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ダンコウバイ・3~名前

 今日は二十四節気の啓蟄。春の陽気に地中の虫たちが這い出てくる頃で、 “光の春” “音の春” に続く “気温の春” といったところだろう。
 春色の花を枝いっぱいに咲かせているのは、多摩ニュータウン通り沿いの斜面にある「ダンコウバイ(壇香梅)」。クスノキ科クロモジ属の落葉小高木で写真は雄花序。葉は先端が3裂する特徴的な形であり、その存在は比較的見つけ易いが、なかなか果実が見つからず、長い間、宿題になっている。
 “壇香梅” は、もともとはロウバイの一品種(唐蝋梅)の名前だったが、明治時代にこの樹の名前に当てられたようだ。 “壇香” は香木のビャクダンの漢名で、ダンコウバイの材や葉に芳香があることからそうしたのだろう。地方によってはダンコウバイのことを “タニコウバシ(谷香ばし)” と呼ぶことがあるらしい。これが転訛してダンコウバイになったという説もある。
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