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肺癌にアロマターゼ阻害剤

2006-01-10 | 肺癌
肺癌にエストロゲンが関与していることが数年前から報告されていることから、Howard Hughs Medical Instituteではさらに詳しく生体外実験とマウスの実験を実施し、乳癌に使用されるアロマターゼ阻害剤(アナストロゾール)が肺癌に有効であるかも知れないことを発見した。
アロマターゼは男性ホルモンのテストステロンを女性ホルモンに変換する酵素である。53の非小細胞肺癌のサンプルで、女性の肺癌の88%、男性の肺癌の86%が高レベルのアロマターゼを含んでいた。研究者らはアナストロゾールに浸した腫瘍細胞は増殖が遅れることを確認、ヒト肺癌を移植したマウスの実験を行った結果、アナストロゾールを21日間投与したマウスの腫瘍の成長スピードは90%遅くなった。
2005年12月15日Howard Hughs Medical Institute原文
Tips :エストロゲン受容体、肺癌に関連


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