ういーくえんど・なちゅらりすと

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いるはずのない赤とんぼを求めて

2012-10-11 15:25:36 | トンボ
この旅を思い立ったのはかなり前からだった。
ただ、ここで実行することになったのは相当唐突だった。

晩秋の北海道。
早朝、深夜の飛行機を目一杯利用し、車中泊。
かなりの強行スケジュールだった。

目的は?
いるはずのないアカトンボ。
飛来トンボ狙いだった。
今年は全国どこでも飛来トンボの話を聞かない。
だから冷静に考えればほぼ可能性はなかったのだが、それはやってみないとわからない。
そう意気込んで向かったのだが・・・

空港から2時間半、レンタカーを飛ばしてたどり着いた岬。
具体的なポイントを知っていたわけではない。
ただ、過去に発表された記録と地形をもとに考えて一番確率が高そうだとふんだ場所だった。
さっそく翅がうっすらオレンジ色に染まったアカトンボが目に入った。
おお、これはもしや!!!

・・・脚が黒い。違う。
タイリクアカネだ。
関東では見られないトンボだから悪い獲物ではないが、飛来種ではない。
それでもひたすら信じて見つかる個体を写していく。
脚が黒い、黒い、くろい・・・
脚に明らかなオレンジ色の筋が入るアカトンボを探しているのだ。

やがて小ぶりで顔の白っぽい個体が目に入った。
おお、これはもしや!!!

・・・尾部付属器が反り返っている。違う。
マユタテアカネ。
自宅から自転車で5分の場所で見られる・・・
それでも小さい個体も写しまくる。
反り返る、反り返る、そりかえる・・・
顔が白くて反り返らない奴を探しているのだ。

中間サイズで翅が無色のトンボが目に入った。
おお、これはもしや!!!

・・・胸の模様が違う。
アキアカネか。
あまりに一般的。
それでも見つかる個体をすべて写していく。
アキ、アキ、あき・・・
ちょっと小形な奴を探しているのだ。

夕方まで歩き回った。ただひたすら、アカトンボを追いかけて・・・
ま、飛来種狙いなどそうそう当たるものではない。
自分を慰めつつも、鮮やかな夕日が目に眩しかった。


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