仙台市東口の町内会連合会など3団体が、宮城県副知事に県美術館を宮城野区の仙台医療センター跡地に建設するように要請書を手渡した。これまでは移転反対の動きがマスコミに取り上げられることが多く、移転賛成派の動きはマスコミには取り上げられることは少なかった。どうやら、賛成反対の動きがさらに活発化しそうだ。
現在の県美術館は青葉山の近く、広瀬川を望む自然環境の素晴らしいところに建設されている。自然背景としては申し分ないものだが、宮城野区で進められている医療センター跡地の利用問題から美術館と老朽化した県民会館を抱き合わせ建物を建てようとの動きになってきた。どこの誰が発案したのか不明だが、行政的には集客と建物の効率的な運用が頭にあったようだ。
移転反対派は建物の立地する自然背景を重視、建設コストも考え補修程度で十分とする。一方の移転賛成派は東口の賑わい創出などを訴える。この時代建設コストも大きな要素、自然景観という費用に換算できない部分をどうするか、美術と人の多く集まる会館との整合性をとれるかどうか。さらに議論が続く。新たに移転反対の団体も設立されるようだ。年末までには結論をという県の考え方もあり、事態の進展は早いかもしれない。