ニリンソウ・３～子葉

　拙庭の隅に顔を出した「ニリンソウ（二輪草）」の子葉。長さ1センチほどの楕円形の単葉は9枚ほど見える。これは4年前に植えた1枚の子葉が、その後成長して去年ようやく花を咲かせ、その花から種が落ちて、今年また出てきたもの。ニリンソウは双子葉類ではあるが、子葉は例外的に1枚であり、これは2枚の子葉が合着したと考えられている。子葉は長さ1センチほどの楕円形で、1年目はこの単葉だけで終わるが、2年目に本葉が2枚出てきて、3年目にはその本葉の数が倍になり、4年目に花が咲く。写真の子葉もあと3年で花が咲く・・・はず。
　さて明日は春分だが、立春から春分までの間に吹く強い南風（風速8m／s以上）を　“春一番”　と呼ぶのはご存知の通り。しかし今年は、2月に北陸・中国・四国・九州北部で吹いたものの、関東・東海・近畿などではまだ観測されていない。明日も強い風が吹くような気圧配置ではなく、これらの地方では今年は春一番が無かった年になりそうだ。関東地方で平成以降、春一番が吹かなかった年は、平成4年、平成8年、平成12年、平成24年で、今年で5回目になる。