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トチノキ・3~樹形

 綺麗な姿を見せている「トチノキ(栃の木)」。ムクロジ科(←トチノキ科)トチノキ属の落葉高木で、中には30メートルを超える巨木もあるようだ。
 さて地上の美しい樹形は誰でも見られるが、地中の根の様子はなかなか見られない。その地中の根に魅せられ “木の根の博士” 呼ばれれている学者がいらっしゃる。それは苅住農学博士で、先日の日経新聞コラムで紹介されていた。彼は樹木の根を約50年に亘って研究された世界の第一人者で、その著書 『最新樹木根系図説』 では、主要な樹木562種の根を細密に写生してある。ネット検索で少しだけその写生を見ることができたが、直径10センチの太根から直径2ミリの細根に至るまで、細密に描かれており、図鑑というよりはもはや芸術作品。地下に広がる根の姿の何と美しいことだろう。絵を逆さにしてみると、大木が地上で枝を広げたようにも見えてくる。1本1本掘り起こしてみないと描けないはずだが、どのようにして調べたのか不思議でもある。是非私の書棚に置きたい本ではあるが、価格は何と86,400円。さすがに手が出ない。
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