猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

サスペクト-薄氷の狂気-

2020-09-09 22:32:18 | 日記
2018年のカナダ映画「サスペクト-薄氷の狂気-」。

ある日、若い女性の遺体が見つかり、捜査官マーシャル(ヘンリー・カヴィル)
らは手がかりから犯人と思われる男サイモン(ブレンダン・フレッチャー)を逮
捕する。彼の尋問を担当するのは、プロファイラーのレイチェル(アレクサン
ドラ・ダダリオ)。数々の事件の痕跡は見つかったが、サイモンには知的障害
があるのか、子供のような振る舞いばかりを見せ、捜査は一向に進まない。そ
んな中、更なる事件が発生する。

サイコ・サスペンス映画。若い女性が何人も監禁され殺されるという事件が起
きる。容疑者として逮捕された男サイモンは、自宅の地下室に女性たちを監禁
しており、助かった女性の証言によると別々の部屋にいた女性たちはそれぞれ
顔を合わせていなかった。プロファイラーのレイチェルがサイモンの尋問に当
たるが、サイモンには知的障害があるのか、子供のような受け答えで何を言っ
ているのかわからない。レイチェルや刑事のマーシャルはサイモンを「知的障
害、もしくは統合失調症、もしくは多重人格、もしくは振りをしているだけ」
と推測する。
割とおもしろかったのだが、ちょっとわかりにくかった。監禁殺人事件と並行
して、クーパー(ベン・キングズレー)という元判事と少女が組んだ美人局の事
件が描かれるのだが、それがどういう関係なのか初めはわからなかった。クー
パーは美少女と組んで少女買春をしようとする男たちを罠にかけて、何と去勢
を施すということをしていた。元判事と少女の関係もわからなかったが、結局
クーパーたちの事件とサイモンの事件は全く関係はなく、あるきっかけでマー
シャルとクーパーは知り合うのだった。
マーシャルの私生活も同時に描かれる。彼は妻と別居(離婚?)しており、思春
期の娘に対しても愛情表現が下手だ。でもマーシャルの家庭のエピソードはい
らなかったのではないかと思う。レイチェルも夫の不倫に悩んでいることとか、
刑事たちのプライベートが無駄に描かれているので余計にややこしくなってし
まった感じがする。それにサイモンの事件も実際は悲惨な事件であるのに、あ
まり直接的に見せていないので悲惨さが伝わって来ない。
サイモンが逮捕されてからも事件が続いているのは何故なのか?彼には共犯者
がいるのか?そしてサイモンは知的障害、統合失調症、多重人格なのか、ある
いは振りをしているだけなのか?それらは終盤までわからないので興味深くは
あった。サイモンの取り調べ室の様子を撮影した映像をマーシャルが見ていて、
ある重要なことに気づいて飛び出していくシーンはおもしろかった。私も「そ
うだったのか!」と思った。犯人役のブレンダン・フレッチャーは熱演だし、
どこかをもう少し変えたらよくできたサイコ・サスペンスになっただろうと思
うと惜しい。


今日はノエルの3歳の誕生日です。早いなあ、もう3歳。でもやんちゃはちっ
とも直りませんこれからも元気でね









ノエル「ねーねー」。ベル、スルー。

コメント (4)
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