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サラサドウダン

 上柚木地区の遊歩道脇に植栽されている「サラサドウダン(更紗満天星)」。ツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木で、釣鐘状の花の長さは1センチほど。その姿から「フウリンツツジ(風鈴躑躅)」の別名もある。ドウダンツツジの花は先端がおちょぼ口のように狭まるのに対して、サラサドウダンは、花弁の先がまっすぐか微妙に外側に開いている。
 更紗とはインドが発祥で、布にいろいろな文様で染めたものをいうが、白い花に紅色の筋が入ったさまを、更紗の文様に見立てて名付けられたのだろう。
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ハナガサシャクナゲ・1~名前

 蕾や花の形が何とも可愛らしい「ハナガサシャクナゲ(花笠石楠花)」。ツツジ科ハナガサシャクナゲ属の常緑低木で北米原産。「カルミア(kalmia)」の名が一般的に浸透しているが、これは、18世紀に北米の植物調査を行ったリンネの弟子のスウェーデンのペール・カルム(Pehr Kalm)にちなんでいる。原産地から「アメリカシャクナゲ(亜米利加石楠花)」とも呼ばれている。
 金平糖やアポロチョコのような蕾は思わずつまんで食べたくなるが、葉には有毒なグラヤノトキシン(Grayanotoxin)が含まれているので要注意。同じツツジ科のレンゲツツジ(ツツジ属)やアセビ(アセビ属)などにも毒素がある。
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モミジイチゴ・1~果実

 小山内裏公園の鮎道沿いで見つけた「モミジイチゴ(紅葉苺)」。バラ科キイチゴ属の落葉低木で、別名は「キイチゴ(木苺)」。早春に花を咲かせ、初夏には果実になり、もちろん食べられる。葉は掌状に3~5裂するので、“モミジ” の名を付けられている。黄色い実が出来るので、 “黄苺” と表記する説明もあるが、草本類のイチゴに対して茎が木質化する木本類であり、“木苺” が正しいだろう。キイチゴ属には、黄色以外の果実もたくさんある。
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マユミ・2~比較

 こちらは雄蕊が短く雌蕊が長いタイプの「マユミ(真弓)」。長池公園の夕日展望台付近に植栽されているものだが、毎年、ピンク色の可愛い果実をたくさん稔らせている。マユミに関しては、今まで “雌雄” を考えたことが無かったが、今後は、雄蕊の長短と結実の関係をじっくり観察してみよう。
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マユミ・1~雌雄

 植物の花には雄蕊と雌蕊を併せ持つ両性花が多いが、雄花と雌花が明確に別れた雌雄異花というタイプも少なからず存在する。これが同じ株にあれば雌雄同株(正確には雌雄異花同株)となり、異なる株に付く場合は雌雄異株となる。
 写真は清水入緑地で見つけた「マユミ(真弓)」の花。ニシキギ科ニシキギ属の落葉小高木で、図鑑などでは雌雄異株とも雌雄同株ともされている。マユミの花は雌花、雄花といった明確な違いが無く、雄蕊が長く雌蕊が短いタイプと雄蕊が短く雌蕊が長いタイプがあり、1本の樹にはそのどちらかが付いている(1本の樹に2タイプの花が付くケースもあるようだが未確認)。写真は雄蕊が長く雌蕊が短いタイプのようだ。
 結実するのは雄蕊が短く雌蕊が長いタイプで、これを “雌花” とし、その株を  “雌株” とすると、雌雄異株という考え方になる。しかし雄蕊が短いタイプでも稀に結実することもあり、それなら雌雄同株として、結実しやすいタイプと結実しにくいタイプに区別するという考え方もある。マユミはその間を取って、 “不完全雌雄異株” とする考え方もあるようだ。
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