Cafe Bridge 粉闘記

bridgetの日記の続編です。
カフェオープンからの日々のできごとや思ったことをつれづれなるままに。。。

さらにシャベルとポリタンク またはすみれはすみれ

2018-03-18 | 日記
ここ2日の間に、ちょうど西日本のポリタンクとシャベルの場面を見ました。
西日本のポリタンクとシャベルってなんのことかと言いますと、3月16日(金)の記事「赤い〇〇〇〇〇、青い〇〇〇〇〇」で検証したことです。西日本のポリタンクは青が優勢、西日本では東日本でスコップというもののことをシャベルと言う。

2月23日に読売テレビで放映された「天災を育てた女房 世界が認めた数学者と妻の愛」を録画していて、たまたま昨日の夜見ていました。天才数学者、岡潔が京都の帝大生時代の場面ですから、西日本。
「なぁ、シャベル持って来て。シャベル」指さした方向に、のちに妻となるみちが、「シャベル」をとりに行きます。

さぁ、シャベルを受け取って掘り始めました。

掘っています。まさに、東日本でいうところの「スコップ」を使っています。


あ、シャベル!と思って、思わず写真に撮りましたが、その場面の論理が面白かったのでちょっとご紹介。でも難しすぎてどうしてそうなるのかはまだわかりません。
場面は、みちの友人が借金取りに金返せと脅されていて、お金はあるけれどそれがどこにあるかわからない。遺産は先代のおじいちゃんがここに遺産を隠したって遺言しているんです。

「地蔵の前に立ち、井戸に向かって歩数を数えながら歩け。それと同じ分だけ井戸と直角右に進んでそこに杭を打て。」
「お地蔵さんってどこなん?」「それが私が嫁いだ時にはもうあらへんかったんや。」「えぇっ。」
「今度は地蔵からお稲荷さんまで歩き、同じ歩数だけ直角左に歩いて、そこに2つ目の杭を打て。遺産は2つの杭の真ん中に埋まっている。」
先ほどの写真は、見事、岡潔が先代のおじいちゃんが埋めた千両箱の位置を割り出して掘っている場面です。どうやってわかったのかと問うみちに対する答えが以下でした。

ないけど、あるもんて考える。(実際にはないが、あると仮定する)
ないけど、あると考えたお地蔵さんから井戸とお稲荷さんまでの歩数を計って、杭の位置を決めてしまうんや。井戸を-1として、同じ歩数だけ直角右に行った地点に杭、それをK1とする。お稲荷さんを+1として同じ歩数だけ直角左に行った地点をK2として計算する。この計算でたとえお地蔵さんの位置がどこでも千両箱の埋められた場所を割り出せる。

K1=-1+i+iS
K2=1+i-iS
K1+K2)x1/2=2ix1/2=i  i=遺産

「湧き上がる雲、風の流れ、世の中数式で表せることで満ちてるんや。君の声も、手のぬくもりも目にはみえないけど数学が隠されている。まるでこの宇宙、誰かが設計したみたいに思えへんか?僕はその謎が知りたい。それが夢なんや。そやけど、数学理論はまだまだつながっていない。こんな風に穴だらけや。」
「それがわかると何がわかるん?何の役に立つん?」

「すみれはすみれ。すみれは何の役に立つかなんて考えてへん。すみれはただすみれのように咲けばええんであって、そのことが春の野にどんな影響があるかなんて菫にはあずかり知らんことや。」

なんかいい言葉だと思いません?
ポリタンクには行きつきませんでした。