だが、実は抗日地下組織のメ
ンバーであり、ダーチーはジーチウを日本軍から守ろうとする。しかしかといって
ダーチーはジーチウに未練がある訳ではなく、妻を心から愛していた。ジーチウに
対する思い、妻に対する思いがどちらも一途なのだ。
白いスーツを着て銃を撃つチョウ・ユンファがかっこいい。白い長い服(何と言う
のか知らないが、当時の中国の衣装)もよく似合っていた。物語は現在と過去を行
き来しながら進行していく。登場人物が多すぎて少しわかりにくい面もあったが、
おもしろく観られた。当時の上海の雰囲気がよく感じられて良かった。舞台となっ
ている時代が「上海の伯爵夫人」と同じ頃なので、あの映画を思い出した。街の様
子がよく似ている。ダーチーの部下も忠実でかっこよかったし、日本軍の将校役の
倉田保昭も印象に残った。アクション、ラブストーリー、人間ドラマの要素が絡み
合っていて見応えのある映画だった。


ノエル in 洗濯カゴ。


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2 コメント

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Unknown (鳥天)
2020-05-24 08:33:39
久しぶりのニャンズ登場、春が来て暖かくなったから悪戯も増えるかな(*´艸`)
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Unknown (杏子)
2020-05-24 15:02:17
>鳥天さん
コメントありがとうございます。ベルはおばあさんなので寝ていることが多いですが、
ノエルは1年中悪戯してます!ほんとにやんちゃで困っています(^ω^;)
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