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アバスチン併用大腸癌化学療法第3相結果、期待には及ばず

2007-05-06 | 大腸癌
未治療の転移大腸癌患者においてベバシズマブ(アバスチン)標準治療であるオキサリプラチンベースの化学療法への併用が無進行生存期間を延長したとの国際第3相臨床試験の結果が2007年1月Gastrointestinal Cancers Symposiumでスローンケタリング記念がんセンターのSaltz医師によって報告された。1401人の患者のうち、第一選択でオキサリプラチン+ベバシズマブを受けた患者の無進行生存期間は9.4ヶ月、化学療法単独では8ヶ月だった。これまでの試験からもっと大きな改善の結果が期待されていた。「オキサリプラチンベース化学療法+ベバシズマブは事実上、米国では転移大腸癌にもっとも広く用いられているが、今回の試験は初めてこの治療法を調べた公式な結果である。」Saltz医師は述べる。「このデータは今後も標準的治療として支持するものであるが、ベバシズマブ治療は一歩前進ではあるが、ほんのわずかな一歩である。」スローンケタリング原文記事2007年4月

参考記事:既治療の転移大腸癌患者におけるFOLFOX4+ベバシズマブ 癌の医療Webセミナー記事PubMed論文抄録


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