吉祥天女（きちじょうてんにょ）

ふとテレビを見ていたら、薬師寺の山田法胤管長が出演していた。
4月に開かれる「吉祥天女」展についてのインタビューだった。
御存じの方も多いと思うが
「天女」は福徳豊穣の守護神で除災招福を祈る仏様だとか。
この仏様は光明皇后を写したものともいわれ、
ふくよかな中にも何か意思の力や眼力も感じることができる。
光明皇后は藤原不比等の娘で聖武天皇の妃。

よく目にする絵画は
麻布に描かれた独立画像としては日本最古の彩色画だという。

光明皇后は奈良興福寺に、施薬院と悲田院を設置、病人や難民救済にあたったという。
また、法華寺の本尊、十一面観音立像は光明皇后をモデルとしたものと言われている。
確かに太い眉、目、唇などから強い意志を感じるという方もいる。

大昔に薬師寺で高田好胤さんの話を聞いたことがある。
まさに、熱弁をふるってお寺のこと、仏様のことをわかりやすく、
ある意味では熱狂的に語っていたのを思い出す。
説得力や訴えかける力は相当なものだと高校生ながら思ったものだ。
テレビの番組を見て50年以上前のことをふと思い出した。