ASCO（患者向け）ピックアップ記事

開催中のASCO年次総会のトピック（患者向けASCOページより）

神経芽細胞腫の低用量化学療法は高い生存率を達成
ステージ3、4の神経芽細胞腫の小児において低用量化学療法の有効性を調べる第3相試験で、低用量投与の小児の生存率は標準投与量と同等の90%以上を達成した。低用量化学療法によって、心臓や腎臓への副作用が軽減される可能性がある。
乳児および小児らはクールも期間も短く（治療10日対18日を84日対168日間）、通常用いられる4つの化学療法剤で調べた。標準的に用いられるシスプラチンは聴力障害などの長期副作用がでやすいのでカルボプラチンで代用するように努めた。（Tips参考記事）3年後、標準投与量の患者と同等の96%が生存していた。
参考：クリニカルサイエンスー乳癌メトロノーム化学療法、
低用量デキサメタゾン、Tips記事

その他の記事＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

結腸直腸癌患者は術後の化学療法によって肝臓への再発が減少

肝臓癌に経口の新薬ソラフェニブ（ネクサバール）が生存期間を44%延長

トラスツヅマブ（ハーセプチン）治療を受けた初期乳癌患者の薬剤に起因する心不全は5年後も増加しない

前立腺癌の治療は専門医によって決まる

進行乳癌は白人と黒人では大きなギャップがある

小児癌克服者には長期のフォローアップケアが必要

神経芽細胞腫の低用量化学療法は高い生存率を達成

予防的放射線治療が肺癌の脳転移を減少させる

亜麻仁が前立腺癌の進行を遅らせる

セツキシマブ（アービタックス）+化学療法が頭頸部癌患者の延命に寄与222人の転移頭頸部癌患者の初回治療ににセツキシマブを投与した群は、化学療法のみの群7ヶ月に対して、10ヶ月生存した。これは大規模臨床試験の中で最も長い。
亜ヒ酸(Trisenox)によって稀な白血病患者の生存を延長

甲状腺癌に新薬axitinib（VEGFを標的とする抗血管新生剤）が有望

朝鮮人参が倦怠感を緩和

新薬ダサチニブがCLLの初回治療に有効

サメ軟骨ネオバスタット肺癌患者で延命ならず