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エリスロポエチン再警告、貧血製剤による白血病発症リスク増加

2008-01-06 | FDA安全性情報
FDAは貧血製剤のリスクについての新データを入手
腫瘍増殖と死亡に関する前のデータを裏付ける
赤血球生成促進製剤(ESA製剤)についての2つの新たな試験のデータによると、化学療法による貧血に対してESA製剤を投与された進行した乳癌、子宮頸癌の患者は、投与しない患者に比べて死亡までの期間が短縮し、腫瘍の増殖が早まった。(略)
これら2つの試験は、前回2007年11月FDAがラベル改正をした後の新データである。全8つの試験で、患者はヘモグロビン値12g/dL以上を目標にESA製剤を投与されていたが、ほとんどの患者はその目標値に及んでいなかった。(略)
FDAは再度対応を検討する。(FDAニュース1月3日日本語
参考:2007年6月ESA製剤に関する声明pdf

    

貧血薬が白血病リスクを上げる
骨髄線維症の患者への赤血球生成促進製剤(ESA製剤)の投与は白血病発症リスクを増加させるかもしれない。このことはESA製剤の安全性への懸念を高めるであろう。
メイヨークリニックの研究者らが1976年~2006年までに原発性骨髄線維症であった311人の患者を調べ、急性白血病を発症した一部の患者らにおいてその誘発の要因を究明したところ、エリスロポエチン他のESA製剤が関与していることがわかった。これはレトロスペクティブ研究であるが、リスクが明らかにされるまで注意を促す必要がある、と米国血液学会で報告した。2006/12


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