朝寝のカプ

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そのため朝は食事の後
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人間と同じか

かつて仙台に市電が走っていた

2015-03-08 07:07:09 | 日記
今から39年前まで仙台には市電が走っていた。
私は受験の浪人生活をこの仙台で送っていたこともあり、
市電に乗った経験もある。

懐かしさともに市民の足をどうすればいいのか日ごろから関心を持っている。
仙台市内には今、市バス、宮城交通のバスを中心に、
地下鉄の南北線が走っている。これに12月には、地下鉄東西線が加わり、
都市交通の流れが変わりそうだ。
そんな中で、市電の果たしたものは何か、考えてみたい。
車社会の進展の中で、市電は昭和51年廃止の憂き目にあった。
車が市電の軌道の中に入ることが許され、
市電の定時運行の確保のむずかしさや
所要時間のかかり過ぎというマイナス要因が増え、
軌道上の走行が難しい事態になってしまった。

確かにマイカーブームもあり、個人が自由に行動するには、マイカーが便利だ。
しかし、バス、電車、地下鉄などは大量輸送ができ、
軌道上では、定時運行もできるのだ。

仙台市内の今のバスのラッシュやそれに拍車をかけるマイカー通勤などは、
定時運行のさまたげになっているのかもしれない。
道路面積に対する車の占有面積、わかりにくいかもしれないが、
10の面積の道路に対し2の面積の車が移動しても残りが8となる。
しかし、その時間の経過も考えた時、
恒常的に2の面積が、専有されていると、常に8の余裕しかないという状態が生まれ、
社会的には縮小再生産的に物事が進行することになる。

マイカー社会の持つ意味は
その意味で結構重いことになる。
市電の存在を消しさったマイカーの存在。
そのことを考えるのが交通政策かもしれない。
その意味で地下空間の利用で大量輸送が出来る地下鉄の意味は大きい。
ただし、建設費とランニングコストが利用人口より上回ることがあっては、
採算はとれないという算数的なことになってしまう。

利用人員の予測と将来的な需要予測の正確な推定が極めて大きい。
沿線の人口配置など社会政策とも密接に関係する。
市電という路面電車の仙台での廃止をきっかけに、
交通状況の全体把握も含め、社会的に
どんな乗り物や移動形態がふさわしいか一度じっくり考えてみるべきだ。
仙台市電保存館はそんなことを考えるきっかけになると思う。
コメント
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